Introducing ファーブル・ルーバ　レイダー・シーバード 37mm カーフレザー　2020年新作

　ファーブル・ルーバのユニセックスモデル、レイダー・シーバードにカーフレザーストラップを採用した新バリエーションが登場した。ファーブル・ルーバは、1737年に創業した歴史あるスイスの時計ブランド。レイダー・シーバードは2017年に発表されたコレクションで、1960年代に登場したシーバードに範を得たコレクションだ。

　この時計はファーブル・ルーバのユニークな歴史を象徴するモデルで、1970年代に同社がA.シールドの手巻きアラームムーブメントを使用して製造した、アラームウォッチがシーバードだった（ちなみに当時兄弟会社だったジャガー・ルクルトの自動巻きアラームムーブメントを使用したモデルは、メモレイダーとして販売されていた）。

　現行のレイダー・シーバードはアラームウォッチではないが、オリジナルのシーバードに見られたエレガントかつ力強いレトロフューチャーデザインを37mmの小振りなケースで再構築したコレクション。クッションケースに14角形の風防リングを組み合わせ、文字盤では独特の形状の針とスクエアインデックスを採用している。

　この度登場した新バリエーションは、ミッドナイトブルー文字盤にブラウンカーフストラップを合わせた。1970年代以前によく見られた、ステンレススティールケースにカーフレザーという組み合わせを継承しつつ、カーフレザーストラップには現代の時計らしい厚みをもたせることで、時計本体の存在感とストラップのバランスを取っている。

　小振りなケースとカーフレザーという伝統的な組み合わせだが、かつてはほとんど存在しなかった被膜の薄いガルバニック処理（電解メッキで表面をコーティングする処理）により、美しいサンレイ仕上げを強調した繊細な文字盤と厚みのあるカジュアルなカーフレザーストラップを合わせ、ヴィンテージウォッチとは違った新たな魅力を加えている。

　レイダー・シーバードでは以前からカーフレザーストラップがラインナップされていた。ただし、これまでラインナップされていたのは文字盤と同色の組み合わせだ。この度登場した新作では、ミッドナイトブルー文字盤のブラウンカーフストラップという、文字盤とストラップに初めて異なる色の組み合わせを取り入れている。

　ネイビーとブラウンの組み合わせは、アズーロ・エ・マローネと呼ばれる、言わずと知れた定番のカラーコンビネーション。これが新作最大の特徴である。言ってしまえば、単なるカラーバリエーションなのだが、皆さんはどう感じるだろう？　個人的には非常に好みだ。文字盤とストラップが同色の組み合わせも全体的にまとまりがあって捨てがたいが、カジュアルに着けるならこちらのコンビネーションのほうが取り入れやすいのではないかと感じている。

　写真を撮るのを失念してしまったが、実は数日前に実機サンプルを触る機会があった。しっかりと腕に巻くことは出来なかったが、ストラップを装着するためのラグは手首に合わせた位置で設計されているため着け心地も快適。

　また、筆者は好みなのだが、37mmという小振りなサイズが好きではないという人もいるだろう。だが、そんな人は、ぜひ腕に乗せて確かめて欲しい。というのも、立体的なクッションケースと肉厚なストラップを合わせいるので実際には意外と存在感がある。着け心地の良さと時計の存在感がバランスよく同居しているのだ。

　ブランドの担当者曰く、当初は10数本のみの入荷予定だというので、気になる方はお早めに手にすることをオススメする。

ブランド： ファーブル・ルーバ（Favre-Leuba）
モデル名： レイダー・シーバード 37mm（Raider Sea-Bird 37mm）
型番： 00.10110.08.51.44

直径： 37mm
厚さ： 11.1mm
 ケース素材： SS
 文字盤色： ミッドナイトブルー
 インデックス： スクエアアプライド
 夜光： あり。時分針とインデックス
 防水性能： 10気圧（100m）
 ストラップ/ブレスレット： ブラウンカーフストラップ（ライトブラウンステッチ）
 追加情報： ストラップはMサイズ（Ref.50.431.1003711）を標準装備。Sサイズ（Ref.50.421.1003747）も選択可能。

キャリバー： ETA2824-2
 機能： 時、分、秒針、デイト表示
 直径： 25.6mm
 厚さ： 4.6mm
 パワーリザーブ： 約40時間
 巻き上げ方式： 自動巻き
 振動数： 2万8800振動/時
 石数： 25石

価格： ピンバックル仕様は19万5000円（税抜）、フォールディングバックル仕様は21万5000円（税抜）
 販売時期： 2020年7月15日（水）
 限定： なし。通常ライン。

詳細は、ファーブル・ルーバ公式サイトをクリック。