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セイコーの新製品SBDC095とSBDX033は、古典的なプロスペックス・ダイバーのステルシーブラックのリミテッドエディションだ。これらの新たな「ブラックシリーズ」の文字盤は、とある配色を彷彿させるものだ。つまり、SBDX033の赤い秒針はハイエンド製品のマリンマスター300に倣ったものであり、SBDC095のオレンジの分針は、根強い人気をもつリーズナブルなスモーの限定版を彷彿とさせる。SBDX033の場合は600本しか存在せず、SBDC095の方は7000本の限定版だ。どちらのモデルも、2018年に発売されたオーバーサイズのブラックアウト・バージョンである「タートル」(Ref. SRPC49)という先例に倣ったデザインだ。一つ確かなのは、今回の新作は、まさにセイコー・ダイバーの根強いファン層に向けたものであることである。
まず、上・下写真のSBDX033に注目したい。SBDX023と、それに先行したSBDX021と同様、直径44.3mm x 厚さ15.4mmの大型ケースとセラミック製ベゼルが特徴だ。このケースは、通常はグランドセイコーに採用されている最高級のザラツ研磨で仕上げられている。また内部にはセイコーの高品質Cal. 8L35を使用しており、グランドセイコーのCal. 9S55と比べてさほど装飾が施されていないバージョンとなっている。前述したSBDX023とグリーンのSBDX021のような以前の300mダイバーでは、SS製ブレスレットが取り付けられる傾向にあったが、本機ではオールブラックの外観と一体化したブラックのシリコン製ストラップがセットされている。本機は今年3月の発売で、価格は30万円(税抜)となっている。
これら2本の腕時計の紹介文を書く前、私はマリンマスター300のPVDコーティングモデルを入手しようと検討してきたある友人に連絡を取った。すると、当然ながら、ハードブラック・コーティングのこの限定版に興味をそそられていた。私は、彼の反応をベンチマークとすれば、これは大勢の人々が好きになる腕時計だと思った。そして、考えてみれば、この新たな2本の腕時計はいずれも、ダイバーズウォッチと共に成長してきたコミュニティを尊重するセイコーのシンボルとなる可能性がある。
もう1つの新しいプロスペックス・ダイバーは、このSBDC095である。これは、人気のスモー(スモウ/sumo)ダイバーのオールブラック・バージョンであり、クリーム色のマーカーとオレンジの分針が、ともすれば目立たないこの時計の外観に明るいアクセントを与えている。人気製品であるスモーダイバーの影響を受けた本機は、200mの防水性能を有し、時刻、日付、ストップセコンド機能付きのセイコーの6R35自動巻きムーブメントが実装されている。SBDX033と同様、この時計もブラックのシリコン製ストラップ付きだ。セイコーの広報担当者によると、SBDC095は既に発売中で、価格は9万円(税抜)となっている。
また、ソーラー・クロノグラフ(Ref. SBDL065)モデルも存在するが、セイコーは、米国で発売されないと教えてくれた。(日本国内では発売中、価格は税抜7万6000円)
セイコー プロスペックス ブラックシリーズ リミテッドエディション SBDX033: ハードブラックコーティング、ザラツ研磨SSケース(サファイアクリスタル)、直径43mm x 厚さ15.4mm、300m防水。ムーブメント: 自動巻きセイコーCal. 8L35(26石、2万8800振動/時。精度は1日当たり+15~-10秒。パワーリザーブ50時間)。シリコン製ラバーストラップ。
セイコー プロスペックス ブラックシリーズ リミテッドエディション SBDC095: ハードブラックコーティング、SSケース、直径45mm x 厚さ12.9mm、サファイアクリスタル、200m防水。ムーブメント: 自動巻きセイコーCal. 6R35(24石、2万1600振動/時。精度1日当たり+25~-15秒。パワーリザーブ70時間)。シリコン製ラバーストラップ。
詳しい情報についてはセイコー公式サイトへ。
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