trophy slideshow-left slideshow-right chevron-right chevron-light chevron-light play play-outline external-arrow pointer hodinkee-shop hodinkee-shop share-arrow share show-more-arrow watch101-hotspot instagram nav dropdown-arrow full-article-view read-more-arrow close close email facebook h image-centric-view newletter-icon pinterest search-light search thumbnail-view twitter view-image checkmark triangle-down chevron-right-circle chevron-right-circle-white lock shop live events conversation watch plus plus-circle camera comments download x heart comment default-watch-avatar overflow check-circle right-white right-black comment-bubble instagram speech-bubble shopping-bag

Hands-On エクセルシオパーク クォーツ危機から蘇った時計ブランド

そして、この最初のリリースは、正真正銘のノックアウト......まあ、気にしないで。


ADVERTISEMENT

多くの人にとってクォーツ式ムーブメントの登場は、中生代を終わらせた隕石と同じようなものだろう。確かに一部の種は生き残ったが、大半の種は消滅し、二度と見ることができなくなってしまった。1970年代後半から80年代前半にかけての機械式時計業界も同様で、無数のブランドやムーブメントメーカーが、電池という全能の存在を前にしてビジネスを維持することができず、閉鎖を余儀なくされてしまったのである。こんなふうに考えたことはないだろうが、今日、我々が知っているビッグブランドは、そのような絶滅寸前の危機を乗り越え、生き残ってきたのだ。50年前、ロレックス、オメガ、パテック フィリップ、オーデマ ピゲなどは、機械式時計の伝統という広大で拡張し続ける景観の一部だったが、その伝統はかなり縮小されてしまった。

 この10年間、我々は機械式時計製造が大きな復活を遂げたのを見てきた。多くの場合、新興のマイクロブランド、つまり高級ブティックで見かける優良ブランドではない新興の時計会社によるものだ。しかし、それとは別のことも起きている。そのようなマイクロブランドが、カムバック、あるいはリバイバルブランドと呼ばれるものに取って代わられているのだ。クォーツ危機の犠牲となった多くのブランドは眠っていた。名前だけを残し、工場もスタッフもいない。これらのブランドは、80年代の後半、90年代のすべて、そして2000年代初頭のほとんどで失われた存在だった。キャプテン・アメリカを氷漬けにしたようなものだ(あるいはオースティン・パワーズもそう)。しかし、ある起業家たちは、ニック・フューリー(マーベル映画のキャラクター)ばりに、それらのブランド名を手に入れて新たな命を吹き込んだ。

 エクセルシオパークの場合もそうだ。同ブランドを手掛けたギョーム・ラディト(Guillaume Laidet)氏は、クォーツ危機の犠牲となったニバダ グレンヒェンの復活にも携わった人物であるため、その名前を聞いたことがある人も多いかもしれない。時計業界のインサイダーで構成されると言われるコリウスグループ(Korius Group)との最新のベンチャープロジェクトは、かつて20世紀半ばの大半をムーブメント製造に特化し、1983年に完全に消滅したスイスの名門、エクセルシオパークである。

 正直なところ、このブランドのデビューコレクションを実際に見るまで、その歴史をまったく知らなかった。その無知さが、実に意外な体験につながった。というのも、これらのコレクションは、かつてと同じ名前を持ちながら、新たな出発を成し遂げたからだ。今回紹介するのはEP95000コレクション。ヴィンテージスタイルのテイストに合わせ、さまざまなカラーと構成を持つクロノグラフシリーズだ。

 このモデルは快適で、直径38.9mmというヴィンテージ感あふれるサイズに仕上がっている。実は、私はこの文章を打っているだけで気分が高揚している。なぜ現代のクロノグラフはすべてこのサイズでないのだろう? なぜヴィンテージ風のモデルだけがこのサイズなのか。40mm以下のクロノグラフの方がこれまでの私の経験上、優れていると思う。ふう、言いたいことは言った。では、次に進もう。

