Introducing クロノ ブンキョウ トウキョウ　34mmに第3弾となるカリグラが登場

　これまでに発表されたモデルでは基本的にアラビア数字インデックスを採用してきたが、新作ではブレゲ数字が採用された。ちなみに従来モデルのインデックスでも、最適なデザインバランスとなるようにデザイナーである浅岡 肇氏が微調整を施していたが、本作においては浅岡氏自らが1〜12までのインデックスを手描きでレタリングし、タイプフェイスをデザインすることにこだわった。その理由について、彼は以下のようなコメントを発表している。

 「原図が手描きであることは、ブレゲインデックスのデザインにおいて極めて重要です。なぜならオリジナルのブレゲインデックスは、すべてが手描きされ、人の手の筆致に基づいたデザインだからです」

　ラインナップはスタークブラックのCS034J、シルバーホワイトのCS034K、そしてダークMOPダイヤルを採用したCS034Lの3つ。価格は前回よりわずかにアップした各18万9970円（税込）だ。販売数はこれまでで最も多い各188本が用意された（第1弾は各80本、前回は各150本限定であった）。一般販売はこれまでと同様、クロノトウキョウの公式ウェブサイト上で行われ、2024年3月中旬より発送開始予定（配送料は別途かかる）だ。

　3バリエーションすべてでインデックスカラー（MOPダイヤルではプリントではない）が異なるが、これらは浅岡氏が作った繊細なフォントを正確に再現するためにインデックスに立体感を持たせつつ、それぞれの文字が太らないように品質管理をしているという。

　またスタークブラックはツヤありのラッカー仕上げ、シルバーホワイトは中央部分はテクスチャーのある半ツヤ仕上げ、外周部分はマット仕上げとした。そして特に注目したいのがダークMOPダイヤルである。

　MOPは素材として浅岡氏が以前から興味を持っていたそうで、今回初めて採用された。ブラックMOPは色のバラツキが大きいことから、このダークMOPダイヤルにはあえて白蝶貝を使い、裏側に黒いプレートを入れることで深い色合いを出すというこだわりぶりだ。また、ダイヤルは薄くスライスしたMOPで構成されるため、他モデルが採用しているダイヤル外周に向かってカーブするボンベシェイプではなく、ダークMOPのみフラットにしている。

　並々ならぬこだわりを表現するべく、ダイヤルは新規で製作されたそうだが、聞けば2023年7月のプロジェクトスタートからダイヤルだけで開発に約7カ月を費やしたという。従来モデルよりも新作は価格がアップしているが、これを思うと2万円強の上昇に留まっているのは良心的といえよう。

　なお、ブレゲ数字とひと口にいっても実はさまざまな種類があり、デザイン的にまだ発展の余地があるのではないかと浅岡氏は考えているようだ。もし今回購入が叶わず涙を飲んでしまったとしても、さらなるバリエーションの登場に期待をしてもいいかもしれない。

ブランド： クロノ ブンキョウ トウキョウ（Kurono Bunkyō Tokyo）
モデル名： 34mm カリグラ（34mm Calligra）
型番：CS034J（スタークブラック）、CS034K（シルバーホワイト）、CS034L（ダークMOP）

直径： 34mm
厚さ： 9.6mm
ケース素材： ステンレススティール（316L、鍛造）
文字盤： スタークブラック、シルバーホワイト、ダークMOP
インデックス： オリジナルのブレゲ数字インデックス、レイルウェイミニッツトラック
夜光： 時・分針に蓄光
防水性能： 5気圧
ストラップ/ブレスレット： カーフレザーストラップ、SS製尾錠

キャリバー： MIYOTA 90S5
機能： 時・分表示、センターセコンド
直径： 25.6mm
厚さ： 3.9mm
パワーリザーブ： 約40時間
巻き上げ方式： 自動巻き
振動数： 2万8800振動/時
石数： 24

価格： 各18万9970円（税込）
発売時期： 2月23日（金）午後11時（日本時間）から。　※クロノ ブンキョウ トウキョウ公式サイト上での販売。購入の際は、事前に公式サイトにて要アカウント登録（登録無料）
限定： あり。各色188本限定。1ユーザー1点のみ購入可能。

詳細は、クロノ ブンキョウ トウキョウのウェブサイトをクリック。