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バーゼルワールドの行方について、MCHグループからのニュースを聞いてから何分か経ったところでこれを執筆している。スイスの伝説的なトレードショーの親会社から最後に発表されたのは、「バーゼルワールド」というブランドから脱却し、その代わりに「アワーユニバース(HourUniverse)」という新しいイベントフォーマットを導入するという意向だった。今日、その計画が変わったようだ。
MCHグループは今朝、バーゼルワールドを復活させることを発表し、さらにその開催予定日を公表した。2022年3月31日から2022年4月4日までであり、この日程は意図的なものだ。なぜなら来春ジュネーブのパレクスポで開催される「Watches & Wonders 2022」の開催時期と正確に一致しているからだ。
この1年半は、バーゼルワールドにとって易しくないない日々だった。最後に開催されたのは2019年のこと。2020年にWatches & Wonders(旧SIHH)の主催者と調整して連続開催する予定だったが(記事「In-Depth バーゼルワールドの次の一手とは?」参照)、COVID-19のパンデミックにより頓挫した。その間、バーゼルワールドの主要な出展者の多くは、Watches & Wondersに参加するためにジュネーブに移動。なかには、パテック フィリップ、ロレックス、チューダーなどが含まれている。
高級時計財団(FHH)が主催するWatches & Wondersは、2020年と2021年にデジタルフォーマットへの移行に成功した。今年のイベントで発表された新作については、Watches & Wonders 2021 まとめページからご覧あれ。
はたしてバーゼルワールドは、時計界の中心というかつてのレガシーを活かして、ブランドや小売店を呼び戻すことができるのだろうか。
出展者はまだ発表されていないが、今後の展開に注目だ。
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