 ラディト氏がニバダ グレンヒェンで行ったのと同様に、これらの時計でもある程度のカスタマイズが可能だ。ケースバックはクローズドだが、オプションでサファイアクリスタルのトランスパレントバックも用意されており、好みに合わせて交換することができる。時計業界の皆さん、聞こえるだろうか? ケースバックのなかには、手巻きのセリタ SW510ムーブメントが搭載されている。さらに、この時計をオンラインで購入する場合、さまざまなストラップのオプションから選択することができる。それぞれ、非常に汎用性の高いマットな質感を持ったものだ。

ADVERTISEMENT

 しかし、ここでは時計そのものを見てみよう。こうしたモデルでは、間違いなく外観が人々を引きつけるからだ。文字盤のオプションは全部で5種類。ホワイトにブラックのアクセント、サーモン、ブラック(写真なし)、オフホワイトに経年加工のアクセント、そしてホワイトの文字盤にレッドとブルーのアクセントだ。

 この5種を一度に見るとどれを選ぶか迷ってしまい、気が散るとは言わないが、ちょっと気が引ける。というのも、それぞれのバリエーションで時計の表情がまったく異なるため、モデル全体を吟味するのが難しくなってしまうのだ。実際、サーモンダイヤルは他のモデルに見られるような余分な目盛りはなく、物理的に異なるデザインになっている。他よりシンプルというか、最小限のデザインだ。さて、多くの方はサーモンダイヤルに引かれると思うが(間違っていたら教えてくれ)、私はマルチカラーに惹かれる。ホワイトの文字盤にポップなレッド、そしてタキメータースケールのブルーのプリントは、1940年代のヴィンテージクロノを究極の形で表現していると思う。間違いなくこのモデルをつけるのが一番楽しかった。

 そういえば、この38.9mmというサイズ感も、この時計の最大の魅力かもしれない。フランジの外側やロゴ、文字など、文字盤上にはたくさんのものがあるが(外付けベゼルがないこともあり)、それでもエクセルシオパークがヴィンテージサイズを維持したことで、その情報量の多い文字盤がうるさくならないのだ。

 テレメータースケールやタキメータースケールの数字が煩雑になるのを解消するために、アワーマーカーにアラビア数字を採用し、機能性(どちらの目盛りも本来の使い方をわかっている前提だが)と視認性を両立している。

 この時計は、いろいろな意味で、前述のニバダやバルチックといったブランドを思い出させる。つまり、デザインに時計への情熱が流れているのを感じられるのだ。深い美意識と歴史的な部分にまでこだわり、同ブランドは現在の市場にないものを提供してくれている。一般的なデザインモチーフを取り入れた時計が多いバルチックとは異なり、エクセルシオパークはスイスという小さな時計製造国でかつて名をはせたブランドのアイデンティティを用いているのだ。たとえ新しい経営下であっても、その伝統が背後にあることは、何か特別なことだと思う。さらに、2000ドル強(正確には2159ドル50セント、約24万8000円)という財布に優しい価格設定も魅力的だ。

 クォーツ危機で犠牲になったブランドが、アイアンマンの鎧の手(この記事でアベンジャーズを例に挙げるのを止められない)によって再び命を吹き込まれるなら、私は大賛成だ。老舗の時計メーカーが潰れてしまうという悲しい話は、これまでにもたくさんあった。しかし、マイクロブランドが台頭してきたことで、その流れが変わったのだ。どこまでがリバイバルブランドで、どこからがマイクロブランドなのか、わからなくなる日もそう遠くはないだろう。結局、その時計がクールならば、それでいいのだと思う。

エクセルシオパーク EP95001-5004: 100m防水。直径38.9mm、ケースバックはオープンタイプとクローズドタイプ。SS製ケースとレザーストラップ。手巻きムーブメントのセリタ SW510 M BH B搭載。ケースの厚さはオープンケースバックで13mm、クローズドケースバックで12.85mm。ラグ幅、20mm。価格:2159.5ドル(約24万8000円)

Photos, Kasia Milton

Shop This Story

これらの時計は現在、エクセルシオパークのオンラインショップで直接予約受付中。 HODINKEEはニバダ グレンヒェンの正規販売店です。コレクションはこちらから。