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Introducing ブラウン BN0279 センターセコンドとブラウン  BN0279 サブセコンド リミテッドエディション for Hodinkee

ふたつの限定モデル、各100本。いずれもブラウンのアーカイブにインスパイアされたもの。

ブラウンは、「デザイナーのデザイナー」ディーター・ラムスのプレイグラウンドとして知られている。もしかしたら、あなたのバスルームの引き出しにブラウン製のシェーバーが眠っているかもしれない。あるいは、このブランドについて漠然としか知らないかもしれない。いずれにせよ、ブラウンのインダストリアルデザインのヘリテージがあなたの人生に影響を与えた事実に変わりはない。洗練されたライン、ミニマルな工業的カラーパレット、機能優先のモダンな要素は、私たちが日常的に接するモノのどこにでもある特徴となったが、こうした美的原則を人々の意識の最前線に押し上げ、革命的としか言いようのないムーブメントを起こしたのは、ブラウンの全体的なビジョンだった。

ブラウン BN0279 センターセコンドとブラウン  BN0279 サブセコンド リミテッドエディション for Hodinkee。

 ブラウンは70年代からいくつかの目覚まし時計を発表していたが、腕に身につけられるサイズの時計、特にアナログ腕時計のデビューはずっと後になってからのことだった。80年代にブラウンが発表した丸型と角型のデジタルウォッチデザインのデュオののち、ディーター・ラムスの弟子のひとりである工業デザイナーのデートリッヒ・ルブスが、真に「ブラウンにふさわしい」アナログ腕時計の美学を定義することになる。若き日のルブスは、リピーター顧客に感謝の印として配られる日本製の安価な腕時計に愕然としたという。こうしたプロダクトへの怒りを師匠であるラムスにぶつけたルブスは、ブラウンの名を冠するにふさわしい腕時計を作ることにしたのである。

 ルブスは、最も本質的な要素に絞り込んで腕時計を作ることを決意し、1989年にブラウン初の腕時計、AW10を完成させた。可能な限り機能的にデザインされたAW10は、シンプルで合理的な時刻表示のみのデザインで、ブラウンの特徴である鮮やかな黄色の秒針と書体を備えていた。1991年には数字のないAW50が登場し、日付窓の両脇にシェブロンと呼ばれる赤い矢印のディテールを配し、視認性と機能性を高めた。

ブラウン・アーカイブの目覚まし時計コレクション。

オリジナルのブラウンAW10 & AW50 ウォッチ。

 ブラウンのヘリテージ保管庫にあるこれらのオリジナル腕時計デザインからインスピレーションを得た、ブラウンとの初のコラボレーションモデル、BN0279センターセコンドとBN0279サブセコンドをHodinkee Shopで限定販売する。ブラウンの真髄であるミッドセンチュリーモダンを現代的なタッチで表現したこのタイム&デイトモデルは、それぞれ100本のみの限定生産で、40mmケースとブラウン初のスイス製機械式ムーブメントを採用。

 40mmサイズのビーズブラスト仕上げのステンレススティール製ケースは、特にモダンな印象を与えるが、AW10とAW50の関連性は一目瞭然。それは、3時位置の日付窓の脇に配された赤いシェブロンと、1975年の目覚まし時計時代からのブラウンの特徴であるイエローの秒針に顕著に表れている。必要なものだけを削ぎ落とし、文字盤の視覚的な調和を乱すような数字は一切見当たらない。時刻を示すのは、夜光塗料を塗布したスリムな針と、文字盤の外周を一周する白いミニッツトラックだけ。さらに、ブラウンの協力を得て、ビーズブラスト仕上げを施したユニークなケースを採用した。

 12時位置には、ブラウンのアイコニックなロゴがブラックでプリントされ、その特徴的な特大の「A」の文字が全面にあしらわれている。このふたつのモデルを際立たせるために、一方のモデルにはブラックのセンターセコンド針とイエローの先端を、もう一方のモデルには6時位置にイエローのサブセコンド針を配した。

ブラウン BN0279 センターセコンドとブラウン  BN0279 サブセコンド リミテッドエディション for Hodinkee。

 1921年、ドイツのメカニック兼エンジニア、マックス・ブラウンによってフランクフルトに設立されたブラウン社のヘリテージの礎は、革新的なソリューション、非の打ちどころのない品質、常識を覆すアイデアへの揺るぎないコミットメントである。初期の成功ののち、ブラウンは1932年に、ラジオとレコードプレーヤーを一体化させた機器を初めて製造したメーカーのひとつとして脚光を浴びた。1951年にマックス・ブラウンが不慮の死を遂げた後、彼のふたりの息子、アルトゥールとエルヴィンが会社とその遺産の経営を引き継ぎ、ブラウンブランドを新たな高みへと押し上げた。

 時代の嗜好や理想の変化を敏感に察知したブラウン兄弟は、モダンデザインとバウハウス運動の美学を消費者向け製品のレパートリーに取り入れるようになった。機能優先のデザインに基づく、型にはまらない伝統にとらわれないアプローチは、後にブラウンブランドのアイデンティティを示す名刺代わりとなった。1955年、この革新的なデザイン・ファーストのプロセスが、ついに世に登場する。ブラウンは、1955年に開催されたラジオ・エキシビションで、新しいラジオ・プレーヤーのラインナップを展示し、モダン建築の新しい美学を、製品そのものと同じように厳格でミニマルな展示ブースで披露したのだ。

 インダストリアル・デザイナーがまだ正式な職種でなかった時代、部門間のコラボレーションを画期的に重視したブラウンは、学際的な思想家、クリエイター、メーカーが一堂に会して、美的体験をデザインプロセスの最前線に据えた消費者向け製品を創造するためのユニークな環境を培い、日常を非日常へと変貌させた。今日、工業デザインの世界におけるブラウンのスタイリスティックな影響力は、かつてと同様に強く、Appleをはじめとする現代の世界的企業の美的アプローチに直接影響を与えて続けている。

ブラウン・アーカイブには、プロトタイプのデザインから広告写真まで、あらゆるものが収められている。

1955年に設計されたSK2ラジオ。

モジュラー・ブラウンTP1レコードプレイヤーは、T4スピーカーと簡単にドッキングでき、完全なポータブルレコードプレイヤーとなる。

プロモーション写真のコンタクトシート。

何千もの製品がアーカイブに保管されている。

有名な1955年ブラウンラジオ展示会のスタンドのスケールモデル。この模型に写っているホルスト・カウプ(Horst Kaupp)がオトル・アイヒャー(Otl Aicher)の厳しい基準に従って製作した。

ティレル・ホンダ・レーシングチームのボンバージャケット。

ブラウンL2スピーカー。

NASAのために開発された電気シェーバーとドッキングシステム。

トーマス・グッタンディン氏(Thomas Guttandin)とグレゴール・プトック氏(Gregor Ptok)。

アーカイブを探すグレゴール・プトック氏。

 ブラウン BN0279センターセコンドとブラウン BN0279サブセコンドは、Hodinkee Shopにて、在庫がある限り950ドル(約14万3000円)で販売中です。各時計にはアメリカ国内送料無料、世界送料割引が適用されます。スイス製機械式ムーブメントと特徴的なビーズブラスト仕上げのケースに、クラシックなブラウンの腕時計の要素を組み合わせ、デザイン界で最も尊敬されるブランドのひとつに敬意を表し、Hodinkeeが華やかさを添えてました。