ついにこの日がやってきた。ウルバン・ヤーゲンセン(Urban Jürgensen)が、現代を代表する独立時計師の手によって、新たな姿で再びよみがえった。ただし今回は時計史において最も古い名のひとつであるこのブランドの伝統に対し、これまでとは明らかに異なるアプローチがとられている。
2021年、投資家グループがウルバン・ヤーゲンセンを買収し、カリ・ヴティライネン(Kari Voutilainen)氏をトップに据えた。その後、共同CEOとしてアレックス・ローゼンフィールド(Alex Rosenfield)氏がマーケティングおよび販売部門を統括することが発表された。彼はグッゲンハイム パートナーズ社長アンドリュー・M・ローゼンフィールド(Andrew M. Rosenfield)氏の息子であり、ひそかにウルバンの買収チームの一員でもあった。ヴティライネン氏は共同CEOとして、自身が1996年に初めて関わったこのブランドの時計製造に注力する。一方、彼の娘であるヴェンラ・ヴティライネン(Venla Voutilainen)氏はCOO(最高執行責任者)としてアフターセールスサービス部門を率いる。本日、ブランドは3つの新キャリバーと、創業250年の歴史におけるさまざまな時代を想起させるデザイン言語とともに、その価値を裏付ける本格的な時計製品を引っ提げて再始動する。
デレク・プラット(Derek Pratt)によるヤーゲンセン オーバル No.1は、ヴティライネンによって仕上げられた作品である。プラチナ製の懐中時計には、ワンミニッツフライングトゥールビヨン、ルモントワール、コンスタントフォーススプリングデテントクロノメーター脱進機、ジャンピングセコンド、パワーリザーブインジケーター、温度計、ムーンフェイズといった機構が搭載されている。20世紀を代表するこの偉大なウォッチメイキングは、今日ますます重要性を増している。
私がよくやるように、今回も時計界における非常に注目すべき、そして重要な瞬間だと考えるこの出来事の背景を少し紹介したい。時計そのものを早く見たいという方の気持ちはよくわかる。そういう日とはどうぞ先に読み進めて欲しい。問題ないし、気にすることもない。ただし、まずはその前日譚を少し語らせて欲しい。
現代の時計愛好家にとって、歴史あるブランドがたびたび死を迎え、再生され、実験的な路線を試み、再び衰退し、そしてまたよみがえる...という流れには、もはや慣れっこだろう。たとえばニバダ・グレンヒェンやユニバーサル・ジュネーブのようなブランドは、特定の人物に紐づくことがなく、したがって個人的なレガシーといった擬人化された感情を伴うこともない。一方でジェラルド・ジェンタやダニエル・ロート、そして今のウルバン・ヤーゲンセンといったブランドは、創業者亡きあとにそのビジョンをどう表現すべきかという問いを投げかけてくる。こうしたブランドこそ最も追いかけがいがあり、そして最も再構築の難しい存在なのだ。
ウルバン・ヤーゲンセンという人物とブランドの歴史についてより深く知りたい方は、18世紀から現代に至るまでを掘り下げた、リッチ・フォードンによる2023年の記事をぜひご覧いただきたい。
ウルバン・ヤーゲンセンの歴史、そしてヤーゲンセン/ヨルゲン一族とその派生、さらにはこのデンマーク王朝のさまざまな時代についてより詳しく知りたい方は、リッチ・フォードンが2023年に執筆した詳細なストーリーをぜひご覧いただきたい。ここではその導入として、リッチの記事から一部を引用しよう。
“1776年生まれのウルバンは驚くほど聡明で、祖国で学べることはすべて学んだとヨルゲンが判断したのち、21歳でコペンハーゲンを去った。ル・ロックルではジャック=フレデリック・ウリエ(Jacques-Frédéric Houriet)に師事し、パリではアブラアン=ルイ・ブレゲ(Abraham-Louis Breguet)とフェルディナント・ベルトゥー(Ferdinand Berthoud)に師事、そしてロンドンではジョン・アーノルド(John Arnold)とジョン・ブロックバンク(John Brockbank)に弟子入りした。ウルバン・ヤーゲンセンは、1801年にコペンハーゲンに戻るころには、世界で最も経験を積んだ時計師のひとりとなっていた。1830年に亡くなるまでに、彼は45個のマリンクロノメーターを含む700個以上の時計を製作した”。
