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Hands-On 伝説のサイクリスト、ファビアン・カンチェラーラと彼のチーム専用のチューダー ブラックベイ クロノとライディング

このブランドのプロサイクリングチームウォッチは選手のための時計ですが、手に入れたいものです。

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Photos by Tiffany Wade and Zachary Piña

数週間前、世界的に有名な自転車ロードレース選手ファビアン・カンチェラーラ(Fabian Cancellara)氏が参加するグループサイクリングへ、チューダーが僕を招待してくれました。サイクリングの世界にあまり詳しくない方に少しお伝えすると、カンチェラーラ選手はまさに生ける伝説です。UCIロード世界選手権での複数回優勝、オリンピック金メダル授与複数回、ツール・ド・フランスで通算8勝、世界最大のワンデークラシックレースでの複数回優勝など、数々の功績を残しています。(彼とともに走るなんて)少し緊張したといえばそうかもしれません。僕は昨年の秋から自転車に乗っていないカジュアルライダーなので、史上最高のライダーについていけるなんてまずありえないことですが、今回は26マイル(約41.8km)のレジャーライドで、登り坂はほとんどないと聞いたため不安は解消されました。

ファビアン・カンチェラーラ氏

ファビアン・カンチェラーラ選手。タイムズスクエアにて。

 チューダーのような時計ブランドとサイクリングがどう関係しているか知りたい人は、おそらくこれを読んでいるあなただけではないでしょう。チューダーは、ファビアン選手が設立し、所有している、最近結成されたスイスバイクチームのスポンサーをしているのです。チューダーのプロサイクリングチームはワールドツアーの経験がほとんどない、若いライダーを中心に構成されています。ファビアン選手はチームを所有するだけでなく、いくつかのトレーニングセッションにも参加してしっかりとしたメンターシップを行うことで、積極的に自身の役割を担っています。同チームはすでに実績のある大物サイクリストを採用するのではなく、チームをイチから育てること、つまり時計用語でいうと“インハウス”に重点を置いています。彼らは長い目で見て、チューダーのスローガンである“Born To Dare(挑戦者の精神)”を実際に行っているのです。僕はそれを支持したいと思います。

チューダー プロサイクリングチーム クロノグラフ

 HODINKEE(での仕事)は時計が中心なので、伝説的なサイクリストと一緒に走れてとてもワクワクしました。それと同時に、一般の人が購入できない時計と一緒に時間を過ごせたことにも興奮しました。

 それはチューダーのプロサイクリングチームメンバーのためだけに製造された、超レアな“チューダー プロサイクリングチーム クロノグラフ”です。バイクに関する機械式時計はあまりなく、この時計なら選択肢として楽しめそうだと思ったのですが、手に入らないのはとても残念です。ただ今回は試乗のためにそれを借りることができたので、まるで本物のプロになったかのような気分になれました。まあどちらかというとプロのコスプレをしていたような気がしますが、それでもとてもカッコよかったです。

チューダー プロサイクリングチーム クロノグラフのリストショット
チューダー プロサイクリングチーム クロノグラフのベルクロストラップにセットされたバックル

 この時計のストラップはサイクリングを含め、人生のあらゆる冒険に最適です。ダークブルーの代わりにブラックとレッドの配色を施し、チューダーのFXDに採用されているものと同じファブリック製のNATOストラップをセット。なお、聞いたことがあるかどうかわかりませんが、FXDのストラップは耐摩耗性に優れ、非常につけ心地がいいと評判がいいです。またこのベルクロは、チューダー独自のシステムを搭載したペラゴスのブレスレットを除き、ほかのどのような仕掛けよりも素早くストラップを調整することができます。

 使い方は非常にシンプルです。というのもライディングの途中で調整するとき操作性のよさは重要なポイントになります。余談ですが、チューダーがこのストラップをほかのモデルにもつけられるように、もっと多くのバージョンをつくってくれればいいのにと思います。ただFXD専用の設計で、ラグが固定されているため仕方がありません。

チューダー プロサイクリングチーム クロノグラフの文字盤
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 時計本体は通常のブラックベイ クロノですが、こちらはマットブラックのPVDコーティングが施されています。ニュージーランドのラグビーナショナルチーム、オールブラックスのために作られたブラックベイ クロノ ダークをほうふつとさせますが、ロゴには赤いチューダーの盾とサブダイヤルの周りに赤い円を配しています。普段、黒い時計にはあまり興味がなく、特にPVDコーティングされた黒のブレスレットとの組み合わせとなると荷が重すぎると感じます。しかし、赤いアクセントや、金属製のブレスレットではなく黒と赤のファブリックストラップになっているなど、サイクリングチームバージョンはとても魅力的に映ります。この配色はチューダーのブランディングとも合致しており、ブランドがスポンサードするチームの専用時計であることに納得がいきます。

チューダー プロサイクリングチーム クロノグラフのリストショット
チューダー プロサイクリングチーム クロノグラフ
チューダー プロサイクリングチーム クロノグラフ
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 サイズは41mm、厚さ14.4mmと、普段身につけているものよりも大きいですが、重い腰を上げて冒険をするようになると、大きいサイズのほうが魅力的に感じるようになりました。同じくらい頑丈な時計でも、小振りなものにはない無骨さを感じます。でもその錯覚が、実は重要だったりするのです。もっとアクティブになれるのであれば僕はどんなものでも賛成します。

ブランドンとチューダー プロサイクリングチーム クロノグラフ

 チームクロノを手首につけて乗っていても、余計な重量や不快感を感じることはありませんでした。むしろ実際には、このストラップと組み合わせて使うことがいかに楽なものかを体感しました。少しのあいだつけていたことを忘れていたほどです。ライディング中に何度かクロノグラフ機能を作動させましたが、実際のライドに夢中で止めるのを忘れてしまうことが何度もありました。

タイムズスクエアでバイクに乗るチーム

 機能性はさておき、この時計を身につけていると、僕がチームの一員であるかのようにクールに感じられました。5人という少人数で昼のタイムズスクエアを走り、お揃いのチューダーをつけて写真撮影をしたときのワンシーンを鮮明に覚えています。肩越しに見ると、そこには最近運動をしていないHODINKEEのエディターとまったく同じ腕時計をした、史上最も優れたサイクリストであるファビアン選手がいました。お母さん、やったよ! そのとき、チューダーの担当者が親切に時計を引き取ってくれました。プロのサイクリストになれないのと同じようにあの時計も絶対に手に入らないと思いますが、でもあの瞬間楽しかったのは確かです。

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詳しくはチューダー公式ウェブサイトをご覧ください。HODINKEE Shopでは、チューダーの中古時計を多数取り揃えています。