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Introducing シャネル J12 X-Ray&ボーイフレンド スケルトン ハイエンド機械式時計ラインに限定のレッドエディションを発表

シャネルがまとったルージュは、受難の時代に自信を高める色彩となる。

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クイック解説

 シャネルは2022年第一弾の新作として、レッドをキーカラーとして配した3本の時計をリリース。J12 X-Rayとボーイフレンド スケルトンに、メゾンの5つのシグネチャーカラーのひとつである赤で彩ったこれらは、それぞれに少ない限定数が設定されたエクスクルーシブな時計たちだ。

 シャネル ウォッチメイキング クリエイション スタジオのディレクターであるアルノー・シャスタン氏は「私は、3つのオートオルロジュリーピースに、赤の表現を加えました。赤によって際立つムーブメントの構造の大胆さ、ベージュゴールドとルビーのマリアージュで生まれる官能性、レッドストラップの光沢が手首で魅せる存在感が気に入っています。赤には弱さが一切なく、かわりに確固たるエレガンスが存在するのです!」と力強く語る。

J12 X-Ray レッド エディション

 3作にはいずれもベースキャリバーにCal.3.が用いられている。ボーイフレンド2作のブリッジと地板の赤色は、サンドブラスト加工を施したのち、アルマイト仕上げという表面処理を施すことで生み出したもの。最も困難な課題は、機械加工の正しい方向を理解し、完璧で均一な赤色を実現することだったという。J 12 X-Ray レッド エディションに搭載されるCal.3.1は、Cal.3.から派生してスケルトン加工が施されたもので、2021年の2月に発表されたJ12 X-Rayと同じものだ。

 ボーイフレンド スケルトン レッド エディションとJ12 X-Ray レッド エディションには、バゲットカットのルビーが大胆にセットされており、さらに特別感を盛り上げている。価格は、J12 X-Ray レッド エディションが8723万円、ボーイフレンド スケルトン レッド エディションが1870万円、ボーイフレンド スケルトン X-Ray レッド エディションが1122万円(すべて税込)となっている。

ファースト・インプレッション

 シャネルによる特別な時計には、同社が誇るジェムセッティングが行われる。この工程は傘下の自社工房であるG&Fシャトランが担うのだが、ムーブメントにまでその装飾を施すことが可能な会社は世界でも数社しか存在しない。シャネルが選別したルビーが、卓越した技術によって時計に配されているのはそれだけでもオートクチュールのような価値をもたらすが、これらの3本は正面から視認できるムーブメント自体に相応する魅力がある。そう、シャネルのスケルトンウォッチは機械が主役と言っても過言ではないのだ。

ボーイフレンド スケルトンに搭載されるCal.3.。開発に3年の歳月が費やされた本作は、2018年にシャネル第3の自社製キャリバーとして登場した。縦長レイアウトのなかに円が浮いているようにレイアウトされたデザインが特徴。

 まず、赤で彩られたボーイフレンドのCal.3.だが、サンドブラスト加工を施したのち、アルマイト仕上げを施したブリッジとプレートの赤がなんといっても印象的だ。ブリッジとプレートへのADLC加工は同様だが、ゴールドメッキなどが配されていたブリッジ斜面にはガルバニックコーティングが。プレスリリースで支給された画像では判別が難しいが、エッジ部分の赤はまた質感が異なっていると予想される。歯車や香箱はゴールドでメッキされ、レッドとのコントラストはゴージャスながら上品だ。ボーイフレンド スケルトンは細部への色彩のバリエーションがこれまでも製造されてきたが、いずれも美しさを際立たせる秘訣は個々のパーツの完成度によるところが大きい。

 ご承知のように、シャネルは2010年よりローマン・ゴティエ社に資本参加しており、自社製ムーブメントパーツの多くは同社が製作を担当している。ローマン・ゴティエは1000分の2ミリ単位の誤差で切削加工できる技術を有しており、歯車表面へ同心円状に施された筋目など美しい仕上げ技術もまた卓越したものだ。これらの仕事が息づくシャネルのムーブメントは、その色彩感覚を発揮する土台として無二のクオリティとなっている。

ボーイフレンド スケルトン X-Ray レッド エディション

ボーイフレンド スケルトン レッド エディション

 一方のJ12 X-Ray レッド エディションは、Cal.12.1を搭載する通常のJ12とはまったく別物で、透明なサファイアプレートに配置された輪列がまるで浮遊しているように見えるのが最大の特徴。今のところ、J12 にしか搭載されていないスケルトンキャリバーで、今回のレッド エディションで4モデル目が、いずれも生産数が限られた希少な時計であり、まさに、シャネルによるオートクチュールが味わえる1本となっているのだ。

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基本情報

ブランド: シャネル(Chanel)
モデル名: J12 X-Ray レッド エディション、ボーイフレンド スケルトン X-Ray レッド エディション、ボーイフレンド スケルトン レッド エディション
型番:H7555(J12 X-Ray レッド エディション)、H6948(ボーイフレンド スケルトン X-Ray レッド エディション)、H6255(ボーイフレンド スケルトン レッド エディション)

直径: 38mm(J12)、37 x 28.6mm(ボーイフレンド)
厚さ: 10.7mm(J12)、8.4mm(ボーイフレンド)
ケース素材: サファイアクリスタル(J12、ボーイフレンド スケルトン X-Ray)、18Kベージュゴールド(ボーイフレンド スケルトン レッド エディション)
文字盤色: すべてスケルトン
インデックス: バー(J12)
夜光: なし
防水性能: すべて30m
ストラップ/ブレスレット:34個のバゲットカットルビーのついたサファイアブレスレット(J12)、アリゲーターパターンのシャイニーレッドカーフ(ボーイフレンド)

ストラップは型押しのカーフレザーを採用。時代性も表した選択がなされている。


ムーブメント情報

キャリバー: Cal.3.1(J12)、Cal.3.(ボーイフレンド)
機構: 時、分(J12)、時、分、秒(ボーイフレンド)
直径: 29.35mm (Cal.3.1)、23.9 x 26mm(Cal.3.)
厚さ: 6.77mm(Cal.3.1)、3.8mm(Cal.3.)
パワーリザーブ: ともに55時間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 2万8800 振動/時
石数: 21石
クロノメーター認定: なし
追加情報:Cal.3.はプレート斜面縁にガルバニックコーティング、プレートとブリッジにADLC加工


価格 & 発売時期

価格: 8723万円(J12)、1122万円(ボーイフレンド スケルトン X-Ray レッド エディション)、1870万円(ボーイフレンド スケルトン レッド エディション)すべて税込
発売時期: 発売中
限定:世界限定12本(J12)、世界限定100本(ボーイフレンド スケルトン X-Ray レッド エディション)、世界限定10本(ボーイフレンド スケルトン レッド エディション)

詳細は、シャネル公式サイトへ。