そして最終的に、オリジナルの時計師の死からおよそ150年後の1979年、スイスの時計師であり実業家でもあったピーター・ボームベルガー(Peter Baumberger)がウルバン・ヤーゲンセンの権利を取得し、もうひとりの時計師デレク・プラットとともにブランドの復興に取り組むこととなった。
現代のコレクターにとって最もなじみ深いのは、ウルバン・ヤーゲンセンが展開した1980年代後半から1990年代にかけての時代だろう。Ref.2をはじめとする美しいネオヴィンテージの永久カレンダーやムーンフェイズなどに対する需要と価格が高騰していることからも、それは明らかである。このボームベルガー/プラット初期時代のウルバン・ヤーゲンセンは、ヴィンテージの美意識と技術から多大な影響を受けており、ギヨシェ彫りのダイヤル、ステップベゼル、ハンダ付けされた小さなティアドロップラグ、大ぶりなブレゲスタイルの針といった意匠を特徴とするデザイン言語を確立していた。これは同ブランドにとって最も成功し、象徴的なスタイルであると同時に、多くのコレクターやファン(私自身も含む)が今後も継承されることを願っていたものでもあった。というのも、ヴティライネン氏がウルバン・ヤーゲンセンと関わり始めた1996年当時、まさにこの時代の真っただ中にあり、彼自身がその一端を担っていた。ある意味では、彼が再びブランドを率いることはその続きを引き継ぐことでもあった。その後ボームベルガーとプラットの両名が逝去したことで、ブランドは再びその手を変えることとなる。
デレク・プラット。Photo courtesy Urban Jürgensen.
2011年から2021年にかけてブランドの舵を取ったのは、著名な時計学者でありコレクターでもあるヘルムート・クロット(Helmut Crott)博士であった。この期間、長らく別々の道を歩んでいた姉妹ブランド、ユール・ヤーゲンセン(Jules Jürgensen)が約200年ぶりにウルバン・ヤーゲンセンと再統合された。そして2014年末、デンマークのプライベート・エクイティ投資家によるコンソーシアムがこのブランドを買収。ムーブメントの設計は、ジャン-フランソワ・モジョン(Jean-François Mojon)氏が指揮を執ることとなった。
現在のオーナーによってウルバン・ヤーゲンセンが買収されたのは2021年のことだ。多くの人々は、2023年がウルバン・ヤーゲンセンの創業250周年にあたるとして、その年の復活を心待ちにしていた。しかし実際には、それはウルバンの父が事業を始めた年であり、新たなブランドの立ち上げにはそれ以上の時間を要する。そのため250年という周年は、特に大きな動きもなく過ぎていった。さらに、ひとつの根本的な問いが存在していた。この約250年の歴史のうち、いったいどの時代を参照するのか? ブランドはウルバン・ヤーゲンセン本人の精神を反映するものとなるのか、それともボームベルガーとプラットへのオマージュとなるのか? いま、私たちはその答えを手にした。そしてそれを知るまでの長い待ち時間が何のためだったのかも、ようやく明らかになる。
UJ-1 トゥールビヨン ルモントワール デガリテ搭載、“アニバーサリーウォッチ”
ブランドとその新たな方向性について語るべきことは多い。たとえば、共同CEOアレックス・ローゼンフィールド氏が主導する、勢いのあるモダンかつファッション的なブランディング戦略などが挙げられる。そのため今後は実機に触れた印象や、ヴティライネン氏へのインタビュー記事など、さらなる続報が期待される。今回のブランド刷新においては、19世紀初頭にデンマーク国王へ献上されたキングズウォッチ(King's Watch)に着想を得た、新たな書体および数字のデザインが導入されている。また、文字盤上の“XII”を“0”に置き換えるという意匠も施された。目指したのは、過去を参照しつつそれを未来へとつなぐこと。その姿勢は、50ページにもおよぶプレスリリースのなかで詳細に語られている。だが今は、まずその時計そのものに注目したい。
