trophy slideshow-left slideshow-right chevron-right chevron-light chevron-light play play-outline external-arrow pointer hodinkee-shop hodinkee-shop share-arrow share show-more-arrow watch101-hotspot instagram nav dropdown-arrow full-article-view read-more-arrow close close email facebook h image-centric-view newletter-icon pinterest search-light search thumbnail-view twitter view-image checkmark triangle-down chevron-right-circle chevron-right-circle-white lock shop live events conversation watch plus plus-circle camera comments download x heart comment default-watch-avatar overflow check-circle right-white right-black comment-bubble instagram speech-bubble shopping-bag

Introducing ウブロ 2021年新作リリースまとめ

より多くの色。より多くのトゥールビヨン。そしてサファイアをふんだんに取り入れた時計たち。

ADVERTISEMENT

一般的に、時計の世界は少し...自分たちを深刻に捉え過ぎていると言ってもいいかもしれない。高級時計は家宝であるとされ、また静かな敬意をもって扱われるべきものだとも言われる。新作は「新作」ではなく「ノベルティ」である。などなど。それはそれでいいのだが、いくつかの特別なブランド―MB&F、リシャール・ミル、H.モーザー、そしてもちろんウブロ―はそのようなことはなく、一線を画すことを拒んでいるように感じる。

 ウブロは独自の精神とトーンをもった時計製造を行っており、その喜び、探究、実験、そして楽しさを僕は高く評価するようになった。ここで明確にしておきたいのは、ウブロのデザイナーが偽りの重厚感のないプロダクトを作っているということだ。

 2021年のWatches & Wondersでは、現代の高級時計にウブロならではの好奇心と遊び心を加えた、目を見張るような4本の時計を発表した。さぁ、あなたもサファイアでいっぱいの時計を手に入れてみよう。


ビッグ・バン インテグラル トゥールビヨン フルサファイア

 もし、全てが氷でできたような時計というアイデアが好きで、バロック感が抑えられたものがいいという場合は、この新しいビッグ・バン インテグラル トゥールビヨン フルサファイアがおすすめだ。

 同社は、これまで5年にわたってサファイアクリスタルの先進的な使用方法を研究してきたが、今回はそのコンセプトをさらに発展させ、直径43mmのビッグ・バンにサファイアケースとブレスレットを統合したモデルを発表。通常、目にすることのできるビスの大半を排除した特別なデザインを採用し、さらにムーブメントの一部を半透明のサファイアで製作したビッグ・バン インテグラル トゥールビヨン フルサファイアは、最先端の時計製造技術の粋を集めたモデルだが、その完成度の高さは時計と同様にテクノロジーを駆使したアート作品と言えるだろう。

 このブレスレットには165個の部品が使われているが、そのうち22個がサファイアでできている。各部品はサファイアの外観を最高レベルに仕上げ、光を遮らないように最小限に抑えられた特殊なチタン製のインサートなどを用いて、全てが緻密に設計されている。どれだけの時間この画像を見つめていたか分からない。僕のテイストではないため、このような時計を所有したいとは思わないが、それを作るウブロの存在はとても魅力的で、いつか実機で見てみたいと思う。

ADVERTISEMENT

 世界30本限定で、4901万6000円(税込予価)のビッグバン インテグラル トゥールビヨン フルサファイアは、トゥールビヨン搭載の自動巻きムーブメントHUB6035を採用。3つのサファイア製ブリッジを備えたことで、半透明のケースの中に内部構造が浮かび上がるようになっている。


ビッグ・バン インテグラル トゥールビヨン ハイジュエリー

 クリスタルを小さくカットしたものがお好きという方には、約31ctのパワフルなビッグ・バン インテグラル トゥールビヨン ハイジュエリーがおすすめだ。そう、484個のバゲットカットダイヤモンドが、18Kホワイトゴールドをベースにした43mmの時計の前面に配されており、手首を凍らせるほどのダイヤモンドが詰められているのだ。

