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我々が知っていること
軽量なクロノグラフウォッチを求めているなら、ゼニスとレボリューションがてがけたクロノマスター リバイバルの最軽量モデル“カバーガール カーボン”をチェックすべきだろう。ベルクロストラップ仕様のより手ごろなバージョンと、フルカーボン製のゲイ・フレアースタイルのブレスレットを備えた2種類が用意されており、重量はそれぞれ55gと59gとなっている。クロノグラフとしては驚くほど軽量で、ゼニスとレボリューションによるこの最新コラボレーションは、ルックスも非常に魅力的だ。
本作はゼニスの歴史をまとめたマンフレッド・ロスラー(Manfred Rossler)の著書の表紙を飾ったA384をベースとする“カバーガール”リバイバルのデザインを踏襲しながら、素材に高弾性カーボンファイバーを採用している。これはロードバイクや自動車をはじめとするさまざまな分野で性能の向上をもたらした素材であり、具体的にはマクラーレン F1 GTRロングテール、RUF SCR、シンガーによるポルシェ911のプロジェクトが例として挙げられる。
ケースは航空宇宙産業向けのカーボンブロックを使用し、ゼニスがCNC加工によって直径37mm × 厚さ12.5mmのケースへと仕上げている。2020年に発表されたスティールモデルと比較すると重量は半分になり、2022年のチタンモデルからは23.2gの軽量化が実現している。
文字盤もマットブラックのカーボンファイバー製で、“シャークトゥース”デザインのクロノグラスケールの外周にはパルスメーターとタキメーターが組み込まれている。さらにインデックスやクロノグラフスケール、針にはスーパールミノバが塗布され、強調されるとともに視認性が高められている。そしてムーブメントには、3万6000振動/時で作動し、約50時間のパワーリザーブを備えた高振動の自動巻きエル・プリメロ キャリバー400を搭載した。
機能としては、時・分・秒表示、デイト表示、30分積算計、12時間積算計を装備。価格はベルクロストラップ仕様(編注;これにはブラックのエンボスラダー・エフェクトカーフレザーストラップが付属)が176万円(税込)で限定150本。カーボンファイバー製のブレスレット仕様を希望する場合、2万7210ドル(日本円で約412万円)を用意する必要があるが、こちらはわずか10本のみの限定生産となる。
我々の考え
よく知られているとおりオールブラックまたはブラックケースの時計に対する私のこだわりはひとしおで、この新作に強く引かれるのも当然だろう。確かに、2万7000ドルという価格はゼニスのリバイバルシリーズとしては高額だが、フルカーボン製のブレスレットが選択肢として登場すること自体が極めて珍しい。さらにレボリューションによれば、これ以上手ごろな価格でブレスレットを製造することは不可能だったとのことで、それゆえに生産本数が非常に限られているのも納得できる。このゲイ・フレアー風のラダーブレスレットは、カーボンファイバー製のG-SHOCKのように極めて頑丈なデザインとは言えないが、見た目の美しさは際立っている。
リバイバル シャドウにも興味を持っていたが、今回のカーボン仕様はより完成度の高い仕上がりになっている。特に、ダイヤルに施されたホワイトプリントとカーボンケースの色調のコントラストが、従来のデザイン言語をさらに洗練されたものへと押し上げているのだ。全体の調和が取れており、視覚的にも非常に魅力的な1本に仕上がった。いつかこのブレスレット仕様を実際に着用している人に出会い、その全体のバランスを直に確かめてみたいものだ。
基本情報
ブランド: ゼニス×レボリューション
モデル: クロノマスター リバイバル A3818 カーボン カバーガール
直径: 37mm
厚さ: 12.5mm
ケース素材: 高弾性カーボンファイバー
文字盤色: マットブラックのカーボンファイバー製
インデックス: “シャークトゥース”のクロノグラフスケール、外周にはパルスメーターとタキメーターを統合
夜光: スーパールミノバを塗布した針、インデックス、クロノグラフスケール
防水性能: 50m
ストラップ/ブレスレット: ブラックカーボン・エフェクトベルクロストラップ(ブラックのエンボスラダー・エフェクトカーフレザーストラップが付属)、またはゲイ・フレアースタイルのラダー型カーボンファイバー製ブレスレット
ムーブメント情報
キャリバー: エル・プリメロ Cal.400
機能: 時・分・秒表示、デイト表示、60分積算計と12時間積算計を備えたクロノグラフ
パワーリザーブ: 50m
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 3万6000振動/時
追加情報: 総重量は55g(ベルクロストラップ装着時)、ケースバックとムーブメントリングはブラックのグレード5チタン製
価格 & 発売時期
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