trophy slideshow-left slideshow-right chevron-right chevron-light chevron-light play play-outline external-arrow pointer hodinkee-shop hodinkee-shop share-arrow share show-more-arrow watch101-hotspot instagram nav dropdown-arrow full-article-view read-more-arrow close close email facebook h image-centric-view newletter-icon pinterest search-light search thumbnail-view twitter view-image checkmark triangle-down chevron-right-circle chevron-right-circle-white lock shop live events conversation watch plus plus-circle camera comments download x heart comment default-watch-avatar overflow check-circle right-white right-black comment-bubble instagram speech-bubble shopping-bag

Introducing IWCが待望の新マークXXを発表

IWCが40mmのパイロット・ウォッチファンの声に耳を傾けたようだ。

ADVERTISEMENT
我々が知っていること

ひと目でそれとわかるパイロット・ウォッチシリーズで知られるIWCが、オリジナルのマークXIからインスピレーションを得たマークコレクションの新作をさりげなく発表していた。このマークXXは、マークXVIIIの後継モデルだ(マークXIXは未発売だが)。この新しい時計は、XVIIIをいくつかの点で改良したものだ。パッと見ただけでは、同じ時計を見ているように思えるかもしれない。もう一度見てほしい。IWCはダイヤルのデザインと視認性(日付窓を含む)、そしてケースとムーブメントの性能向上に取り組んだのだ。

 直径は旧モデル(現在もまだ入手可能)と同じ40mmで、ひと目でわかるマットな黒のダイヤルと真っ白な読みやすい数字が特徴だ。最初の変化は、3時位置の右側にある。日付窓がこれまで黒一色で隠されていたのが今回、白のバックグラウンドに変更されたのだ。これにより白い数字とのシンメトリーが保たれている。

IWC

 ふたつめは、ダイヤルの下半分の文字だ。かつてXVIIIと書かれていたところが、今、XXとある。しかしこれはある意味、当然の変更だ。ダイヤルの上部に戻ると、IWCのロゴが少し上に移動し、クラシックな三角形に近づいている。実際、ダイヤル上のすべての数字は、より時計の中心に向かって移動しているように見える。

 ケース径は同じだが、ケースは薄くなった(ただし、ムーブメントを磁気の影響から守るための軟鉄製インナーケースは変わらない)。XVIIIはケース厚11mmだったが、今回は直径10.8mmになった。この変化はケース内に何か新しいものがあることを告げている。それは、120時間のパワーリザーブを持つIWC自社製(※)のCal.32111だろう。

※編注:IWCに確認したところ、以下のような回答が得られたため、公式情報に従い自社製と表現した。「Cal.32111はIWCのエンジニアとヴァル・フルリエのコラボレーションによって生まれたムーブメントです。120時間のパワーリザーブを備えた精密で堅牢なこの自動巻きムーブメントは、エンジニアリングチームが共同開発し、継続的に進化させることで、独自の技術的特徴を備えたムーブメントとなっているのです。また、Cal.32111を搭載した時計はシャフハウゼンにあるIWCのマニュファクチュールセンターで設計、組み立て、調整が行われています」

IWC

 それだけではない。この40mmのアイコンは、今や100m防水に対応し、マークXVIIIよりも40m防水性が向上しているのだ。さらにIWCのクイックチェンジシステム、EasX-CHANGE(イースエックスチェンジ)ストラップが採用された。これらのアップデートが施された新モデルはマーク XVIIIよりも750ドル高い5250ドル(日本税込価格64万3500円)で、今回ブラックとブルーのダイヤルバリエーションでストラップが付属する。

我々が思うこと

 2016年にマークXVIIIが発表されたとき、ベン・クライマーは記事で、「求めたから得られたのだ。 ここにあなたが待ち望んでいたIWCのパイロット・ウォッチがある 」と述べた。まあ、熱狂的なファンには不満があることがわかったが……。6年間続いたマークXVIIIを経て、今待ちに待っていたのがこのモデルなのではないだろうか?

