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Photos by Mark Kauzlarich
2023年、3度目の満月の日。天気予報では雨が降るということだった。普段であれば、特に4月という時期なら特段問題はなかっただろう。しかし今日は普通の日ではなかった。今日はムーンスウォッチのローンチデイであり、ミッション・トゥ・ムーンシャインゴールドが、(世界13都市に加え)ニューヨークのタイムズスクエアにやってくる日だからだ。
A Week on the Wrist with: ムーンスウォッチ
我々がこの発売の知らせを受けたのは、月曜日の朝だった。オメガとスウォッチによるコラボレーションモデルが初めて発表されたのが1年以上前ということもあり、“もしかしたらムーンスウォッチもそろそろ落ち着いてきたころかな”と少し考えてもいた。とにかく、我々は自分の目で確かめるために、現場に向かうつもりでいた。そして我々が到着すると、ムーンスウォッチ マッドネス 2022 のときの鋭い光を携えながら、相変わらずの行列ができていたのである。
実は、昨日の…午後10時からチケット購入者の最初の列がすでにできていた。とあるファンはタイムズスクエアに並ぶべく、インドからはるばるやってきたそうだ。ムーンスウォッチによる力なのか、満月のエネルギーに引き寄せられたのかはわからないが。
彼らは午後6時の時点で、8時間以上並んでおり、さらに発売まではまだまだ時間があるという状況だ。
そして今回は単にムーンスウォッチ ムーンシャインゴールドの新たな販売に過ぎないと思いきや、この時計が、先月ローンチされたそれとは少し異なるという情報を得た。この趣味の世界においては、そんな微細なディテールにこだわるのが流儀なのである。
結論から言うと、その違いはクロノグラフ秒針にある。肉眼ではほとんど気づかないほど小さな数字の3は、満月にちなんだものだという。そう、説明するのに1文もかからないこれが、前回と違うディテールなのだ。ただしこれは定義上、異なるものである。
それ以外は、ゴールドコーティングされた秒針を持つミッション・トゥ・ムーンシャインゴールドであることに変わりはない。しかしこの小さなことこそが、コレクターにとって今日の販売を特別なものにしている。特にこのムーンシャインは本日限りの販売ということもあり、先代モデルとの差別化を図っているようだ。
行列はところどころで3列に折り返されている。
青いスウェットと茶色の帽子の男性らは、航空会社のポイントを使ってインディアナ州から飛んできたそう。
そして行列に並んでいた人たちと転売屋、両者を巡ってちょっとした争いもあった。
ムーンスウォッチ フィアットによるスペシャルデリバリー(臨時便)で、ようやく全体が動き出した。
既存モデルとの違いを知ってか知らずか、ファンたちは限定モデルを手に入れたいと願い、列をなした。その結果、1000人以上の人々が時計史に残る作品を手に入れようと集ったのだ。
Apple Watchのとき以来、発売と同時にこれほどの盛り上がりを見せた時計はないだろう。またタイムズスクエアで見た限りでは、熱狂的なファンが多いようだった。
最初の購入者がドアをくぐる。
最初の販売分だ!
月並みな表現になってしまうが、この時計への注目は衰えることがない。これでまたひとつ、ムーンスウォッチの魅力が増した。そしてスウォッチが次に何をもたらすかを予測するために、月のサイクルを監視しようではないか。
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