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クイック解説
フランク ミュラーといえばトノウ カーベックスケースがあまりにも有名だが、より多くの人が使いやすい名作としてこのロングアイランドも著名である。トノウ型よりもやや小ぶりレクタンギュラーケースを採用し、スペード型の針、ダイヤルの際にまで配されたビザン数字が特徴的な意匠となっている(ケースの角に合わせて、数字のフォントも角張ったデザインが採用されている)。
今回新たに発表されたロングアイランド レリーフは、ステンレススティールとピンクゴールドの組み合わせが用いられた、夏時期にぴったりのカラーリング。中央のサークル型のミニッツトラックから放射線状に施されているギヨシェ模様が光を反射し、アールデコ調の直線的なケースデザインと見事なコントラストを生み出している。
ファースト・インプレッション
本コレクションは、20世紀初頭のきらびやかなオールド・ニューヨークの雰囲気を内包したような時計である。モデル名のロングアイランドは、ニューヨーク南東部にある島の名前から付けられていることからも、フランク ミュラーがこの都市に思いを馳せていた様子が窺えるだろう。デザインのベースとしては、アールデコを基調としていながら1920〜1930年ごろのノヴェチェント(イタリア語・1900年代の意)スタイルに影響を受けている。そのため、いささか幾何学的で荘厳すぎる印象もあるアールデコが、モダンな雰囲気の腕時計となっているのである。
僕はフランク ミュラーの時計の中ではよりクラシカルな、ラウンドケースのものがまた現れないだろうかと楽しみにしている方だが、このロングアイランドは、過剰な意匠の時計に食傷気味である人に一見の価値があるかもしれない(特に夏場はドヤ感のある大きな時計が流行ったものだが)。
本機のサイズは45×32.5mmと決して小さくはないが、端正なレクタンギュラー形状で腕に沿うように湾曲したケースにより、腕の幅からあふれるようなことにはなりづらい。つまり、長らくデカ厚時計を相棒にしてきた人にとって、ちょうど良いサイズダウンとなる可能性があるのだ。デザインという意味でも、クラシックにルーツがあるため品も保つことができる。
アクティブな夏を楽しむような時計では当然ないが、まだまだ大手を振って外出というわけにもいかない昨今、ロングアイランド レリーフは避暑地でゆっくりと過ごすのに携えたいような時計である。
基本情報
ブランド: フランク ミュラー
モデル名: ロングアイランド/ロングアイランド レリーフ
型番: 1150SCDT 5N (18KPG)、1150SCDTRELSTG AC (SS×18KPG)
直径:45×32.5mm
ケース素材: 18KPG(1150SCDT 5N)、(1150SCDTRELSTG AC)SS×18KPG
文字盤色: ホワイト(1150SCDT 5N)、ホワイト、ブラック、ブルー、ブラウン(1150SCDTRELSTG AC)
インデックス: ビザン数字
夜光: なし
防水性能: 生活防水
ストラップ/ブレスレット:クロコダイルストラップ
ムーブメント情報
機構: 時、分、日付
巻き上げ方式: 自動巻き
クロノメーター認定: なし
価格・発売時期
価格:230万円(18KPG)、 160万円(SS)(全て税抜)
販売時期: 販売中
限定:なし
詳細は、フランク ミュラー公式サイトへ。
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