 最も多く意見があったのは、マークXVIIIの日付窓についてだった。黒くて小さく、ダイヤルの3時位置から少し離れすぎているように多くの人が感じたのだ。それはセリタ社製のムーブメントを搭載していたため、その位置と大きさで日付表示が必要だったからだと思われる。

IWC

 IWCは、さまざまな方法でこの問題に取り組んだ。日付窓が黒から白に変わり、よりコントラストが強くなっていることにすぐに気づいただろう。また、今回はより右側に寄せたことで視覚的なまとまりを良くし、それが我々の時計に対する小言を和らげている。

 ダイヤルをよく見ると、日付窓を右にずらすという単純な修正だけではない。より均整のとれたダイヤルレイアウトを実現するために、さまざまな工夫が凝らされているのだ。12、3、6、9のマーカーを見ると、ほかのマーカーと同じ太い正方形ではなく、長方形になっている(マークXVIIIではそうなっていた)。

IWC

IWC マークXVIII

IWC

IWC マークXX

 すべてがダイヤル中央に寄せられ、ダイヤルの空きスペースがより多く埋まっている。大型のアラビア数字はマーカーからより遠くに配置され、IWCの文字とトライアングルの隙間も小さくなっている。ダイヤルの個々のデザイン要素がより近くなり、ダイヤルのサイズ自体は変わっていないにもかかわらず、微妙に新しく感じられる。そして、これらの変更を締めくくるのが、同じく微妙な変化を見せる新しい針だ。かつてマットだった針は、今回は光沢のあるロジウムメッキに変更されている。

 そして新型ムーブメント、Cal.32111の搭載だ。マークのデザイン理念を継承し、自社製キャリバーを採用するのは、今回が初めてではない。オートマティック・スピットファイアを見れば一目瞭然だ。名前こそマークシリーズではないものの、その外観の特徴はすべて備えている。この新しいマークXXと同じように、この時計はコントラストの強いホワイトの日付窓を備え、自社製ムーブメントを採用している。Cal.32110だ。そのときのパワーリザーブは72時間だったが、今作では120時間と、ほとんど“いつゼンマイを巻いたか忘れてしまってもいい”域に達している。

IWC

 このリリースは、チューダーが新しいレンジャー(フィールドウォッチや日常時計の部類)を発表したのと同じ月に行われたため、特に関連性があるように思われる。私はいつもマークシリーズをそう捉えている。実際の航空分野はビッグ・パイロットに任せればいい。マークシリーズはパイロットウォッチにインスパイアされたフィールドウォッチだと私は思っているのだ。マークXXであなたが手にするのは、たくさんの伝統であって、フォティーナではまったくないのだ。アップデートはすべて、ほぼ完璧なデザインを段階的に改善するために行われた。チューダーはより低価格で登場するかもしれないが、この新しいIWCは多くの魅力を提供してくれる。

 ひとつは、100m防水というのが大きい。かつてマークXVIIIの60m防水は、泳げることを売りにしていたが、私にはどうもしっくりこなかった。100m防水であれば、この時計と一緒にどこへでも行くことができ、深い海に突き落とされるようなシナリオも心配ない(何が起きるかわからないのだ)。幸運なことに、IWCはこの時計にストラップのクイックチェンジシステムを採用しており、レザーを取り外して水辺に適したストラップに交換することが可能だ。

IWC

 厚さが11mmから10.8mmに削られたのは小さな調整だが、それでも歓迎したい(39mmのレンジャーは12mmの厚さがある)。このようにマークXXは、ほかのどのブランドの日常使いの腕時計と比べても、その真髄に触れることができる。64万3500円と決して安くはないが、チューダーやオメガなどのブランドと比較しても遜色はないだろう。これは、我々が半世紀以上待っていたIWCのマークシリーズであり、ブランドはそれを実現したようだと私は本当に感じている。実機でこの時計を見るのが楽しみだ。この新作の詳細はHODINKEEでご確認ください。

ADVERTISEMENT

基本情報

ブランド: IWC
モデル名: マーク XX
型番: IW328201 (ブラック)、 IW328203 (ブルー)

直径: 40mm
厚さ:10.8mm
ケース素材: SS
文字盤色: ブラックまたはブルー
インデックス:アラビア数字
夜光:あり
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: レザーストラップ

IWC

ムーブメント情報

キャリバー:32111
機能: 時、分表示、センターセコンド、日付
パワーリザーブ: 120時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 21


価格 & 発売時期

価格: 64万3500円(税込)
発売時期:発売中
限定: なし、通常生産モデル

Shop This Story

HODINKEE Shopでは、IWCのヴィンテージおよび中古の時計を販売しています。当店の品揃えをご覧になりたい方は、Shopをご覧ください。IWCについてもっと知りたい方は、ブランドの公式サイトをご覧ください。