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先日、私達は2020年の時計に関する中でも最大のニュースになるだろう内容を報じた。ロレックスは、パテック フィリップ、チューダー、ショパール、そしてシャネルらと共にバーゼルワールドから飛び出し、Watches&Wonders Genevaの主催元であるFHHと新たな見本市を結成すると発表したのだ。バーゼルワールドは、存在意義を脅かす本件への対応について声明を出した。内容は以下だ。
「バーゼルワールドでの主要な出展者の撤退については、MCHグループにとって非常に驚きであり、同時に非常に遺憾です。バーゼルワールド2020のやむを得ない延期の新しい日程は、主要な出展者と共同で定義されたものです。その目的は、COVID-19関連の措置に従って、業界で最も早く、最も良い日付を設定することでした。現在"移行中"の企業(ロレックスを含む)は、2021年1月への延期を支持していました。また、バーゼルワールドの将来のビジョンについていくつもの個別の協議が行われ、出展者委員会にも肯定的な反応があったことを確認しています。ジュネーブへ移行するという内容については、これまで一切言及されませんでした。従って、MCHグループは、件の計画がしばらく前から準備されていたと結論づけます。そして、バーゼルワールド2020解約のための財政面での取り決めに関する議論が、現在提唱されています」と語った。
バーゼルワールド2019でのロレックスのブース。
「MCHグループは、出展者、特に時計、宝飾品、宝石、サプライヤー業界の中小規模の出展者からの肯定的で支持的なフィードバックに基づいて、バーゼルワールドのさらなる発展に相当額を投資することを決定しました。その中には、追加のデジタルプラットフォームの確立も含まれます。MCHグループは、物理的なプラットフォームに加えて、コミュニティとの繋がりを年間を通して持続させる必要があると確信しています。これまで以上に、伝統に依存せず、とりわけ革新を続けるブランドのために、時計および宝飾品業界における最新のプラットフォーム開発に着手するのです。今後数週間のうちに、MCHグループはバーゼルワールドの継続と、長期的なさらなる開発への投資について決定を下す予定です」
バーゼルワールドのマネージングディレクターである、ミシェル-ロリス・メリコフ氏、バーゼルワールド2019にて。
上記声明でいくつかの点に注目だ。まず、バーゼルワールドは、2021年1月に設定された現在の提案日は、ロレックスを含む主要な出展者と共に定義され肯定的な反応があったと主張している。これは明らかにロレックスと共にバーゼルワールドを撤退する他の4ブランドが共同声明で発表した内容と矛盾している。
そして、MCHグループは、ジュネーブへの移行の可能性はブランドとの多くの話し合いの中では一度も議論に上がることはなく、計画は先日の発表のかなり前からなされていたと結論づけた。見本市と出展者との間の金銭面に関する議論は、先日彼らによって発表された計画を正当化するために使用されていると主張している。
見本市の主催者が、バーゼルワールドの将来的な構造と方向性に多くの変更を加えたのは、昨年のバーゼルワールド2019だったことは我々も報じてきた。これらのイニシアチブは、見本市をより消費者向けにすると共に、出展者にとってより魅力的なものにすることを目的としていたが、今回の撤退のニュースは、それらの計画に疑いを投げかけ、焦点と方向性への再評価を強いる可能性が非常に高い。
スウォッチ・グループを含む他の主要グループが戻りたいという意欲を示さなかったことは言うまでもなく、バーゼルワールド2021が、ロレックス、パテック フィリップ、ショパール、チューダー、そしてシャネルといったブランド無くしてどうなるのかを想像するのことは非常に困難だ。今後も本件に関するアップデートがあり次第、詳しく情報をお届けする。
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