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我々が知っていること
チューダーが大きなニュースを届けてくれた。アメリカズカップのヨットレーシングチーム、アリンギ・レッドブル・レーシング(Alinghi Red Bull Racing)とのパートナーシップ締結を記念して、2種類のペラゴス FXDを発表したのだ。(ペラゴス FXDとしては)新しいクロノグラフに、両モデルともにカーボンコンポジット製ケースを採用。ペラゴス FXDの本来のミリタリー由来のテイストとは大きく変化しているため、詳しく説明しよう。
新作は42mmの時刻表示のみのモデル(Ref.M25707KN)と、ペラゴス初となる43mmサイズのクロノグラフ(Ref.M25807KN)で展開。これらの新しいFXDはどちらもマットブルーダイヤルに赤いアクセント(レッドブルのイメージだ)を配している。またどちらもマットブラックのカーボンコンポジット製ケースに、1分刻みに塗布された60分目盛りのカウントダウンスケールを持つカーボンインサートが付いた、チタン製の双方向回転ベゼル(120クリック)を装備。
リューズおよびクロノグラフ用プッシャーはチタン製で、時刻表示のみのモデルはスタンダードなFXDと同様のチューダー製Cal.MT5602を、FXDクロノにはCal.MT5813を搭載(こちらのキャリバーはあらゆるブラックベイクロノに採用されている)。どちらのムーブメントもCOSC認定クロノメーターを取得済みで、約70時間のパワーリザーブを確保し、2万8800振動/時(4Hz)で駆動する。クロノグラフモデルの日付窓が6時位置のほうに付いているのは、デイトモデルが好きな人には嬉しいディテールだろう。
カラーリングを除いたレーシングチームへの直接的な関わりは、見返しリング(文字盤の縁を囲むミニッツスケールリング)の12時位置に配された小さなネームプレートと、アリンギ・レッドブル・レーシングチームのエングレービングを施したステンレス製の裏蓋程度に留められている。
アリンギの両モデルともに、オリジナルのFXDと同じ、固定式のストラップバーを備えたフックアンドループ方式(面ファスナー)で開閉できる、ワンピースのブルーファブリックストラップをセット。時間表示のみのモデルは47万800円、クロノグラフは65万2300円(ともに税込)で販売される。
我々の考え
驚いたといっても、このFXDの進化はまったく予想外だった。カーボンケースだって? しかもクロノグラフ? これはペラゴスが発表されて以来、最も技術的に前進したペラゴスの進化を表すワイルドなムーブである。当然のことながら、僕はこの進化に大賛成だ。
腕時計の世界は、長いあいだヨットレースに魅了されてきたが、その魅力によってアメリカズカップを競うさまざまなチームと協力して製造される、真に素晴らしい時計の誕生につながっている。チューダーは2022年にアリンギ・レッドブル・レーシングとのパートナーシップをスタートしている。それは、チームがレースで使用したボートから直接インスピレーションを得ることができるということで、ヨットレースに合うタフな時計が欲しい場合、このカーボンケースを持つFXDクロノグラフはその任務を遂行するのにうってつけだ。またこの素材がチューダー(またはほかの特定の姉妹ブランド)の量産用腕時計に採用されたのも、これが初めてである。
写真を見れば見るほど、カーボンケース特有のダークマットブラックに囲まれた、マットブルー文字盤のカッコよくもテクニカルな印象がどんどん好きになる。それとベゼルインサートの繊細なカーボン仕上げと並行した、チタン製プッシャー/リューズのコントラストも本当に素晴らしいと思う。重量の数値については情報を集めているので、できるだけ早くこの記事を更新するつもりである。
アリンギ・レッドブル・レーシングとの関係有無にかかわらず、この新しいFXDがペラゴスのなかで大人気になるのは目に見えている。また、サイズが大きくなったにもかかわらず(ただケース材料によってある程度諸々緩和されているはずだ)、クロノグラフはこの独特の風味を持つ新しいFXDペアで特に際立っているように感じられる。新作はペラゴスの血統を大きく進化させており、チューダーの真にモダンなスポーツウォッチの最先端を表現し続けている。
基本情報
ブランド: チューダー(Tudor)
モデル名: ペラゴス FXD アリンギ・レッドブル・レーシング エディション(Pelagos FXD Alinghi Red Bull Racing Edition)、ペラゴス FXD クロノ アリンギ・レッドブル・レーシング エディション(Pelagos FXD Chrono Alinghi Red Bull Racing Edition)
型番: M25707KN(3針)、M25807KN(クロノグラフ)
直径: 42mm(3針)、43mm(クロノグラフ)
厚さ: 12.75mm(3針)、13.6mm(クロノグラフ)
ケース素材: カーボンコンポジット(ステンレススティール製ミドルケースを装備)
文字盤: マットブルーに赤のアクセント
インデックス: アプライド
夜光: グレードX1スーパールミノバ
防水性能: 200m
ストラップ/ブレスレット: 面ファスナー開閉式ストラップ(両モデルともに固定式バー付き)
ムーブメント情報
キャリバー: MT5602(3針)、MT5813(クロノグラフ)
機能: 時・分・センターセコンド(3針)、時・分・スモールセコンド、日付表示、45分積算計、ランニングセコンドサブディスプレー(クロノグラフ)
パワーリザーブ: ともに約70時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
クロノメーター: あり、COSC認定
価格 & 発売時期
価格: 3針モデルは47万800円、クロノグラフは65万2300円(ともに税込)
発売時期: チューダーの小売店経由
限定: なし
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新しいペラゴス FXDモデルの詳細については、チューダーの公式ウェブサイトをご覧ください。
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