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Introducing オーデマ ピゲが1017 Alyx 9SMのデザイナー、マシュー・ウィリアムズとの公式パートナーシップを東京で発表

2021年のマッド・パリ アリクスウォッチをめぐる熱狂と成功を受けて、オーデマ ピゲは実用的なストリートウェアの仕掛人、マシュー・ウィリアムズとコラボした5つの新作モデルを発表した。

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我々が知っていること

オーデマ ピゲはファッションデザイナーのマシュー・ウィリアムズ(Matthew Williams)と、彼のストリートウェアレーベルである1017 Alyx 9 SM(アリクス)とコラボレーションして、ふたつのロイヤル オーク オートマティックとロイヤル オーク オフショアの新作をリリースした。ウィリアムズはファッション業界において異端児的存在だ。彼は現在、高級ファッションハウス、ジバンシィのクリエイティブディレクターとして、ウィメンズとメンズウェアの両方で指揮を執り、実用性を重視したストリートウェアとハイファッションをミックスさせ、構築的でありながらもアンティーク調の美学を兼ね備えたファッションを生み出している。何層にも重なった、しかし常にシャープなテーラリングと、滑らかなメタルのディテールを持つ一風変わったアクセサリーが話題になっており、半分はグランジ、半分はストリートウェアという多くの破壊的要素を持っている。

 ウィリアムズはLVMHに就任する前の2015年に、ストリートウェア界のレジェンドであるルカ・ベニーニ(Slam Jamで有名になった)とともにミラノを拠点とするブランド、アリクスを設立。同ブランドはクリエイティブディレクターという立場から、カニエ・ウェスト(Kanye West)の『Donda』の初期メンバー、NYCコレクティブのビーントリル(Been Trill)のオリジナルメンバー(ヴァージル・アブローやヘロン・プレストンも創設メンバーだった)へとマシュー・ウィリアムズが次の段階に進んだことを証明した。

 ウィリアムズは現在、ラグジュアリーファッションとローラーコースターベルト(これはキム・ジョーンズがディオール・メンSS19のショーでベルト、キャップ、バックパックに取り入れていた)のような実用主義的なアクセサリーを融合させたことで、今や確固たる地位を築いている。

 2017年、アリクスはマッド・パリ(MAD Paris)と協力し、エンボス加工を施したアリクスブランドのロイヤル オーク 34mmを40本リリースした。ウィリアムズのブルータリズムの美学に非常に沿ったこのカスタマイズウォッチは、クリーンかつミニマルで特徴的なフォールディングクラスプの代わりにミニローラーコースターのバックルを採用していた。

 そして今回、アリクスがオーデマ ピゲと正式なパートナーシップを結んだ。4つのリファレンスが提供され、さらに5本目が本日、東京で行われるオークションで出品される。この5本目の時計の売り上げは、キッズ イン モーションとライト トゥ プレイの両NGO団体に寄付される。

 4つのリファレンスのうち3本は18Kイエローゴールドで、残りの1本はホワイトゴールド製。またロイヤル オークがふたつ(37mm、41mm)と、ロイヤル オーク オフショアがふたつ(ともに42mm)だ。興味深いことに、両コレクションで同時に、同じデザインが展開されたのはこれが初めてである。ロイヤル オークとオフショアは、どちらも八角形とスクリューを使用しているにもかかわらず、かなり異なる雰囲気を持つため、オーデマ ピゲとウィリアムズにとってデザイン的にユニークな観点であることは明らかだ。

 デザインを可能な限り美しく、クリーンなものにするために、マシュー・ウィリアムズとオーデマ ピゲはロイヤル オークのインデックスとデイト表示を無くしてダイヤルを極限までミニマルにすることで、単色のバーティカルサテン仕上げを引き立たせた。

 37mmのオートマティックリファレンスでは、時・分・秒を示を示す夜光が塗られたYG製針と、“Audemars Piguet”、“1017 ALYX 9SM”のサインが施され、前者はゴールドの植字で、後者はプリントされている。また41mmのオートマティック クロノグラフには、実際には目に見えるインダイヤルはなく、3・6・9時位置に針だけが配置され回転する。いずれも限定生産品で、37mmに搭載された自社製Cal.5909は約60時間のパワーリザーブを、41mmのロイヤル オーク クロノグラフには、約70時間のパワーリザーブを持つCal.4409が搭載されている。

 2本のロイヤル オーク オフショアは、真のオフショアスタイルよりはるかにがっしりとしたフォルムだが、同じミニマリズムのテーマを踏襲している。またロイヤル オーク オフショアコレクションを象徴するデイトウィンドウは、3時位置にあるAPモノグラムの横に、1017 ALYX 9SMのサインは6時位置にセットされている。6・9・12時時位置のクロノグラフカウンターも取り除かれ、針だけになっている。これらのモデルには、追加のブラックラバーストラップが付属。いずれもフライバック機能がついたクロノグラフCal.4404を載せている。

 オークションに出品される5本目は、18KYGとステンレススティールを組み合わせたツートンカラーのケースとブレスレットを備えた41mmのロイヤル オーク クロノグラフモデルだ。ブラックPVDがコーティングされたゴールド製文字盤には、バーティカルサテン仕上げを施している。文字盤には両ブランドのシグネチャーのほか、Cal.4409とYGのクロノグラフ針を採用している。

