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Historical Perspectives IWC パイロット・ウォッチ・クロノグラフ “トップガン・ミラマー”と初のセラミック製クロノグラフ Ref.3705の比較

先日、ジョン・メイヤーがIWCの最新セラミッククロノグラフ“トップガン・ミラマー”の詳細なレビューを紹介した。 今日は、その3世代前のモデルに当たるフリーガークロノグラフ 3705と比較してみたい。

左がセラミック製のトップガン・ミラマー(2012年モデル)、右がセラミック製のIWC 3705 フリーガークロノグラフだ。

※本記事は2012年8月に執筆された本国版の翻訳です。 

 数週間前、メイヤー氏はIWCの最新セラミック製パイロット・ウォッチ・クロノグラフ “トップガン・ミラマー”を紹介してくれた。 彼の批評は厳しいものだったが、公平なものであり、その不満の多くは大きなケースサイズと少しおもちゃのような雰囲気に由来していた。 

 今日、我々はミラマーを取り上げると共に、IWCの非常に特別な時計、Ref.3705 フリーガークロノグラフを並べて評価することにした。3705は、実際にIWCの最初のセラミック製クロノグラフ(これまでと同様)であり、多くの人によると、それは最初のセラミック製の腕時計でもあった。当時、ジルコニウムメッキのプロセスは非常に高価だったため、3705は従来のIWC製スティールウォッチと比べて50%以上も高価だったという。

 では、IWCのセラミック パイロット・ウォッチは、この20年ほどの間にどこまで進化したのだろうか? さっそく探ってみよう。

3705はトップガン・ミラマーよりも7mm小さい。

 1990年代初頭から半ばにかけて2000本に満たない数で製造された3705 フリーガークロノグラフ・ケラミックは、カルト的な存在であり、ミラマーをはじめとするIWCの全てのセラミックウォッチの原点と言えるだろう。1994年に発表され、1997年まで製造された3705は、バルジュー 7750をベースにしていた。ポンププッシャー、伝統的なパイロットクロノのダイヤル、そして日付表示と曜日表示(もちろんドイツ語だ)を備えている。サイズは39mmで、ミラマーよりも7mmも小さかった。これは大きな違いだ。

3705と比較して、ミラマーがどれだけ厚いか注目して欲しい。

 劇的なサイズの違いはあっても、横から見ると、この2つの時計の間には家族のような類似性がはっきりと見て取れる。ジョン(・ビューズ)がミラマーのレビューの中で言及していたのは、ダイヤルの9時位置に空いた“穴”だ。3705の3レジスターレイアウトと比較すると、IWCがなぜミラマーで伝統的なデザインを模倣しないことにしたのか、本当に不思議に思わざるを得ない - 美しさと機能性の面で、3レジスターの方が明らかに優れている。

3レジスターと2レジスター。

 また、ミラマーのクリーム色の針とアワーマーカーは、少しヴィンテージ風に見えるようにデザインされているが、18年前の3705には自然なパティーナが生じていることにも注目して欲しい。かたや本物で、一方は本物ではないが、ミラマーの全体的なカラースキームと相性がよく、IWCがフォティーナを採用したことを非難することはできない。

 もし、あえて粗探しをしたいのであれば、2つのケースバックの違いを見て欲しい。これを見れば、3705とミラマーがいかに大きく違うかが分かるだろう。我々が違いについて言うならそれだけだ。

 というわけで、IWCのセラミック製パイロットウォッチの進化を楽しんでいただけただろうか。このモデルが初期段階からどのような進化を遂げてきたのかを見ると驚くべきことがあり、このモデルが次にどのような進化を遂げていくのか、我々は興味津々だ。 最後に、上記の歴史的なIWC Ref.3705を貸し出してくれたウィリアム・マッセナ(WilliamMassena)氏には、特に感謝の意を表する。