ウルバン・ヤーゲンセンの新チームに課せられた使命は、ブランドを再構築しながらも、その歴代の時代すべてとつながりを保つことだった。一見すると、その再構築はティアドロップラグやステップケースを排除することのようにも見えるが、それは正確ではない。実際、それらの要素はすべて継承されており、ブランドの原点、すなわちマリンクロノメーターの製造で知られた創成期に強くインスパイアされた形で再解釈されているのである。今回発表された3つの新モデルはいずれも、ウルバン・ヤーゲンセンの美学を一貫して体現しつつ、コレクターに多様な選択肢を提供するものとなっている。そしてその頂点に立つのが、“アニバーサリーウォッチ”として位置付けられたUJ-1だ。これは20世紀に生み出された最高峰の懐中時計のひとつ(デレク・プラット氏による設計、カリ・ヴティライネンによる完璧な仕上げ)のオマージュである。
オリジナルのオーバルモデルと、そのムーブメントの写真を比較用に。
このシリーズは3つのデザインと2種類の素材による計75本で展開され(具体的に言うとプラチナケースにシルバーダイヤルのUJ-1-PT-S-001、同じくプラチナにグレーダイヤルのUJ-1-PT-G-001、そしてローズゴールドにシルバーダイヤルのUJ-1-RG-S-001)、ケースサイズは全モデル共通で39.5mm径、厚さ12.2mmだ。段差のあるケースには、全面にポリッシュとサテンポリッシュが施されており、上部にはドーム型のサファイアクリスタル、裏には手彫りギヨシェ仕上げによる円形グラン・ドールジュ(大麦の粒を模したギヨシェ)模様を配したサファイアケースバックが備わっている。そして注目すべきは、過去のウルバン・ヤーゲンセンのデザイン言語における“核”ともいえるラグの造形だ。今回のケースは、ややF.P.ジュルヌのT30トゥールビヨンを想起させる印象もあるが、サイドから見ると、あの特徴的な“ティアドロップ”形状がしっかりと継承されている。今回のラグは、従来のような正面から見たティアドロップ形状ではなく、その断面を90°回転させて幅を持たせたデザインへと再構成されている。この形は、過去の意匠を別の角度から継承する試みとも言える。
ダイヤルにはヴティライネンらしさが色濃く表れており、ウルバン・ヤーゲンセンのデザイン言語に対する解釈そのものだ。メインダイヤルには手彫りギヨシェによる直線的なグラン・ドールジュ、スモールセコンド針の部分には45°の角度で刻まれたクル・ド・パリ装飾が施されるほか、チャプターリングはサテンポリッシュ仕上げとなっている。時刻表示およびスモールセコンドのアウター部分はシルバーまたは5N RG製で、こちらもサテンポリッシュ仕上げがなされている。センターポストは、ダイヤルの中央よりごくわずかに上側に配置されており、これはリューズとの位置関係と比較することでようやく気づく程度の微細な差異である。
しかしムーブメント、これが本当にすごい。実物を目にしたときは、正直圧倒された。これは昨年秋にフィリップスで落札された。デレク・プラットによるオーバル型トゥールビヨン懐中時計(カリ・ヴティライネン氏が仕上げを担当)の縮小版であり、ムーンフェイズや温度計こそ省かれているものの、落札価格は369万スイスフラン(日本円で約6億4700万円)にも達した。本作はワンミニッツフライングトゥールビヨンに、ルモントワール・デガリテ(コンスタントフォース機構)を組み合わせた驚異的な構成を、現代のマイクロメカニクスによって見事に具現化したものだ。搭載されるムーブメントは手巻き式で約47時間のパワーリザーブを備えており、その残量はダイヤル側に設けられている。
