Introducing A.ランゲ＆ゾーネ　サクソニア・アウトサイズデイト 新しいシルバーダイヤル

　12月7日は、A.ランゲ＆ゾーネにとって重要な記念日であることをご存知だろうか？　ひとつは、ブランド創業の地であるドイツ・ザクセンに時計に工房が設立された、1845年の12月7日。175年前の昨日、この素晴らしい時計ブランドの礎が築かれた一方で、30年前の12月7日は、A.ランゲ＆ゾーネ自体がウォルター・ランゲによってブランドとして再興された日でもあるのだ。

　そんな節目となる記念すべき日に、ランゲは3本の新作を発表。そのいずれも創業の地である“Saxony"の名を関したコレクションであり、1本のサクソニア・フラッハ ブラックゴールドストーンダイヤルと、本記事でご紹介する、サクソニア・アウトサイズデイトに追加された2つの新しいシルバーダイヤルが登場した。

　本機は38.5mm、9.6mm厚というスリムな金無垢ケースに、サクソニア・オートマティックに搭載されるCal.L086.1をベースにデイト表示を追加したムーブメントを搭載。ダイヤル上には、角が面取りして磨き上げられた金無垢製のバーインデックスが光り、唯一無二の存在感を放つ。18KWGと18KPGがラインナップされ、いずれも298万円（税抜）だ。

　サクソニア・アウトサイズデイトは現行デザインになってから、これまでブラックダイヤルしかラインナップされておらず、今回、より多くの人が着けやすいと思われるシルバーダイヤルが登場となった。本機でスモセコが配されているインダイヤルに、ムーンフェイズを備えたモデルは存在していたが、よりシンプルな本格派ドレスウォッチでありながらランゲらしいアウトサイズデイトも兼ね備えた時計を待ち望む声は多かっただろう。

　僕は、個人的にはドレスウォッチというものは最も選択が難しいジャンルの時計だと思っている。極限まで削ぎ落とされたシェイプが求められ、それでいてブランドらしい意匠までが必要とされる。いわんや、シンプルなだけで没個性な時計はドレスウォッチとしては凡庸で見るに値しない。そこをいくと、ランゲが手掛けるドレスウォッチはスイス勢のどれにも似ていないだけでなく、アイコニックだと感じる1本である。

　このサクソニアには、アウトサイズデイトもさることながら、他ブランドでほぼ見ることがない根本と先端が絞られた形状の時分針とシャープな形状のインデックスというデザイン言語がある。朴とつとしていながら気品が漂い、堂々としている。
　エレガントで貴族然としたスイス時計に対し、地に足のついた実業家的な力強さを感じるのがドイツ時計の雄たるランゲのサクソニアだと思うのだ。シルバーダイヤルで、その確かな出自も称えたこの新作は、ドレスウォッチの最有力候補として過不足ない時計といえるとだろう。

ブランド： A.ランゲ＆ゾーネ（A.Lange&Söhne）
モデル名： サクソニア・アウトサイズデイト
型番：381.026（18KWG）、381.032（18KPG）

直径： 38.5mm
厚さ： 9.6mm
ケース素材： 18KWG、18KPG
文字盤色： シルバー無垢
インデックス： バトン
夜光： なし
防水性能： 日常生活
ストラップ/ブレスレット：手縫いレザーベルト（ブラック&レディッシュブラウン）、18K（WGまたはPG）のピンバックル付き

キャリバー： L086.8
機構： 時、分、秒（ストップセコンド機能搭載）、アウトサイズデイト
直径： 30.4mm
厚さ： 5.2mm
パワーリザーブ：72時間
巻き上げ方式： 自動巻き
振動数： 2万1600振動/時
石数： 40
クロノメーター認定： なし
追加情報：手作業における二度組み、および装飾、ハンドエングレービング入りテンプ受け

価格： 298万円（税抜予価）
発売時期： 12月以降
限定：通常生産品

詳細は、A.ランゲ＆ゾーネ公式サイトへ。