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Introducing グランドセイコー スプリングドライブGMT、エボリューション9がスポーティに進化（編集部撮り下ろし）
スプリングドライブGMTの新作2モデルRef.SBGE283とRef.SBGE285は、同社の新しいデザイン言語を進化させたモデルだ。
我々が知っていること
これまで、グランドセイコーの“シリーズ 9”のデザインを採用した時計で注目度が高いのは、深い質感の文字盤で一躍人気となった白樺モデルだった。第1弾は、2021年に登場したハイビートバージョン。第2弾は今年初めに発売されたスプリングドライブのバリエーションだった。これらの時計は、その他に発売される数多くの時計と合わせて、グランドセイコーが“シリーズ 9”を改め、“エボリューション9”と呼ぶコレクションを形成している。同コレクションの主な特徴は、光をより反射させるためにファセットが追加されたマーカーと針、そして、ラグ幅とブレスレット幅が、装着するケースの半分以上に拡大され、より頑丈になっていることだ。また、重心を低くすることで、手首の上での安定感を高めている。
2022年のWatches & Wondersでは、グランドセイコーはエボリューション9をスポーティな時計に適用することで、このデザイン言語の多用途性を強調する。これは、今後グランドセイコーが発表する作品に重要な役割を果たすことが期待されている。
新作にはスプリングドライブクロノグラフ GMTとスプリングドライブダイバーズウォッチの2モデルがある（ひとつはシンプルなブラックラッカーダイヤルを、もうひとつは人気のスノーフレークやスカイフレークを思わせるミスティグレーのテクスチャーダイヤルを採用）。しかしここでは、スプリングドライブ GMTのペアにスポットを当てたいと思う。グランドセイコーは、このグレーの文字盤について、スプリングドライブの生産地である信州の冬の朝霧をイメージしたものだと語る。四季や春夏秋冬のコレクションに代表されるように、日本の原風景や海、季節感からのインスピレーションは長年にわたってグランドセイコーの時計づくりの大きなテーマとなっている。
我々が思うこと
グランドセイコーのスポーツウォッチに、軽やかなタッチのアップデートが施された。既存モデルとの違いは、そのほとんどが針とマーカーに集約されている。私見だが、この針とマーカーは、すでに発売されている多くのグランドセイコーを凌駕するレベルの光の反射と相互作用を実現している。光と影、そして光の反射というのは、グランドセイコーが誰よりも得意とするところだ。このGMTでは、自然光を反射するだけでなく、針やマーカーにルミブライトがたっぷりと塗布されている。
グランドセイコーファンは、深いニュアンスのある模様が施されたダイヤルを好む傾向があるため、最も注目を集めそうなのはミスティグレーのGMTだろう（名付けるなら“ミストフレーク”？）。個人的には、シンプルなブラックラッカー仕上げのモデルがコンサバにおける勝者だと思う。エボリューション9のデザインは、シンプルなブラックのダイヤルによって、コントラストと反射が強調されるのだ。
スプリングドライブ GMTは、グランドセイコー独自の高精度を誇るエレクトロ×メカニカルな計時技術と、我々が最もこの日本のブランドからイメージしやすい複雑機構を組み合わせた、まさにグランドセイコーの核となるモデルだ。グランドセイコーの美意識を受け継いだ、新たな進化を遂げたふたつの時計が、これからの明るい未来を予感させる。
基本情報
ブランド: グランドセイコー（Grand Seiko）
モデル名: スプリングドライブ GMT（Spring Drive GMT）
型番: SBGE283、SBGE285
直径: 41mm
厚さ: 13.9mm
ケース素材: チタン
文字盤色: グレーまたはブラック
インデックス: アプライド
夜光: ルミブライト
防水性能: 10気圧
ストラップ/ブレスレット: チタンブレスレット
ムーブメント情報
キャリバー: スプリングドライブ Cal.9R66
機能: 時、分、秒、GMT、日付、パワーリザーブインジケーター
パワーリザーブ: 72時間
巻き上げ方式: 自動巻き
クロノメーター認定: ±1秒/日（15秒/月）
価格 & 発売時期
価格: 96万8000円（税込）
発売時期: 2022年8月
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