trophy slideshow-left slideshow-right chevron-right chevron-light chevron-light play play-outline external-arrow pointer hodinkee-shop hodinkee-shop share-arrow share show-more-arrow watch101-hotspot instagram nav dropdown-arrow full-article-view read-more-arrow close close email facebook h image-centric-view newletter-icon pinterest search-light search thumbnail-view twitter view-image checkmark triangle-down chevron-right-circle chevron-right-circle-white lock shop live events conversation watch plus plus-circle camera comments download x heart comment default-watch-avatar overflow check-circle right-white right-black comment-bubble instagram speech-bubble
April 02, 2020
Introducing ハミルトン PSR 70年代のレトロフューチャーウォッチを現代に復刻(編集部撮りおろし)

Introducing ハミルトン PSR 70年代のレトロフューチャーウォッチを現代に復刻(編集部撮りおろし)

1970年代当時、アメリカを熱狂の渦に巻き込んだLEDウォッチが忠実に復刻された。


クイック解説

 かつて夢見た未来の姿を具現化した時計たち。1970年代当時、ハミルトンが発売して世間を魅了したパルサーという時計の記事は以前紹介したが、誕生から50年の時を経てあのスペースエイジを思わせる時計が復刻された。新たにハミルトン PSRと名付けられた本機は、パルサーの第二世代である1973年に発売されたP2をモデルとしており、当時キース・リチャーズやエルトン・ジョン、ジェラルド・フォード元米国大統領も愛用したことで有名なモデルである。

 3Dスキャン技術が用いられてケースやブレスなど忠実に再現された本機は、サテン仕上げのSSバージョンと、SSにイエローゴールドPVDが施された1970本限定版とがラインナップされる。限定モデルの方は、時計が封入されるボックスも特別仕様となっている。

復刻されたハミルトン PSR(左)と1970年代当時のハミルトン パルサー P2(右)。

ADVERTISEMENT

中の基盤が見えるLED表示のディスプレイ。

左写真と比べると、ブレスのコマに至るまで再現されていることが分かる。質感はもちろん現代のクオリティである。

 1970年に誕生したパルサーは、世界初のLED式デジタルウォッチであり、革新技術が使われていた時計だった。そのモデル名は、超高精度の周波数でパルス状の電波を放射する中性子星からとられており、時刻を刻む音もせずにデジタル表示で時間を示すこの時計は人が描く未来そのものであったのだ。

 1970年代といえばクォーツクライシス到来の真っ只中であり、生存をかけて機械式時計がこぞって斬新なデザインを提案していた時代である。その中でもハミルトン パルサーは圧倒的アヴァギャルドであり、当時のアメリカのセレブたちから寵愛を受けた。初期モデルのP1は18KYGを用いたクッションケースが特徴的で、かのエルヴィス・プレスリーも所有したという。クルマ1台と同等の2100ドルもするクォーツ時計が、5番街のティファニーブティックで販売され、購入者が店を出るまでに数人から売買をもちかけられたという伝説は、なかなか生まれるストーリーではない。

70年代のプロダクト感が強く感じられ、時代を超えたデザインに魅せられる。


ファースト・インプレッション

 LEDで時刻を表示するという画期的な発想が用いられたパルサーは、当時はボタンを押して1~2秒ほどしか点灯しないというなかなかに気難しい時計だったが、本機では時刻は常時点灯表示に変更されている。その他、ディテールにも変更が加えられており、風防素材がルビーからサファイアクリスタルへ、ディスプレイは液晶と有機ELを組み合わせたものとなった。

 3時位置にあるプッシャーは、50年前は時刻の点灯のスイッチだったが、現在は表示の明るさを変えたり時刻合わせをしたりする機能が割当てられている。

 正直、この時計は好みが真っ二つに分かれるものになるだろう。僕はどうかというと、“アリ”なサイドのど真ん中にいる。特にYGPVDモデルが最高だ。もう完全に刺さっている。見た目のデザインは宇宙感があって良いし、YGPVDのカラーもワザと大げさにしているようで大人の遊び心を感じる。元々、元祖セレブ・ウォッチといっても良いほどに、アメリカのスターたちに愛された時計である。この上なくゴージャスな雰囲気はこの復刻にも十分感じられるし、それが12万円(税別)で手に入るのなら、争奪戦に加わる価値は大いにあると思う。

 細かな着け心地の面では、緻密に組まれたブレスレットがやや厚めのケースをバランスよく支えており、見た目に反して手首にフィットする。幅は40mmを超えるが、縦がコンパクトなデザインなので着けてみるとコンパクトな印象を受けるだろう。スーツスタイルに合わせるわけにはいかないが、少しカジュアルな合わせで良い平日には使えそうな時計だと思う。

 未来永劫、失われることのない“フューチャー”を感じ続けられるハミルトン PSRは、ある時代を宿し、纏うことのできる圧倒的なプロダクトなのである。


基本情報

ブランド: ハミルトン
モデル名: ハミルトン PSR
型番: Ref. H52414130(SS)、H52424130(YGPVD)
 ケースサイズ: 横40.8×縦34.7mm
 厚さ: アナウンスあり次第公開 
ケース素材: ステンレススティール
 文字盤:LCD&OLEDハイブリッドディスプレイ
防水性能: 10気圧  
ブレスレット: SSブレスレット
ムーブメント:デジタルクォーツ


価格・発売日

価格: 9万円(SS)、12万円(YGPVD)(全て税抜)  
発売: 5月初旬より都内のハミルトン直営店およびオンラインブティック、BEAMSの直営店およびBEAMS公式オンラインショップにて先行受付。
6月より全国のハミルトン正規販売店にて一般販売開始。
限定: YGPVDのみ1970本限定

詳細についてはハミルトン公式サイトへ。