この時計には、時計愛好家が求めるあらゆる手仕上げが施されている(これは、オリジナルのプラット製オーバルでもヴティライネン氏が担当した部分だ)。地板にはグレナージュ仕上げ、ペルラージュ、ドーム状の面取り、ミラーポリッシュ仕上げのネジ、サテンポリッシュ仕上げの歯車などが並び、そのすべてが手作業によって仕上げられている。
プラットとヴティライネン氏のあいだには深いつながりがあり、プラットが高齢により“オーバル”を完成させることができなくなった際、その仕上げを引き継いだのがヴティライネン氏だった。そうした背景を踏まえると、創業者の歴史を解釈したネオヴィンテージなウルバン・ヤーゲンセンを再解釈してブランドのリスタートをこのモデルで飾るというのは、感情的にも非常に象徴的なストーリーテリングである。UJ-1の価格は36万8000スイスフラン(日本円で約6450万円)。すべてのモデル(ほかのバリエーションも含めて)はブランドを通じて直接販売される。
UJ-2 ダブルホイール ナチュラル エスケープメント、3針ウォッチ
コレクションの中核をなすUJ-2は、見た目には比較的シンプルなタイムオンリーの時計で、12時位置にパワーリザーブ表示、5時位置にオフセットされたスモールセコンドを備えている。ダイヤル中央のセンターポストはUJ-1よりも高めに配置されており、時分針はケース上部寄りに重心を置いたダイヤル構成に準じて設けられている。このバランス感は、ヴティライネンによる20周年記念トゥールビヨンを思い起こさせる。
本作は、プラチナまたはRGのケースにシルバー、またはブルーのダイヤルを組み合わせた全4種類のバリエーションで展開されている。ケースサイズはすべて直径39mm、厚さ10.9mmで、いずれも限定生産ではない。再解釈されたケースデザインはUJ-1と同様に踏襲されており、ダイヤルのギヨシェ装飾やほかの仕上げも基本的にUJ-1と同じ仕様となっている。ただし、センターダイヤルはつやのあるグロッシー仕上げに変更されている。一方、搭載されるムーブメントは明確にヴィンテージ志向の構造となっている。
UJ-2を目にしたとき、私はすぐに、かつて撮影した関口陽介氏の作品を思い出した。その時計はヴィンテージのユール・ヤーゲンセン製キャリバーに着想を得て作られていた。6時位置には、指のように曲線を描く2本のアームをもつ特徴的な受けに加え、フック状のセンターブリッジと大きなテンプが組み合わされている。
UJ-2には、フリースプラングテンプとダイレクトダブルホイール脱進機が搭載されており、振動数は1万8000振動/時、パワーリザーブは約52時間を確保している。デレク・プラット自身、ダブルホイール脱進機の構想に取り組み、懐中時計にダブルホイールルモントワールトゥールビヨンを組み込んだ実績がある。そしてより重要なのは、ヴティライネン氏がこのダブルダイレクトインパルス脱進機の追求を10年以上にわたって続けており、それが彼の設計における代名詞となっている点だ。UJ-2およびUJ-3では、彼がこの脱進機構をさらに発展・洗練させ、オーバーコイルとグロスマン曲線を組み合わせたヒゲゼンマイを採用している。これにより、スイスレバー脱進機と比較して約30%の効率向上を実現している。
ヴティライネン氏によれば、この新しいウルバン・ヤーゲンセンの脱進機構は、今後のブランドの基盤となる設計ではあるものの、すべてのキャリバーに採用される前提ではないという。UJ-1のように、ブランドの歴史に対して別のアプローチを試みるモデルも存在する。UJ-2の価格は10万5000スイスフラン(日本円で約1840万円)だ。
UJ-3 ダブルホイール ナチュラル エスケープメント&瞬時切替ムーンフェイズ搭載パーペチュアルカレンダー
