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Introducing ブライトリング クロノマット42mm 2020年新作 ルーローブレスでコレクションを一新

日本で最大の人気を誇る基幹コレクションが、2009年以来の大型モデルチェンジを果たしたモダンレトロな42mmモデルが発表された。

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クイック解説

 ブライトリングが今年発表する新作の目玉は、間違いなくこのクロノマットである。このシリーズは、ナビタイマーと人気を二分する基幹コレクションであり、特に日本において多大な支持を得てきたモデルだ。1983年、イタリア空軍の曲技飛行隊である「フレッチェ・トリコローリ」向けに作られた後、1984年に一般市場向けに第1世代モデルが登場した。

 本作は、その1984年モデルからケースデザインやムーブメントなど、数え切れないほどの進化を経て初代機の意匠が甦った。しかしながら、本機は昨今流行っている完全復刻ではなく現代の設計とサイズ感で作られた全く新しいクロノマットである。見た目で明らかに変化があったのはブレスレットで、初代モデルで搭載されたルーロータイプのものが採用されているものの、その質感は全く別物である。また、日本限定で展開されているクロノマットJSP以外では長らく失われていたディテールである、ライダータブが復活した。

 ケースサイズは42mm(初代は39mmだった)で200mの防水性を有し、搭載するキャリバーは自社製のCal.01である。他のコレクションのように縦3つ目のCal.B13や3針モデルなどはラインナップされず、フラッグシップムーブメントのみで打ち出されたところにブライトリングの潔さを感じる。ブランドのレガシーと現代の技術とを巧みに融合させた新モデルであるといえるだろう。

ファースト・インプレッション

 僕はこれまで、数えるほどしかこのルーローブレスレットというものを手にとったことがなかった。しかもそれのほとんどはヴィンテージもので、心から着け心地が良いといえるものではなく、ヴィンテージ感を懐かしんで楽しむもの、というような意味合いが強かったかもしれない。しかし、本機に付いたそれは現代の技術で作られているだけあり、さすがの剛性感である。同時にこの筒状のコマの特徴でもある滑らかさは、一般的なステンレスブレスレットとは一線を画している。サテン仕上げがベースとなるが、コマのリンク部分とエッジはひとつひとつ面取りされており、細やかな仕事ぶりが伺え、コントラストも絶妙に美しい。

 また、目立つ意匠としてはリューズのみおなじみのオニオン型が採用され、クロノグラフ・プッシャーは現行のクロノマット 44よりも控えめなデザインとなっている。ケースサイズに合わせて、より使いやすいようアレンジを加えたのだろう。

初代モデルにちなみ、ブルーダイヤルにフレッチェ・トリコローリが輝く限定仕様もラインナップされる。

 さて、この新生クロノマット 42mmはあまりに触れるべきディテールが多いのだが、最後にロゴについて紹介したい。2017年のジョージ・カーン体制以降、筆記体のBにクラシカルなフォントを用いたロゴに変更されたのだが、本機ももちろんその仕様である。しかしながら、1984年当時のクロノマットにもこのロゴが採用されており、この時計のデザインにはむしろマッチしている気がする。

 一方で、日本においてはクロノマット JSPという44mmのモデルが同時に展開されている。JSPは、日本で長らく人気のある"ウィングロゴ"と呼ばれる翼をあしらったロゴを採用。その他の違いとしては、ケースサイズやフルポリッシュが美しい5連ブレスレットなど、クロノマット 42mmとは見た目がかなり異なっている。

 個人的には、この新しい42mmはスーツの袖口への収まりもよく、デザインもより端正なため使えるシーンが多く思い浮かぶ。特徴的なルーローブレスで、控えめに個性を主張するのが楽しいだろうと思う。ただ、"ブライトリングらしさ"を優先するならばJSPを選ぶべきだ。これは、日本だけに許された貴重なオーダーメイドとも呼べる時計であり、それこそ生産終了ともなればウィングロゴ・クロノマットは長らく手に入れることができなくなるだろう。

 強力な新作の登場で、選ぶ側としては悩みの種が増えたわけだが、心踊る新作時計が自由に見られなくなっている2020年において、これほど嬉しいことはないと思っている。

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基本情報

ブランド: ブライトリング(Breitling)
モデル名:  クロノマット B01 42 (Chronomat B01 42) 、クロノマット B01 42 ベントレー、クロノマット B01 42 フレッチェ・トリコローリ リミテッド エディション
型番: クロノマット B01 42;AB0134101G1A1 [シルバー/ブラック]、AB0134101K1A1 [カッパー/ブラック]、AB0134101C1A1 [ブルー/ブラック]、AB0134101B1A1 [ブラック/シルバー]、AB0134101B2A1 [日本限定、ブラック/シルバー]
クロノマット B01 42 ベントレー;AB01343A1L1A1
クロノマット B01 42 フレッチェ・トリコローリ リミテッド エディション;AB01344A1C1A1

直径: 42mm
厚さ: 15.1mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤色:【ダイヤル/サブダイヤル】ブラック/シルバー、シルバー/ブラック、ブルー/ブラック、カッパー/ブラック、グリーン/ブラック(ベントレー)、ブルー/ブルー(フレッチェ・トリコローリ リミテッド エディション)
インデックス: バー
夜光: あり
防水性能: 200m
ストラップ/ブレスレット:ステンレス製のルーローブレスレット


ムーブメント情報

キャリバー: Cal.01
機構: 時、分、秒、クロノグラフ、30分積算計、12時間積算計
直径: 30mm
厚さ: 7.2mm
パワーリザーブ: 約70時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 47
クロノメーター認定: あり
追加情報:クロノグラフ用垂直クラッチ、コラムホイール式


価格・発売時期

価格: 89万円、クロノマット B01 42 フレッチェ・トリコローリ リミテッド エディションは90万8000円(すべて税抜)
販売時期: 6月発売予定
限定:なし

詳細は、ブライトリング公式サイトをクリック。

Photographs by Masaharu Wada