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Introducing クロノ ブンキョウ トウキョウ アニバーサリーエディション 朱鷺:TOKI 2021年新作

販売時間はたった10分間。クロノブランド設立2周年を記念したアニバーサリーエディション。

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クイック解説

 日本の独立時計師・浅岡 肇氏のプライベートウォッチとして誕生したKURONO BUNKYŌ TOKYO(クロノ ブンキョウ トウキョウ)が2周年を迎え、これを記念したアニバーサリーエディションを発表した。本作は数量限定モデルではないが、購入できる時間が限られた“販売時間限定”モデルとなっている。

 クロノブランドは、浅岡氏が自分自身で着ける時計が欲しいという理由から誕生した時計ブランドだ。彼が独立時計師として全ての工程を手がける作品と同じデザインDNAをもつ時計を、手の届きやすい価格で提供することを目的としており、浅岡氏がデザインを手掛け、彼が代表を務める東京時計精密株式会社が製造を担う。

 クロノブランドにはダイヤルに“CHRONO TOKYO”と入るクロノ トウキョウと、“クロノ BUNKYŌ TOKYO”と入るクロノ ブンキョウ トウキョウがあるが、前者は国内向け(TiC TACのブランド)、後者は海外向けのブランドとして住み分けをしている。

 ダイヤルに入る表記こそ異なるが、クロノブランドに共通するのは、1950~60年代のスイス高級時計が有していた実用計器の美を原点とし、腕時計の理想形を追求しているという点だ。そのこだわりが、先端のカーブした針、ボンベダイヤル、30mm台のケースサイズといったディテールに表れている。浅岡氏のデザインというだけでなく、“日本”という一貫したストーリーをもち、日本製ムーブメントを採用し、日本国内で組み立て・検品。日本の時計として、海外の高級時計に挑戦している。

 新作となる朱鷺:TOKIでは、大空を飛ぶ朱鷺の羽に見られる日本特有の桃色(朱鷺色)をイメージしたダイヤルを採用した。色は銅色がベースとなるが、海外で好まれる“サーモンカラー”とは異なる。理想的なカラーの追求のため、浅岡氏自身で調合した塗料を金属プレートに塗り、膨大な数の色見本を作り、その中から理想に近いものをダイヤルメーカーに送ることで、彼のデザイン意図にぴったり合うものが完成した。

 そんな独立時計師・浅岡 肇氏のこだわりが詰まった新作だが、価格は20万8890円(税込)と値ごろだ。ただし、冒頭でも記したとおり、本作は“販売時間限定”というユニークなモデルで、販売時間は日本時間の5/21(金)23:00~23:10のたった10分間。しかも、購入には事前に公式サイトからアカウント登録をする必要がある。 

独立時計師・浅岡 肇氏

2021年現在、世界で31人しかいないスイス独立時計師アカデミー(AHCI)正会員の一人。日本で初めてトゥールビヨンを自社製ムーブメントに搭載した腕時計を発表。独立時計師として、彼がデザインからほぼ全ての部品製造、組み立て、仕上げまで手がける「Hajime Asaoka TOKYO JAPAN」の時計は、年間製造本数は10本前後、顧客には王室や世界的なコレクターが名を連ねる。

ファースト・インプレッション

 独立時計師・浅岡 肇氏が手がける時計というのは、常に明快だ。デザインは機能的でありながらシンプル。トゥールビヨンもクロノグラフも機構としては複雑なものだが、彼が手がける時計は、トゥールビヨンにしろ、クロノグラフにしろ、そのものがもつ本質的な魅力が分かりやすく表現されている。

 独立時計師としての時計のひとつで、代表作でもあるツナミは、その好例といえる。37mmケース径の3針時計で、彼が設計したムーブメントが搭載されている。ムーブメントサイズの約半分に相当する直径15mmの大きなフリースプラングテンプを搭載するが、 巨大なテンプは1950~60年代にこぞって作られた、天文台クロノメーターに共通して見られる特徴。ツナミがそうした高精度ウォッチを意識したものであることは明白だ。

 新作となるアニバーサリーエディション 朱鷺:TOKIも非常に明快な時計である。時・分・秒とそれぞれ形状の異なる針は、インデックスに適切な長さできっちりとリーチ。分針や秒針は先端がわずかに曲げられており、極めて視認性に優れている。その視認性に優れたダイヤルを収めるのは、316Lステンレススティールの鍛造ケース。金属の目が詰まった高品質なケースは、硬く丈夫であることに加え、鏡面仕上げの美しさが引き立つものとなっている。

 非常にこだわった外装をもつ一方、ムーブメントにはミヨタの汎用機械式ムーブメント(といっても、本作に使用されているのはミヨタの中でもグレードの高い高級版)を採用することで、価格が抑えられている。浅岡氏は、デザインアプローチの根幹として、自身のデザインに妥協しないという確固たる信念をもつと語るが、そんな彼の信念を体現するのが、前述のディテールなのだ。

 極めて魅力的な時計ではあるが、残念なのはただ一つ。10分間しか購入のチャンスがないということだろう。今年2月に発表された世界500本限定のクロノグラフ2は、ブランド発表によると予約開始後、約3分で完売したという。朱鷺:TOKIは本数限定のモデルではないものの、今回の場合も手に入れるのはなかなか難しそうだ。

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基本情報

ブランド: クロノ ブンキョウ トウキョウ(KURONO BUNKYŌ TOKYO)
モデル名: アニバーサリーエディション 朱鷺:TOKI
型番: CU001A 

直径: 37mm
厚さ: 11.5mm
ケース素材: ステンレススティール(316L・鋳造)
文字盤色: 朱鷺色
インデックス: プリント(3・6・9・12時位置はアプライドバー)
夜光: なし
防水性能: 3気圧
ストラップ/ブレスレット: カーフレザーストラップ


ムーブメント情報

キャリバー: MIYOTA Cal.90S
機能: 時・分針、センターセコンド
直径: 26mm
厚さ: 3.9mm
パワーリザーブ: 約38時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/ 時
石数: 24石


価格 & 発売時期

価格: 18万9900円(海外からの発送。別途、関税や消費税、通関手数料がかかります)
発売時期: 販売時間は日本時間、5/21(金)23:00~23:10までの10分間。6月中旬より順次発送
限定: 販売時間限定。 ※購入には事前に公式サイトからアカウント登録の必要あり

詳細は、 KURONO BUNKYŌ TOKYOホームページをクリック。