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Introducing セイコー SBDC109、SBDC111「キャプテン・ウィラード」プロスペックス ダイバースキューバ 1970 2020年新作

勝利の匂いがする。

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クイック解説

映画『地獄の黙示録』の中で「キャプテン・ウィラード」の愛称で親しまれているセイコー6105が、2度目の復活を果たした(1度目はSBDX031)。しかし今回は限定モデルではなく、プロスペックスの他のラインと同じ価格設定となり、多くのセイコーファンが待ち望んでいたものが登場したのだ。

 オリジナルのようなブラックの文字盤とベゼル(SBDC109)と、オリーブグリーンの文字盤とベゼル(SBDC111)の2種類のバリエーションがある。内部にはセイコーのCal.6R35を搭載し、70時間のパワーリザーブを実現。さらに、ケースはオリジナルの6105よりも小さく、薄くなっている。ケースサイズは42.7mmになり、クリスタルはわずかにドーム型へと変更され、内側には無反射コーティングが施されている。ねじ込み式リューズとSSケースは、200mの防水性を確保している。

 ストラップのオプションとしては、SBDC109にはブレスレットが付属し、SBDC111にはシリコンストラップが付属されている。

ファースト・インプレッション

 この時計が正式に発表される前に、いくつかのSBDC109/111の画像がSNSに掲載された。

 でも、もう機密じゃないんでしょ? そう聞いたのか?(カーツ中佐の内省的で少し邪悪な声で)

 “あれが正式に登場したのよ、見た目も素敵になってね”

 セイコーが提供する新モデルのプレス写真以上のものを見たことがなくても、「即ポチ」と思って笑顔を隠そうとしているなら、私たちは同じ船に乗っていることになる。業界人と話すと、あることを明確になった:セイコーのような企業が作った製品のほとんどは、愛好家顧客のためではない。時計製造はビジネスであり、特に同社ほどの規模のメーカーにとっては、マニア層というのは非常にニッチなものだ。だからこそ、この時計の導入は特別なことなのだ。

 本機は、スタンダードなプロダクションウォッチのような価格設定だが、マニア向けの限定モデルのようでもある。実際、ちょうど昨年に限定モデルとして45万円という価格で販売されたこともあった。もちろん、SBDX031とSBDC109/111には、ムーブメントの品質やグランドセイコーの隣でアッセンブルが行われたなどの違いがあるが、もしSBDX031が生産されていなかったら、前者の購入希望者は後者の購入希望者になっていたことだろう。私には、SBDC109の方がサイズ的にも魅力的に思うし、ハイグレードなムーブメントを搭載した少数限定モデルというよりも、信頼性と堅牢性を重視して作られた大量生産モデルという意味では、精神的には6105に近いものを感じる。

  SBDX031のようなプレミアム・リエディションは、現代の時計マーケティングの世界では、ちょっとした流行り物となっている。懐かしさと共に人気を博している古い時計を、見た目はそっくりだが、ヴィンテージ品のような落とし穴がないものを販売ことで、その感情をくすぐろうとするのだ。しかし、それは本当にオリジナルの本質を捉えているのだろうか? 私は6105の場合、そうではないと主張するだろう。これは冒険家が酷使するために買った時計なのだ。彼らはそれが手頃な価格でアクセス可能だったわけで、それを買った。軍隊内の売店に立ち寄るだけで、時計を持って帰れる。そこに待ち行列はない。限られた数量のための競争もないのだ。

 とはいえ、SBDX031はある特定の市場に対応し、SBDC109/111は別のユーザーに向けられている。さらに、デザインに妥協がないことも魅力的だ。実際には、それは熱狂的なコミュニティが求めているデザインそのものであり、2つのカテゴリーをカバーしている。ヴィンテージの雰囲気を探している買い手にも魅力的だが、コストバリューの高い時計を探している人のためにもバッチリだ。

 はっきり言って、私はSBDX031が本当に好きなのだが、SBDC109/111が手頃な価格でラインナップされていることにワクワクする。より多くの人々は、限定版のセイコーダイバーズとは対照的に、普段使いできる大量生産されたセイコーダイバーズを選ぶだろう。時計は、結局のところ、使用することで初めて意味をもつのだ。

 セイコーは、直接 『地獄の黙示録』 との繋がりを認めたり、取り入れたりして時計を作ることはないだろう。代わりに、マーケティング資料において6105を取り巻くストーリーは、1978年4月29日に植村直己によって行われた伝説の北極探検だ。彼は6105-8110を着用しており、ソロで北極に到達した最初の人物だ。それは特別に話をして祝う価値のある成果である。また、ベトナム戦争はとにかくロマンチックにすべきものではなく、『地獄の黙示録』はその考えを補強している。「恐怖...恐怖...」その繰り返しだ。

 しかしながら、オリーブグリーンモデルの登場は、セイコーがミリタリーとのつながりを認めているのではないかと思わずにはいられない。今年はグリーン文字盤の年ではあるが、それが意味のある時計に表現されていると、さらに特別なものになる。

 これらの時計は、SBDC109が14万円、SBDC111が12万円(全て税抜)という価格と、セイコーの伝統を受け継いだスペックが魅力的だ。7月中旬に入荷予定で、数量限定ではないので、実際に手に入れることができるだろう。私は既にニューヨークのブティックに、時計を取りに行く計画を立てている。

 私の一部は、自分が何を見つけて何をするのか、そこにたどり着いたらどうするのかが怖かった。--  『地獄の黙示録』 

 両方を買うかもしれないことだ(私にとっては)。

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基本情報

ブランド:セイコー(Seiko)
モデル名:ダイバースキューバ 1970 メカニカルダイバーズ 現代デザイン
型番:SBDC109/111
ケースサイズ42.7 × 46.6mm
厚さ:13.2mm
ケース素材:ステンレススティール
文字盤色:黒、オリーブグリーン
インデックス:アプライド
夜光:ルミブライト
防水性能:200m
ストラップ/ブレスレット:ステンレスブレスレット、シリコンラバーストラップ


ムーブメント情報

キャリバー:6R35
機構:時、分、秒、デイト表示
パワーリザーブ:70時間
巻き上げ方式:自動巻き
振動数: 3Hz(2万1600振動/時)
石数:24


価格・発売時期

価格:SBDC109 14万円、SBDC111 12万円(全て税抜)
 発売時期:7月中旬

さらなる詳細についてはセイコー公式サイトへ。