Introducing グランドセイコー　エボリューション 9 コレクションに新たなグリーンテクスチャーダイヤル＆エバーブリリアントスチールモデルが登場

Photos by Mark Kauzlarich

　予想どおり、この配色と文字盤の抽象的なパターンは、日本の自然界の極めて特殊な側面を強く意識したものである。このミントグリーンの色と、波のような質感の背後にあるインスピレーションは、日本の磐井川（いわいがわ）沿いにある厳美（げんび）渓谷から見出したものだ。この作品以前にも、ここはブランドの数多くのモデルの創造的な原動力となっている。

　2020年に発表されて以来、グランドセイコー　エボリューション 9 コレクションは、ブランドのアイデンティティを現代的に表現したもので、主に1967年頃のヘリテージモデル44GSを思い起こさせる、時刻表示＆デイトモデルで構成されている。SLGH021の最も斬新な改良点は、文字盤が新しくなったことに加え、40mmのケースとブレスレットにエバーブリリアントスチールを採用したことである。初心者のために説明すると、エバーブリリアントスチールとはグランドセイコーが最近開発した合金である。独特の輝きを放ち（特にザラツ研磨と組み合わせると）、光を反射して極めて白い光沢を放つのだ。この金属について、世界で最も耐食性に優れたSSであり、現代の時計製造で広く使用されているSSの1.7倍の強度があると、ブランドは主張している。

　エボリューション 9 コレクションのモデルに期待されるように、SLGH021には、47石、日差＋5～-3秒の精度、最長80時間のパワーリザーブを誇る、ハイビート自動巻きCal.9SA5が搭載されている。また、この時計は100m防水も備えている。

　グランドセイコーの魅力の多くが、ある種の“知っている人は知っている”要素に集約されることを考えると、SLGH021で示されたマイナーアップデートは、コレクション内で論理的な前進をしたと言えるだろう。控えめなエレガンスをアイデンティティとするグランドセイコーの、ほかの繊細な文字盤デザインと比較すると、本作の少し“思ったよりも目立つ”デザインがかなり好きだ。

ブランド: グランドセイコー（Grand Seiko）
モデル名: エボリューション 9 コレクション（Evolution 9 Collection）
型番: SLGH021

直径: 40mm
厚さ: 11.7mm
ケース素材: エバーブリリアントスチール
文字盤: グリーン
インデックス: アプライド
夜光: なし
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: エバーブリリアントスチールブレスレット、ワンプッシュ3つ折れ式クラスプ

キャリバー: Cal.9SA5
機構: 時、分、センターセコンド
直径: 31.6mm
厚さ: 5.18mm
パワーリザーブ: 最大巻上時約80時間持続
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 3万6000振動/時
石数: 47石
クロノメーター認定: なし
追加情報: デュアルインパルス脱進機、ツインバレル、瞬間日送り機構

価格:138万6000円（税込）
限定: あり、世界限定1000本

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