 今年で14年目を迎えるウブロのハイジュエリー プログラムでは、これまでに約30種類のユニークなモデルが作られてきたが、この1点もののモデルには7965万1000円の値札が付けられている。その重さを想像することはできないが、僕は何年も前にジェイコブ(Jacob&Co.)の愉快な「ビリオネア」(名前がどうなのかは分からないが、価格は19.5億円くらいだった)を少しだけ触らせてもらったことがある。そのときは、武装したガードマンたちのおかげで、着けていることを忘れるような時計では無かったことは覚えている。

 ビッグ・バン インテグラル トゥールビヨン ハイジュエリーは、上記のフルサファイアと同じトゥールビヨンを搭載したムーブメントHUB6035を採用しているが、ダイヤモンドを身にまとったこのウブロはどうだろうか。もしあなたがこの時計の購入を検討しているのであれば、既にこの時計のことをご存知で、もしかしたら今頃手に入れるためにロールス・ロイスのカリナンを走らせている頃かもしれない。


ビッグ・バン サンブルー II セラミック

 サファイアやダイヤモンドは必要ないって? では、セラミックはいかがだろう? ウブロは、アバンギャルドなビッグ・バン サンブルーシリーズにセラミック製の新しいトリオを追加することを発表した。昨年の「サンブルーII オールブラック」に続き、タトゥーアーティストのマキシム・プレシア-ビューチ氏による前衛的で複雑なデザインのブルー、グレー、ホワイトのセラミックモデルが登場する。

 正直なところ、去年の夏に発売された新モデルを紹介したコールの記事を読むまでは、サンブルーについてはあまり知らなかった(記事「ウブロ ビッグ・バン ウニコ サンブルーIIを実機レビュー」参照)。ニッチな商品であることは間違いないが、この直径45mmビッグ・バン サンブルーII セラミックは、各色200本の限定生産で、全てのバージョンにウブロのHUB1240.MXMムーブメントが採用されている。このムーブメントは、コラムホイールを備えたフライバック・クロノグラフを搭載した自社製自動巻きムーブメントで、4Hzで時を刻む。

 大胆で個性的なウブロらしいビッグ・バン サンブルー II セラミックは、317万9000円(税込予価)で、3種類のモデルが用意されている。

ADVERTISEMENT

ビッグ・バン ウニコ イエローマジック

 僕は最後に最高のものを残したと思う。そうこのイエローなモデルのことだ。新作のビッグ・バン ウニコ イエローマジックは、ウブロの魅力を存分に引き出してくれるモデルだ。ケース径42mmのセラミックケースにコラムホイールとフライバック機能を搭載した自動巻きクロノグラフであることは言うまでもないが、その外装にご注目を。セラミックウォッチの世界を知っている人なら、この鮮やかなイエローのカラーリングが特別なものであることがお分かりになるだろう。ウブロによると、このモデルは世界初のブライトイエローのセラミックウォッチなのだそう。信じられないようなデザインだ。

 カナリア色は、マットブラックのアクセントとよくマッチしており、イエローオンブラック(またはスケルトン)の文字盤デザインのおかげで、視認性は抜群のようだ。僕は以前から、42mmのビッグ・バンのルック&フィールを高く評価してきたが、305万8000円(税込予価)のイエローマジックは、マッチしたイエローのラバーバンドが付き、スーパーカーのような雰囲気を醸し出している。

 僕の目には、このスーパーカーのような雰囲気が、ウブロのラインナップの多くを特徴づけているように見える。腕時計というありふれたものを、よりドラマチックで特別なものにしようとしているのだ。実用的なクルマも、(比較的)保守的な時計も好きだが、ジアロホルスカラーのアヴェンタドールやイエローマジックのウブロのように、より極端な視点から見た時の感動を否定することはできない。

 買いなさいというのは、消費者への正しいアドバイスだろうか? この価格に含まれるゼロの数を見て欲しい。とはいえ、ウブロは同質化していると感じられることが多い世の中で、面白くて個性的な仕事をしていると思う。過去10年間、このブランドは、創造性、興奮、そして少なからぬ笑顔を生み出すやり方で、時計製造の能力を高めてきたのだ。

詳細は、ウブロ公式サイトへ。