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ロレックス、パテック フィリップ、リシュモングループの3社が、不運な見本市バーゼルワールドの消滅後、スイス時計業界の最大かつ最も影響力のある年次イベントとなったWatches & Wondersの成功を背景に、予想外の新事業を立ち上げようとしている。この3大企業が手を組んだ理由は何なのか?
ジュネーブを拠点とする新しい非営利団体「Watches and Wonders Geneva Foundation(WWGF)」は、国際的な対面式またはデジタル方式の時計・宝飾品展示会という形で、“世界中の優れた時計製造”を後押しすることを目的としている。
このWWGFについては、統括のための理事会が設置されることになっている。理事長にはジャン・フレデリック・デュフール氏(Jean-Frédéric Dufour, ロレックスCEO)、副理事長にはエマニュエル・ペラン氏(Emmanuel Perrin, リシュモン時計専門店部門責任者)がそれぞれ就任することが決まっている。Watches & Wondersを運営するFondation de la Haute Horlogerieの現CEOであるマシュー・ユメール(Matthieu Humair)氏は今後、WWGFのCEOに就任する予定だ。
このニュースは新型コロナウイルスの大流行のあと、最初の本格的な展示会として開催された2022年のWatches
& Wondersが全般的に成功したことを受けて発表された。Watches & Wondersは今年3月下旬から4月上旬にかけて開催され、世界中から38ブランドが出展し、約2万2000人の来場者を迎えた。これらの数字はバーゼルワールドが最盛期に集めた出展ブランドと来場者の実績には到底及ばないが、それでも、このイベントの今後の成功を大いに予感させるものだ。
WWGFの設立に加えて、Watches & Wondersは2023年のショーの正確な日程と出展者リストも発表した。次回のWatches & Wonders Genevaは、2023年3月27日から4月2日まで、従来どおりパレクレスポ コンベンションセンター内で開催される予定だ。
次回イベントは昨年とは異なり、一般来場者のために2日間の日程を割いている。時計コレクターや愛好家の皆さんは、2023年2月初旬からWatches & Wondersのウェブサイトで独占的に発売される1日パスを70スイスフランで購入すると、4月1日(土)または最終日の2日(日)のいずれかに来場することが可能となる。
Watches & Wonders 2023では、アルピナ、ボールガール、ベル&ロス、チャールズ・ズーバー、シャリオール、クロノスイス、フレデリック・コンスタント、グローネフェルト、オートランス、ハイゼック、ケルベダンズ、ペキニエ、ユーボートといったニューフェイスの13ブランドを含め過去最多の計49ブランドが展示される予定。2022年に出展し、今回は出展を見合わせたブランドはアーミン・シュトロームとH.モーザーのみとなっている。
Watches & Wonders Geneva 2023への出展が確定しているブランドの一覧は以下のとおり。
A.ランゲ&ゾーネ、アルピナ、アンジェラス、アーノルド&サン、ボーム&メルシエ、ボールガール、ベル&ロス、カルティエ、シャネル、チャールズ・ズーバー、シャリオール、ショパール、クロノスイス、サイラス・ジュネーブ、チャペック、フェルディナント・ベルトゥー、フレデリック・コンスタント、グランドセイコー、グローネフェルト、オートランス、エルメス、ウブロ、ハイゼック、IWC シャフハウゼン、ジャガー・ルクルト、ケルベダンズ、ローラン・フェリエ、ルイ・モネ、モンブラン、オリス、パネライ、パルミジャーニ・フルリエ、パテック フィリップ、ペキニエ、ピアジェ、レベリオン タイムピース、レッセンス、ロジェ・デュブイ、ロレックス、ルディ・シルヴァ、スピーク・マリン、タグ・ホイヤー、トリローブ、チューダー、ユーボート、ユリス・ナルダン、ヴァシュロン・コンスタンタン、ヴァン クリーフ&アーペル、ゼニス。
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Watches & Wonders 2023の詳細は、公式サイトで確認できる。最終2日間(4月1日~2日)の一般来場者用チケットは、2月初旬より発売を開始される予定。
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