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Breaking News ブルガリが新作オクト フィニッシモ ウルトラ COSCで世界最薄記録を(再)樹立

わずか0.05mmの差で新オクト フィニッシモ ウルトラがリシャール・ミルの2022年の栄冠を奪い、世界最薄のクロノメーター認定ウォッチとしての記録を打ち立てた。

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リシャール・ミルが何の前触れもなく突然フェラーリとのパートナーシップで発表した時計が、当時(4カ月月ほど前に)発表されたばかりのブルガリ オクト フィニッシモ ウルトラをわずか0.05mm差で抑え、世界最薄時計の座を奪い取ったことを私はつい昨日のことのように覚えている。

 2022年3月に発売されたブルガリについては、当時最薄記録を保持していただけでなく、文字盤にNFT(懐かしい?)用のQRコードを刻印した斬新な外観もあって、我々はかなり詳細に取り上げた。そこにフェラーリが、ブルガリが従来やってきた裏蓋をムーブメントの地板として使用するのではなく、ムーブメントをケースに組み込むエンジニアリングの偉業を引っ提げ、咆哮を響かせて新記録とともに追い抜いていったのだ。そして2022年7月以来、RMがこの栄誉ある記録を保持してきた。それがいま、変わった。

Bulgari

 ブルガリ オクト フィニッシモ ウルトラが復活し、これまでよりも薄くなった。今日現在、新しいウルトラの厚みは1.75mmで、RMをさらに0.05mm上回ったことになる。そして、RMが構造によって記録的な薄さを実現したように、ブルガリもCOSC認定を受けることで、この新ウルトラを世界最薄の時計ということだけでなく、世界最薄のクロノメーター認定モデルとするさらなる記録を樹立した。私の計算では、これは実質ふたつの記録を有した時計である(後者を待っていた人がいたとは思えないが)。

 オクト フィニッシモの誕生以来、記録の達成こそがその中核であり続けている。そのことが、いまやこのカテゴリ(ブレスレット一体型スポーツウォッチ)でオーデマ ピゲやパテックと肩を並べるコレクションとして急成長を遂げた重要な要因になっていることは、驚くべきことではない。

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 そして、これらの記録の必要性や、より俯瞰的な枠組みにおける重要性についてどのような立場に立とうとも、ブルガリとオクト フィニッシモがトゥールビヨン、ミニッツリピーター、自動巻き時計、自動巻きトゥールビヨン、クロノグラフGMT、トゥールビヨン クロノグラフ、永久カレンダーの各機構における世界最薄記録を達成した事実は否定できまい。

 一時は完全に最薄時計の王座を失ったものの、再びトップに返り咲いたのだ。そして、今回で上記の並びに“COSC認定”腕時計を加えるに至った。これで、新しいウルトラがすべての薄型時計(そして薄型クロノメーター)の基準軸となることが決定づけられた。では、時計そのものについてはどうだろう? まず、本作と重複する部分が多い初代ウルトラの完全理解のためにぜひこの記事を読んでいただきたい。

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 今作において重要なポイントは、チタンケースの採用と、裏蓋をムーブメントの地板として使用したことである。そしてその裏蓋は、特に硬く高密度な素材、タングステンカーバイドで製造する必要があった。この手巻きムーブメントは170点の部品から組み立てられ、時計に組み込まれている。先代のウルトラでは前述のように香箱にQRコードが刻印されていたが、現在はデータマトリックスに変更され、オーナーは画像、動画、各種データを通じてウルトラの全詳細を体験することが可能となっている。

 COSC認定ムーブメントにしたことで、この超薄型時計の組み立てと構造は複雑さを増したが、先代モデルで使用されていた裏蓋はより薄くなった時計にも十分な安定性をもたらした。新たな薄さが達成されたのは、ムーブメントでも構造でもない部分での貢献があったからである。

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 そう、その立役者はサファイアクリスタルだ。ブルガリによると、ケースはクリスタルを“最適化”するために作り直された。入念な工程を経て、記録達成に必要な0.1mmの薄さのクリスタルを実現したのだ。

 しかも、さらに興味深いことにブルガリはこのモデルの時刻合わせをさらに簡潔にした。つまり、デジタル表示付きの専用ケースにセットしたのだ。ブルガリのプレスリリースによると、これは自宅に専属の時計職人がいるようなもので、時計をケースに収めることで“ご希望の時刻がプログラムされ、ボタンひとつで調整作業が開始される。ほんの数秒で時計は完璧に調整され、完璧な精度で巻き上げられる”ということだ。これはとんでもなくクールだ。

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 この新記録を樹立したモデルは20本限定となっており、価格は8428万2000円(予定価格)である。さらに、ブルガリはプラチナ製のオクト フィニッシモ ウルトラも発表するという。前作のウルトラと同じ厚さ1.8mmを誇り、これもプラチナ製の時計の最薄記録となる。これもたしかに重要な偉業である。ひとつ確かなことは、ブルガリは競争力を失っていないということだ。次はどんな記録を破ることになるのか、固唾を呑んで見守ることにしよう。

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基本情報

ブランド: ブルガリ(Bvlgari)
モデル名: オクト フィニッシモ ウルトラ COSC(Octo Finissimo Ultra COSC)

直径: 40mm
厚さ: 1.75mm
ケース素材: チタン
ストラップ/ブレスレット: チタン

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ムーブメント情報

キャリバー: BVL 180
機能: 時・分のレギュレーター表示
厚さ: 1.5mm
パワーリザーブ: 50時間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 2万8800振動/時(4Hz)
クロノメーター認定: あり


価格 & 発売時期

価格: 8428万2000円(予定価格)
発売時期: 2024年9月
限定モデル: 20本限定

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HODINKEE ShopはBVLGARIウォッチの正規販売店です。ブルガリのウォッチメイキングについては、ブルガリ公式Webサイトでご覧ください。