 これらの時計にはいずれもサファイアクリスタル製のシースルーバックが取り付けられており、この限定モデルのために開発されたローターが動く様子がうかがえる。22KYG、またはWGで作られたこのローターには、1017 ALYX 9SMのサインに加えて、マシュー・ウィリアムズがバックルに記した専門的なリファレンスにちなんで、ニュートンのミリメートル表示とローターの重さも刻印されている。


我々の考え

私の観点から少しアウトサイダー的な視点(この時計の世界で、私は誇りを持ってこの視点に固執している)で見ると、オーデマ ピゲはゲットー ガストロ(Ghetto Gastro)やヘロン・プレストン(Heron Preston)、そして現在のアリクスまで、ふさわしいレーベルと提携しているように見える。2023年、いわゆるストリートウェアカルチャーの最前線にいるのは誰なのか、彼らは確かに理解している。しかしストリートウェアという言葉は、2023年においてはいささか廃れているようだ。

 ステューシーやシュプリーム、そしてその周辺で出現したサブカルチャーやグラフィックTシャツの時代は終わった。そして私はヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)に感謝しなければならない。彼はこのカテゴリーに革命をもたらしたのである。

 現在、ストリートウェアはファッションの単なる呼び名に過ぎない。唯一にして本当の違いは、本物の“ストリートウェア”ブランド(デニムティアーズやCRTZRTWを参照)を取り巻くコミュニティと、参加と包摂の要素である。おそらく私たちはストリートウェアをひとつの文化的ジャンルとして見ることができる。それは衣服、音楽、スポーツを通じて現れるものであり、それらすべてのものが今ではファッションに非常に密接に巻かれており、これらすべてのカルチャーが自然に衝突していることを意味する。

 これは時計業界にとって何を意味するのか? というのも私はよく純粋に自問自答するのだが、時計以外のサブカルチャーはもう存在しないのだろうか?

 このコラボレーションは、オーデマ ピゲがポップカルチャー界への足がかりを維持するための努力を縮小するつもりがないことを示すいい兆候のように思える。そして2024年もこのままであることを祈っている。最近では広告が重要ではないと認識しているオーデマ ピゲを評価しなければならない。2023年にはブランドの周りに真のコミュニティがあり、いわゆるサブカルチャーと呼ばれる人々の憧れの飛躍台となり得るような本物のコミュニティを持つブランドが重要になる。

 ウィリアムズは実用的なディテール、インタラクティブなハイキングギア、アクセサリーを通じて、アリクスの衣服と関わる新しい方法を生み出した。時計ブランドがマシュー・ウィリアムズのようなコミュニティと創意工夫によって、新しい層を取り込む方法を見出せるかどうか、今後も注目していこう。


基本情報

ブランド: オーデマ ピゲ(Audemars Piguet)
モデル名: ロイヤル オーク オートマティック(Royal Oak Selfwinding)、ロイヤル オーク クロノグラフ(Royal Oak Selfwinding Chronograph)、ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ(Royal Oak Offshore Selfwinding Chronograph)
型番: 15550BA.OO.1356BA.02(ROA、37mm)、26240BA.OO.1320BA.01(ROC、41mm)、26238BC.OO.2000BC.01(ROOC、42mm)、26238BA.OO.2000BA.01(ROOC、42mm)、26240SA.OO.1320SA.01(ユニークピース、ROC、41mm)

直径: 37mm(ROA)、41mm(ROC)、42mm(ROOC)
厚さ: 9.1mm(ROA)、12.4mm(ROC)、15.2mm(ROOC)
ケース素材: イエローゴールドまたはホワイトゴールドまたはステンレススティール&イエローゴールド
文字盤: バーティカルサテン仕上げのK18KYG、またはWG(26240SA.OO.1320SA.01のみブラックPVD加工)、蓄光処理を施した18KYG、またはWGのロイヤル オーク針
インデックス: なし
夜光: あり
防水性能: 50m(ROA、ROC)、100m(ROOC)
ストラップ/ブレスレット: 18KYG、またはWGブレスレット、APフォールディングバックル(ROOCのみインターチェンジャブルストラップシステム、ブラックラバーインターチェンジャブルストラップが追加で付属)


ムーブメント情報

キャリバー: 5909(ROA)、4409(ROC)、4404(ROOC)
機能: 時・分・センターセコンド(ROA)、時・分・スモールセコンド、フライバッククロノグラフ(ROC)、時・分・スモールセコンド、日付表示、フライバッククロノグラフ(ROOC)
直径: 26.2mm(ROA)、32mm(ROC、ROOC)
厚み: 4mm(ROA)、6.9mm(ROC)、8mm(ROOC)
パワーリザーブ: 約60時間(5909)、約70時間(ROC、ROOC)
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 29(ROA)、40(ROC、ROOC)


価格 & 発売時期

価格: 15550BA.OO.1356BA.02は913万円、26240BA.OO.1320BA.01は1122万円、26238BC.OO.2000BC.01と26238BA.OO.2000BA.01は1380万5000円(すべて税込予価)。26240SA.OO.1320SA.01の落札価格は100万ドル(日本円で約1億4575万円)
発売時期: すぐに
限定: あり

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ロイヤル オークの詳細については、オーデマ ピゲの公式ウェブサイトをご覧ください。