Photo Report: ムーンスウォッチのデジャヴ。ブランパン×スウォッチ　スキューバフィフティファゾムスを買うためにニューヨークで長蛇の列ができる

Photos by Kaan Oguz

ムーンスウォッチを10年間取材してきたような気がしているが、実際にはまだ1年ちょっとしか経っていない。時計だけでなく、最近の記憶に残る最も衝撃的なリリースのひとつであることに変わりはない。去年の3月、タイムズスクエアのスウォッチ店に到着したとき、何が出てくるか想像もつかなかったが、何ブロックにもわたって並んでいるのを見たときは本当に驚かされた。彼らはひと晩中、寒さのなかに耐えていた人たちだ。

　この熱狂はいまだ冷めやらず、先週には新たなコラボレーションが発表された。それがブランパン×スウォッチ　スキューバフィフティファゾムスだ。これはスウォッチスキューバとブランパンをミックスしたような感じだ。おわかりいただけただろうか。

　時計愛好家がいる小さな世界では、この時計についてとめどなく語られてきた。システム51の自動巻きムーブメント、NATOストラップ、過去と現在を彷彿とさせる文字盤を備え、海をテーマにしたカラフルな5つのバイオセラミック製バリエーションが用意されている。詳しくはこちらの紹介レビューとビデオを見ていただきたい。

　しかし疑問は残った。人々はその続きを求めて列をなすのだろうか、それともムーンスウォッチが再現不可能な魔法だったのだろうか？　ここHODINKEEでは恒例となっている、ムーンスウォッチマッドネスがブランスウォッチ（BlancSwatch、仮にね）マッドネスになるかどうかを確認するべく、カメラマンを現地に派遣した。ひとつわかっているのは、列の先頭にいる人ちがいつからいるかということ。彼らは午後4時30分に到着した...前日のだ。