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クイック解説
2005年に設立したスイスブランドのクストスは、その15周年を記念して旗艦コレクションであるチャレンジクロノシリーズから新作を発表した。スポーティでラグジュアリー、かつエレガンスというコンセプトを軸とした同社の時計らしく、スケルトン仕様のダイヤルとトノー型を独自に昇華させたケース形状が唯一無二の新作となっている。
このクストス チャレンジ クロノⅢ-Sは、レーシングカーの世界にオマージュを捧げたものである。ケースサイドに層のようなリューズガードを新たに追加し、より横幅を増したデザインとなっている。ケース素材にはグレード5チタンを使用したモデル(オールチタンと18KRG+チタンがある)がラインナップされており、サイズアップしながらも装着性を犠牲にしない配慮がなされている。
ファースト・インプレッション
本機のリリースを目にしたとき、僕は久しぶりにラグジュアリーを全面に押し出した新作ウォッチを見た気がした。この、スケルトン×新素材というカテゴリは、数年前までは幅広い価格帯で多くの時計が開発されたものだが、今も継続しているのがリシャール・ミルやウブロくらいだろうか。ウブロに関しても、今年の新作であるビッグ・バン インテグラルは割と大人っぽいミニマルデザインへと舵を切った印象がある。そこへきてこのクストスは、クラシック回帰(70年代のSS製ラグジュアリーウォッチ回帰もこれに含むとする)全盛の時計業界において、なんだか逆に目新しく思える。
そう思って、改めてこのハイテクウォッチを見ると、とても興味深い複雑なケース形状をしていると、改めて感動させられる。大きく湾曲したケースや風貌、立体的形状のリューズガードに、レーシングカーの操作系のようなリューズやクロノグラフプッシャーのデザイン。クロノグラフに興味がなくとも、このボタンは思わずプッシュしたくなるような本能に訴える形をしていると思いませんか?
どれもが、実際の機能に影響するものではなく、あくまで見た目やこの時計が描くコンセプトのために意図されたものである。つくづく、時計とは本質的な計時機能ではなく、そのデサインやブランドの思想にお金が払われるべきものなのだと思わせられる。僕は、18KRG+チタンのカラーバランスが程よくラグジュアリーで気に入っている。日差しの強くなるこれからの時期に、腕元で鮮やかに主張するこのような時計は、今の時代の気分を盛り上げてくれるかもしれない。
基本情報
ブランド: クストス(CVSTOS)
モデル名: チャレンジ クロノⅢ-S
型番:CVT-CHR3-WHITE 5NBKTT、CVT-CHR3-RED 5NBKTT、CVT-CHR3-RED TTBKTT、CVT-CHR3-SKYBLUE TTBKTT
直径: 53.7×44mm
ケース素材: グレード5チタン、18KRG+チタン
文字盤色: スケルトン
インデックス: アラビア、バー
夜光: あり
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット:ラバーストラップ
機構情報
機構: 時、分、スモールセコンド、クロノグラフ(30秒積算計、12時間積算計)、日付、パワーリザーブインジケーター
巻き上げ方式: 自動巻き
クロノメーター認定: なし
価格・発売時期
価格: 18KRG+チタン(CVT-CHR3-WHITE 5NBKTT、CVT-CHR3-RED 5NBKTT) 330万円、チタン(CVT-CHR3-RED TTBKTT) 230万円、ブラックSS(CVT-CHR3-SKYBLUE TTBKTT) 230万円(全て税抜)
販売時期: 発売中
限定:なし
詳細は、クストス公式サイトへ。
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