ブランド再始動における最後のモデルが、UJ-3である。見出しのとおり、本作はウルバン・ヤーゲンセンによるパーペチュアルカレンダーの新たな解釈であり、これは前時代の人気作であるRef.2によって、同ブランドの腕時計におけるアイコン的存在となった複雑機構だ。この新時代のUJ-3ではそのRef.2を大幅に進化させたほか、ダブルホイールナチュラル脱進機を再び搭載し、さらに瞬転式ムーンフェイズも備えている。このムーンフェイズは1万4000年に1日の誤差という驚異的な精度を誇る(ただし、ムーブメントは手巻きである)。これほどの高精度を実現したと聞けば、このUJ-3のパーペチュアルカレンダーを、スイスの名高い時計師アンドレアス・ストレーラー(Andreas Strehler)氏がUJ-2のベースムーブメントに組み込んだという事実にも、納得がいくだろう。またダイヤルの非対称的なレイアウトは、歴史的に機能配置に独自の遊びを加えてきたブレゲのパーペチュアルカレンダーをほうふつとさせるものがある。
ほかのモデルと同様ケース径は39mmだが、厚さは13.3mmと3モデルのなかで最も厚い。展開されるのは2モデルで、いずれもブラック仕上げのシルバーダイヤルを備えたプラチナケースとRGケースのバリエーションが用意されている。メインダイヤルの外周にはサーキュラーグラン・ドールジュ、日付表示とスモールセコンドのインダイヤルには45°のクル・ド・パリ、ミニッツトラックにはソテ・ピケ(点が跳ねるような細かな連続模様)の手彫りギヨシェが施されている。永久カレンダーの表示構成は、オフセットされた時・分針によるセンター表示、5時位置のスモールセコンド、8時位置のムーンフェイズを備える。さらに9時位置に日付、3時位置に月、12時位置には一部だけ表示されるパワーリザーブ表示が配置されている。
Cal.UJ-3は42石を備え、約52時間のパワーリザーブ、1万8000振動/時で駆動する。構造はモジュール式ではなく、完全統合型の永久カレンダーである点も特筆すべきポイントだ。UJ-3は限定生産ではなく、価格は16万8000スイスフラン(日本円で約2940万円)である。
最終的な所感
本日ウルバン・ヤーゲンセンのチームが発表した時計には、実に多くの見どころがある。数カ月前に実機を目にした際の率直な第一印象としては、“新しい”ブランドのローンチとして、これほどまでに完成度の高いラインナップを見た記憶がない、ということだ。最も、正確に言えばウルバン・ヤーゲンセンは“ニュー”ブランドではない。むしろその歴史があるからこそ、今回の再始動はより意義深く、そして魅力的なものになっている。ヴティライネン氏はこの約250年に及ぶ伝統を見事に再解釈し、類いまれな成果を残した。このプロジェクトに対する、彼のブランドに対する深い結びつきと愛着は、本人の言葉からも、そして完成した時計を見たときの印象からもはっきりと伝わってくる。それこそが、あらゆる芸術において最も求められる姿勢なのではないだろうか。
解体されたUJ-2。
過度なブランディングキャンペーンには基本的にあまり引かれないタイプだ(ウォッチメイキングそのものの魅力で勝負して欲しいと思っている)。とはいえ、今回のリ・ローンチに向けてアレックス・ローゼンフィールド氏が注いだ労力と緻密な構想には、素直に敬意を抱かずにはいられない。書体デザインの刷新、著名写真家エレン・フォン・アンワース(Ellen von Unwerth)氏による“Time Well Spent”キャンペーンの撮影、そしてスモーブローやデンマーク家具といった要素を随所に取り入れたイメージ展開など、こうしたアプローチは一部の時計好きには響かないかもしれないが、グローバルなラグジュアリーブランドを築くうえで確実に機能している。
確かに値段は高い。だがそこには膨大な手仕事と、それに見合うだけの創造性が確かに存在している。この原稿が公開されるころ、ちょうど私は実機の撮影をしているはずで、この記事を最初に読む人々と同時に、時計との対話を深めているだろう。ウルバン・ヤーゲンセン再始動の全貌については、今後さらに掘り下げていく予定だ。
詳しくはウルバン・ヤーゲンセン公式サイトをご覧ください。
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