HODINKEE Lookbook 本物のお父さんたちに、夢の腕時計をつけてもらった

Photos by Erik Tanner

　そこで父の日にちなんで、年齢もスタイルも、そして時計の知識も異なる父親たちに集まってもらい、スタイリストと一緒にそれぞれの個性を表現してもらった。そして、そのプロセスの一環として、我々が最も得意とする、彼らの新しいスタイルに合う腕時計選びをやってみた。

　このページでは、5人の父親が、父の日とは何か、子育てについて、そして所有している時計とこれから所有したい時計について、それぞれの言葉で語っている。

　父親になって、特にNYに長く住んでいると、自分の生活のなかで誰かを中心に据えるということが大きく変わってきます。私の娘は亡くなった祖母のロレーヌとレイラを合わせて、ローラと名付けました。もうすぐ4歳になる娘は本当に元気で、自分の意見を持ち、自分で服を選び、私たちが食べさせるものを食べます。一人前の人間になりつつあるような感じです。
 
　今日のために、私は白いダイヤルのセラミック製デイトナを持ってきました。普段使いの時計です。大きなコレクションは持っていません。小さいけれども力強い。時計に関して言えば、私の興味は幅広いです。でも、コレクションとなると典型にこだわるんです。ロレックスでいえば、デイトナはクロノグラフのお手本ですね。

　今回の撮影ではヴァシュロン・コンスタンタンのクロノグラフに引かれました。手巻きで、シースルーバック。シンプルな機能でありながら、可能な限り美しく精密に作られた非常に高度な時計だと思います。
 
　究極の時計という意味では、独立系にとても引かれますね。レジェピ氏は、私が最も注目している人物です。彼は私が時計に対して下すべき決断を下す人です。彼は若いマスターだと思うし、彼について行くにはいい時期だと思います。できることなら彼の時計をひとつでも欲しいですね。

時計： ヴァシュロン・コンスタンタン　パトリモニー クロノグラフ

時計： ロレックス　デイトナ Ref. 116500

　私は音楽プロデューサー、DJ、そしてファッションコンサルタントです。朝起きたら、すべてが違っていて動いているのが好きなんです。停滞は好きじゃない。毎日が父の日。家族はとても大切です。私は家のなかでただひとりの男性になりたかったので、娘だけになるように宇宙にお願いしました。私には18歳と28歳の素晴らしい娘がいます。彼女らが成長したとき、私がいちばんの親でした。私は流行る前から在宅勤務をしていました。

　 彼女らと一緒にいる限り、それが僕にとって最高の父の日なのです。

　私にとって時計は常に重要なものです。私の父は素晴らしい時計を持っていました。彼は素晴らしい手と時計を持っていたのです。高価なものではなかったかもしれませんが、素晴らしいセイコーやタイメックスを持っていました。両親が私に買ってくれた唯一の贅沢品は時計でした。1986年、高校3年生のときです。青いフェイスの美しいタグ・ホイヤーで、今でも持っています。
 
　娘たちは、タグ・ホイヤーが私の最も重要な時計であることを知っています。私の究極の時計は、美しいグリーンのダイヤルを持つロレックスのハルクです。これこそ私のための時計です。ロレックスを手に入れるまで、86年製のタグ・ホイヤーをつけ続けるつもりです。

時計： ブレゲ　タイプXXIトランスアトランティック フライバック

時計： ロレックス　サブマリーナー “ハルク” Ref.116610LV

　私には4歳と7歳の子供がいます。どちらも男の子です。父の日というのは子供たちが作ったものをプレゼントしてくれるはずで、その場でとても喜ぶ姿を見せなければなりません。驚きと興奮ですよ。
 
　時計との関わりはおもしろいです。昔は時計が好きではなかったのですが、30代前半に仕事のパートナーへのプレゼントとして、初めて素敵な時計を買いました。彼からお返しはなかったです。その後、自分用にベル＆ロスを買い、最終的にはロレックスのデイデイトを買いました。私にとっての時計は、子供たちからするとよくわからないものですが、私が時計について考えるとき、それはドレスアップの一部なのです。
 
　今日はいちばんベーシックなユニフォームで来ましたが、今日つけているものはすべて私が思う“なりたい自分”にぴったりなんです。
 
　私の究極の時計はウブロです。それは私がまだ体現していない、まったく新しいキャラクターのためのものです。ジェイ・Zが通りかかって「オーケー、また会おう」と言うような男です。

時計： タグ・ホイヤー　アクアレーサー プロフェッショナル 200 デイト ブルーダイヤル Ref.WBP2111

時計： ロレックス　デイトジャスト Ref. 16234

　ジェフという名前で通っていて、3人の子供がいます。一番上の子は3歳、1歳の双子（女の子と男の子）、そしてもう一人、女の子が生まれる予定です。大家族ですが、家に帰ると笑顔が見られるので、とても張り合いがあります。
 
　今日の写真撮影では、着心地がよくて、自分の肌になじむ服がありがたいです。
 
　いつも出歩くことが多いので、毎日Apple Watchを着けています。フォーマルなディナーに出かけるときのために、時計のコレクションを始めたいと思っていたんです。好きなのはG-SHOCKのような、黒やシルバーですっきりとした印象のもので、それが私のスタイルです。

　私の夢の時計は、実はG-SHOCKで、毎日身につけられるようなものです。子供のころ、母がルーニー・チューンズの時計を買ってくれて、大切にしなさい、責任を持ちなさい、と言われました。そして父がまだ主流になる前のG-SHOCKを私にくれたのですが、父は「いずれはこれが流行る時代になる」と話していました。学校でもつけていたのですが、その時は自分が何をつけているのかさえわかりませんでした。
 
　私は自分の子供たちに時計を渡し、それがアクセサリーではなくツールであることを思い出させ、知恵のある人になるよう教えたいのです。

時計： Apple Watch

時計： ゼニス　クロノマスター スポーツ エル・プリメロ 吉田限定モデル

　私にとっての父親とは、愛する人のために姿を現すことです。それは平等であり、また楽しむことでもあります。私には娘が一人います。15ヵ月で、数週間前に歩き始めたばかりで、とても元気です。私たち夫婦は、代理出産でこの子を授かりました。
 
　私の時計に関する経歴はそれほど広くはないのですが、大好きな時計があり、それはApple watchで、もうひとつはシンプルなカシオです。何年も前に買ったのですが、それを見た親友が気に入って、同じものを買ったのを覚えています。私は情報を素早く伝えてくれる、シンプルな時計が好きなんです。
 
　私は時計に詳しくないので、これといった究極の時計はありません。しいて言えばロレックスでしょうか。でも、それは私がベーシックだからです。

時計： ロンジン　ヘリテージ クラシック HODINKEE 限定モデル

時計：ロレックス　チェリーニ  ムーンフェイズ Ref.50535

スタイリング：ドミニク・バルセロナ、グルーミング：ソフィー・オノ（Sophie Ono）The Brooks Agency、セットデザイン：マット・カレン（Mat Cullen）Lalaland Artists、キャスティング：ライラック・ペレス（ Lilac Perez）、フォトグラフィー：エリック・タナー（Erik Tanner） Spring Studios、NY。