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Introducing ロレックス GMTマスターⅡ Ref.126720VTNR グリーンとブラックのベゼルを備えた左利き用モデル 2022年新作

サウスポー歓喜、ロレックスが左利きユーザーにサプライズを発表。

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我々が知っていること

これを買って! ロレックスは時計への情熱と商業的な可能性を過去最高に高めて、あらゆるモデルをリリースすることができたが、ここにあるのはというと……左利きのためのGMTマスターⅡだって? これは誰も予想できなかっただろう。

 確かに、昨年のオイスターブレスレット付きステンレススティールモデルの再登場に続いて、何らかのGMTモデルが登場することは多くの人が予想していたことだろう。しかし、これは二重の驚きだ。衝撃その1、グリーンとブラックのベゼル。衝撃その2、ケース左側から突き出たリューズだ。これは時計用語でいう“デストロ(destro)”と呼ばれるもので、右手首に時計を装着する人のためにデザインされたものだ。

A Rolex GMT Master II

 このふたつの変更点以外は、GMTマスターⅡの主要な理念を踏襲している。バイカラーのセラクロムベゼル、サイクロップレンズ、クラスプにイージーリンクシステムを搭載したジュビリーブレスレットまたはオイスターブレスレットのいずれかを選択することが可能だ。

 この新しいリファレンスを作成するために、ロレックスはCal.3285(2万8800振動/時、70時間パワーリザーブの自社製キャリバー)を維持したまま、ケース左側にリューズを配置することに成功した。

 ロレックスは、このデストロ GMTをコレクションのすべてのカラーリングに導入していない。今のところ、このグリーンとブラックのツートンしか存在しないのだ。

我々が思うこと

これはクレイジーだ! ロレックスは通常こういうことはしない。実際、ほとんどやったことがないのだ。

Rolex GMT Master II

 オークションファンたちは、2018年のジュネーブと香港の両オークションで、フィリップスがふたつのユニークピースと思われるロレックスのGMTマスターを出品したことを覚えていることだろう。Ref.6542のうち、ひとつはクラシックなペプシ仕様、もうひとつはゴールドにブラウンベゼルのモデルだった(いずれもリューズガードなし)。しかし、これらは試作品であった可能性が高い。実際、ゴールドモデルは支給品であったようだ。

 このふたつのヴィンテージの左利きモデルは、技術的にはデストロの前例となった(チェリーニやサブマリーナーの左利き用モデルの存在によって、さらに強化された)。では、なぜこの新しいGMTが存在することが信じられないのか。それは、このようなニッチな魅力にあふれた時計を製造することが、現代のロレックスらしくないと感じるからだ。以前ジャックも書いていたが、左利きの人は全人口の約10%しかいない(記事「腕時計を左手首につけるのはなぜか、そうなった経緯を解説」参照)。だから、ほとんどの時計は大衆が使いやすいようにリューズが右についているのである。それなのに、私たちはこれを目にしている。

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 運命のGMTマスターⅡが登場したのだ。ロレックスは、時計を必要とするすべての人に十分な数の時計を生産(供給)することに関して課題を抱えていることで知られているが、今は右手首にフィットする時計を購入する、まったく別の限られた顧客層にアピールしているのである。では、限られた顧客層が、これらを手に入れることをより容易にするのだろうか? それは時間が解決してくれるだろう。

GMT-Master

 グリーンとブラックのカラーバリエーションは、現在生産中止となっているソリッドブラックベゼルモデルの後を引き継いでいる。2007年の発売当時、ロレックスはセラミックから2色のベゼルを作ることができなかった。そこで作られたのが、青と黒のベゼルを備えたBLNR、通称バットマンである。ロレックスはセラミックからペプシのバリエーションを作ることができなかったからだ。今、ロレックスはこのセラミックを実現している。今作は、ロレックスは常に望んでいたブラックとグリーンのモチーフを表していると思う。

 ソーダをイメージしたさまざまなニックネームを持つこのコレクションを、人々はすでに“スプライト”GMTと呼んでいるに違いない。しかし、スプライトカラーはイエローとグリーンだ。正直なところ、私の目には飲み物の種類というより、ロレックスのブランディングの真髄のように映る。

 同時に、これはロレックスがやることではなく、チューダーがやることだとも感じている。両社のアイデアやデザインが、どんどん中心に近づいてきているのだろう。チューダーのペラゴス LHDを見れば、似たようなリリースがあることが思い出せる。

 では、これはいったい何なのだろうか? ロレックスの40mmのSS製スポーツウォッチでありながら、非常に民主的なデザインに変更されており、右利きの人たちにも楽しんでもらえるようになっている。このような時計がロレックスのスポーツモデルをさらに入手不可能な領域へと押しやるのか、それとも過去5年間に見られた入手不可能な騒動を沈静化させるほどの超特殊仕様なのかは(まだ)わかっていないのである。

 私はこのデストロ仕様の時計に夢中だ。きっと左右どちらの手首にも似合うと思う。私のようなファンが多ければ、手に入れるのは難しいだろう。

 私の考えはここまでにして、あなたはどう思うだろうか? HODINKEEでは、このモデルやそのほかのロレックスの新作のハンズオンを近日中にお届けしたいと思っている。乞うご期待だ。


基本情報

ブランド: ロレックス(Rolex)
モデル名: オイスター パーペチュアル GMT マスター II
型番: 126720VTNR

直径: 40mm
ケース素材: オイスタースティール
文字盤色: ブラック
夜光: クロマライトディスプレイ
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: オイスターブレスレットもしくはジュビリーブレスレット


ムーブメント情報

キャリバー: 3285

機能: 24時間表示、セカンドタイムゾーン、 瞬時に変わる日付表示、ストップセコンド機能
パワーリザーブ: 70時間
巻き上げ方式: 自動巻き
クロノメーター認定: あり


価格 & 発売時期

価格: オイスターブレスレットは122万4300円、ジュビリーブレスレットは124万7400円(ともに税込)
発売: 未定

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詳しくは、ロレックスの公式サイトをご覧ください。