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Introducing パネライ LAB-ID™ PAM01700 70年保証がついた記念モデル 2020年新作

70周年を祝って、ほぼ一生涯保証。

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クイック解説

 時計の紹介とオークションが一緒になることはめったにないが、それがまさにパネライの最新リリースで起こっている。今年の初めに、同社はルミノールの70周年記念コレクションを発表し、そのアニバーサリーをスタートさせた。今年のアニバーサリーイヤーが終了する前に、パネライはもう一つの秘策として、フィリップスと提携したのだ。

 その秘策の正体とは、LAB-ID™の最新作であるパネライ LAB-ID™ ルミノール 1950 カーボテック™ スリーデイズPAM01700だ。この時計は、2017年に発表されたLAB-ID™ PAM00700と、前述のルミノール70周記念コレクションモデルの要素を取り入れたもので、ブランドのデザインの伝統を守りつつ、オイルフリー、即ち無潤滑油のムーブメントを搭載した、まさに技術的成果を結集したモデルだ。さらに、この時計には今回のアニバーサリーイヤーにちなみ、ルミノールの誕生からの年数と同じ70年保証が付与されるというのだ。

 パネライは、この次世代のLAB-ID™ウォッチ、PAM01700が、12月12日にニューヨークで開催されるフィリップス の“レーシングパルス”オークションに出品されると発表した。これは、パネライが70本のコレクションになる予定という作品の、最初の(そして、今のところ唯一の)一本だ。

ファースト・インプレッション

 3年前パネライは、49mmの潤滑油不要な時計 、LAB-ID™ ルミノール 1950 カーボテック™ スリーデイズ 49mmを発表し、驚異的な50年保証を購入者に提供した。新しいLAB-ID™ PAM01700は、2017年に導入された技術をさらに進化させたものだ。 今回の新作で、パネライは潤滑油不要なムーブメント技術を改良する方法を見出し、時計に70年保証を提供することを可能にした。そう、70年間心配なく使えるというのである。

 この時計(とその前身モデル)は、パネライの研究開発部門である“Laboratorio de Idee”で開発された。最初のLAB-ID™ モデルの開発には2年の歳月を要したが、その最大の魅力は、タンタルをベースにしたセラミックを含む、全く新しい低摩擦複合素材で作られた部品を使用していることだった。

 LAB-ID™  PAM01700は、ブランドの研究開発へのこだわりを進化させたモデルだ。この時計には、スーパールミノバ グレードX1が採用されている。これは初期のパネライで使われたネオングリーンのパントーン802-Cカラーに見えるよう開発された新しい蛍光素材だ。ブランドは、このX1 スーパールミノバは、深海の環境下でもこれまで以上の明るさをはなつと述べている。しかもそれだけではない。この新素材は、インナーベゼル、ロゴ、ブリッジ、レバー、リューズからストラップのステッチに至るまで、時計の至るところに使われているのだ。

 非常に特殊な、ヴィンテージの美しさに大きく依存することが多いブランドにとって、これは完全に現代的な試みといえる。この時計は、標準的なスティールケースの代わりに、カーボテック™素材のケースを採用している。パネライによると、カーボテック™は高反発のカーボンファイバーをベースにした素材で、モータースポーツや航空・バイオメディカル産業で使用されているそうだ。チタンより14%軽く、SSよりも36%軽いといわれている。その外観は、つまり、ケースはマットブラック仕上げである。ダイヤルもブラックで、カーボンナノチューブで覆われており、6時位置にはLAB-ID™の文字があしらわれている。

 この時計のムーブメントには、手巻きのCal. P.3001/Cが搭載されており、3日間のパワーリザーブを備え、前作と同様にオイルや潤滑剤を必要としない。このムーブメントには、乾式潤滑の主ゼンマイ香箱、シリコン脱進機、自動注油式のプレートとブリッジが備わっており、2つの香箱を備えたこのムーブメントは、ケースバックから見ることができる。また、ムーブメントにはカーボンファイバー複合素材を使用しているため、ほぼ同じブラックの外観をしている。ムーブメントの直径は16 1/2リーニュ(約37mm)で、時計本体(49mm)と同様に大きいが、そこがこのモデルの魅力かもしれない。パネライは大型の時計を作ることで知られているのだから言うまでもない。

 パネライといえば、年代物のイタリア製ヴィンテージダイバーズウォッチを思い浮かべる人も多いのではないだろうか。このブランドは、技術的に大きな進歩を遂げる中でも、そのデザインコードを守り続けており、時計を見れば、それがパネライだとひと目で分かる。PAM01700には、修理のための追加コストをかけずに、時計が生涯にわたって機能するという大きな特典がある。ただし、この保証は、パネライが時計を70年間オーバーホールを必要とせずに機能することを示唆したものではない。もし機能するなら、それはすごいことだが。

 なぜ、フィリップスからリリースされるのか不思議に思われるかもしれない。70周年アニバーサリーの終盤であり、前述の通り、この時計は70本限定コレクションの最初の1本となる。ブランドによると、他の69本はまだ製造されてさえいないとのことだ。この時計は(今のところ)極めてユニークな作品であり、フィリップスを通じて提供されることで、このリリース全体の重厚感を高めていると言える。

 残りの時計が製造され、市場に出た場合、この時計は前モデルの5万ドルから値を上げて、7万ドルになるだろうと考えられる。フィリップスは、まだオークションでの予想落札価格を発表していないが、オークションハウスのリンクをチェックすることで、最新情報を得ることができる。

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基本情報

ブランド: パネライ(Panerai)
モデル名: LAB-ID™ ルミノール 1950 カーボテック™ スリーデイズ 49mm
型番: PAM01700
 

直径: 49mm
ケース素材: カーボテック™
文字盤色:  ディープブラック
インデックス: アラビア数字とバーインデックス
夜光: スーパールミノバ グレードX1
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: ナイロンストラップ


ムーブメント情報

キャリバー: 自社製Cal. P.3001
機構: 時・分表示、9時位置にスモールセコンド
直径: 37mm
厚さ: 6.5mm
パワーリザーブ: 72時間(3日間)
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 2万1600振動/時
石数:4
追加情報:注油、潤滑剤不要


価格・発売時期

価格:通常生産で、7万ドル(約735万円)となる予定。オークションでの予想落札価格は未定。
販売:オークションでのみ可能
限定:発売後、70本限定になる予定

 詳細についてはフィリップス公式サイトへ。