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Retailer Spotlight アイアイ イスズ 香川県の時計シーンを支える時計店のコラボレーションモデルたち

40年間にもわたる、アイアイ イスズとブランドとのコラボレーションウォッチが紹介されるイベントが開催される。その中から選りすぐりの3本をご紹介する。

1980年に創業し、今ではジュエリーやブライダルを含め、香川県内に4店舗を構える「アイアイ イスズ」。なかでも本店は、フィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂に着想を得た荘厳な佇まいで、広い店内には50を超えるブランドをラインナップ。県内はもとより、全国の時計愛好家にもその存在を知られる名店だ。当然ブランドからも厚い信頼を得ており、それを示すのが、同店とブランドによるコラボレーションウォッチの展開。機械式時計ファンが瞠目するビッグネームと共に製作された時計はいずれも、アイアイ イスズのアイデンティティが盛り込まれた、独創性あふれる仕上がりとなっている。

アイクポッド ロッソ(世界限定33本)

 マーク・ニューソンがデザインを手掛けていた時代のコラボレーションで、当時のアイクポッド社長であったオリバー・アイク氏が来日した2002年に企画がスタート。アイク氏とアイアイ イスズ・飯間康行氏・福島有二氏がともにアルファ ロメオのファンであったことから意気投合し、車体の象徴的なカラーを取り入れた世界限定33本の「アイクポッド ロッソ」を完成させた。ダイヤルは、アルファ ロメオ取扱店の協力を得て鮮烈な赤色(ロッソ)を指定し、その色調を再現するために文字盤は二度の塗装を施す手の込んだ製造工程に。3時位置と9時位置のカウンターをブラックに塗り分け、スモールセコンドには極小針を採用することで、アルファ ロメオのインパネを想起させる力強い表情に仕上げている。 

ピエール・クンツ(小山薫堂氏とのコラボレーション ユニークピース3本)

 ピエール クンツの「キュピドン」をベースに製作された、小山薫堂氏とのコラボレーションモデル。2008年に企画がスタートし、多忙な小山氏との打ち合わせを経て2009年に完成したこの時計は、「種まき」「栽培」「収穫」という小山氏考案のコンセプトストーリーを表現したユニークピース。ダイヤルにオレンジサファイアを散りばめたモデルに、ツァボライト(グリーンガーネット)を散りばめたモデル、そしてこれら2種類のカラーストーンを施したモデルが各1本ずつ製作された。スクエアケースにハートのモチーフをあしらったダイヤルという「キュピドン」の特徴は残しつつ、ソリッドな質感のケースや、ダイヤルに用いたグリーンやオレンジのアクセントが新しい魅力を生み出している。 

A.ランゲ&ゾーネ サクソニアスペシャル(世界限定25本)

 2008年にアイアイ イスズが世界限定特別企画を発信。2009年12月に日本、ドイツ、イタリアの各国1店舗のみで計25本が一斉販売され、日本ではアイアイ イスズだけで販売されたA.ランゲ&ゾーネの「サクソニアスペシャル」。時計は、バーインデックスの外側に配された12個のドットと時分針にスーパールミノバを塗布した特別仕様で、直径37mmのケースは18Kホワイトゴールド製。ブラックダイヤルにホワイトのスモールセコンドを配した端正な顔立ちとなっている。

 この当時、時分針にスーパールミノバを塗布していたのは「ダトグラフ」だけで、その珍しさから店舗への問い合わせが多かったというが、このコラボレーションモデルのミニマルで美しいデザインは、発売から10年以上が経った今も魅力的だ。

 ここで紹介した3モデルをはじめ、4月29日から開催されるイベント「アイアイ イスズ コラボレーション・ウォッチ ミュージアム」では、2000年以降に製作された数々のコラボレーションウォッチを展示。もちろん、全ての時計は完売しているため、今回は購入者より借用して一堂に展示する特別な機会となる。アイアイ イスズのアイディアと、各ブランドのクリエイティビティによって完成した貴重なタイムピースを間近に眺められる、またとないチャンスである。

イベント詳細

■会場:アイアイ イスズ本店 1F 特設会場
■住所:香川県高松市多肥下町1523-1
■会期:2021年4月29日(火)〜5月16日(日)
■TEL:087-864-5225
■営業:11:00~19:30

詳細は、アイアイ イスズ公式サイトへ。

Words:Yuzo Takeishi