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Introducing ミン 18.01 H41 新進気鋭のマイクロブランドからダイバーズウォッチ登場

ダイバーズウォッチファンに向けてミンの新作が登場。前回10本限定でリリースされた18.01 アビス コンセプトを逃した方は特に必見。

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クイック解説

 ミン(MING)という時計ブランドの名前はまだあまり聞いたことのない方も、今後度々聞くようになるかもしれません。著名な写真家でもあるミン・ティエン(Ming Thein)氏が2017年に立ち上げ、その2年後の2019年には時計界のアカデミー賞と称されるGPHGでオロロジカル・レベレーション賞を受賞した実績をもつ新鋭ブランド。ひと目見てミンの時計と分かる独自なデザイン言語をもち合わせており、マイクロブランドの中でもひと際目立つ存在です。

 そんな同社は昨年、18.01 アビス コンセプトと呼ばれるダイバーズウォッチのプロトタイプをリリースしました。研究開発用のケースや部品を使用し、その名の通りまさにコンセプトウォッチでありプロトタイプであったモデルで、通常生産モデルとして発表されることはなく、10本限定で発売されました。

左からフルDLCモデル、ブレスレットモデル。

 今回発表された18.01 H41は、そのコンセプトウォッチの機械工学的な側面を改善しただけでなく、デザイン面でもアップデートを施したもの。ケース径は40mmで、厚さはプロトタイプだったアビス コンセプトからやや(1.1mm)薄型化され12.9mmです。同社が発表してきたモデルの中でも最大のサイズではありますが、ダイバーズウォッチというカテゴリの中では薄い作りです。

 ケース素材にはグレード5のチタンを採用、引張強度・圧縮強度の両面での利点があるだけでなく、ケース重量もわずか65gに抑えられています。ベゼルは、DLCコーティングを施したスティールを採用しており、ラインナップにはフルDLCコーティングモデルもあります。

 防水性能は1000m。また、ダイバーズウォッチとしての性能・機能―60回クリックの逆回転防止ベゼル、複数のガスケットやシール、リューズの締め忘れを警告するオレンジ色のインジケーターなど―は、ミンの認定ダイバーたち(同社の創業メンバーのうち2人はプロレベルでダイビングに取り組んでいる)によって検証済み。手首に巻いてすぐに水中に連れて行くことができます。ミンの時計は2針モデルを中心としたコレクションが展開されていますが、ひと目で時計が動いていることが分かる必要があるダイバーたちのために本機では秒針を搭載。秒針をもったミンの時計はこれが2作目です。さらに水中での視認性を高めるため時計上の白い部分には全てスーパールミノバX1が施されています。

 内部にはトップグレードのETA 2824-2を搭載。本来、日付表示機能のあるムーブメントですが、それを取りさっています。18.01 H41の製造、組み立て、テストは時計メーカーシュワルツ・エチエンヌの子会社であるラ・ディヴィジョン・デュ・タン(La Division du Temps)によるもの。

 価格は、DLCベゼル付きチタンケースのラバーストラップモデルが2950スイスフラン(約35万円)。チタンブレスレットは3250スイスフラン(約38万円)。フルDLCモデルはラバーストラップのみで3250スイスフラン(約38万円)です。

ファースト・インプレッション

 18.01 アビス コンセプトは、同社初のステンレススティール製モデルであり、初めて秒針を採用するなど数々の新たな試みが見られたモデルでした。ミンによれば、今作18.01 H41は、初代17.01と同時期に開発が始まったものですが、今年はじめに登場したミン 27.01 バージョン2.0とは正反対のモデル。新興ブランドながらデザインの多様性を感じさせます。

 本機は、着用者つまりダイバーたちによる水中での使用を考え抜かれた時計です。リューズの締め忘れを警告するインジケーターや秒針の採用、大量に塗布されたスーパールミノバからもそれは伺えますが、個人的にとても面白いと思ったのは、逆回転防止ベゼル。

 ベゼルも文字盤同様にスーパールミノバがしっかりと載っているうえ、60クリックで1回転させることができます。ここまでは市場にある既存のダイバーズウォッチでも見られる仕様ですが、一般的なものであれば見られるベゼルの歯(グリップ力を高めるギザギザになった部分)が全くありません。写真からも分かる通り、DLCコーティングが施された非常になめらかなベゼルなのです。同社によれば、濡れた手で掴むにはこの形状が最もグリップがあり掴みやすかったからだといいます。これはぜひ実機で試してみたいポイントですね。

フルDLCモデル

 本作は前回アビス コンセプトを手に入れることができなかったミンのファンはもちろん、ユニークなプロダクトを探している方(特に夜光好きにはたまらないでしょう)、そして何より実際にダイビングをするダイバーたちのための時計です。

 創業からまだ3年という新興ブランドですが、独自のデザイン言語が確立し、既にシンプルな2針やワールドタイムからダイバーズウォッチまでリリース。さらにGPHGの受賞など目覚ましい活躍をしています。今後、多くの時計愛好家に注目されていくブランドであることは間違いないでしょう。

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基本情報

ブランド: ミン(Ming)
モデル名: 18.01 H41

直径: 40mm
厚さ: 12.9mm
ケース素材: グレード5チタン
文字盤色: ブラック(フルDLCモデルはブラックラッカー)
夜光: あり、スーパールミノバX1を針、インデックス、ベゼルに塗布
防水性能: 1000m / 3280ft
ストラップ/ブレスレット: ジャン・ルソー社製ラバーストラップ(DLCベゼル付きチタンケースモデルは、チタンブレスレットも選択可能)


ムーブメント情報

キャリバー: ETA2824-2
機能: 時、分、秒
パワーリザーブ: 40時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時(4Hz)
石数: 25石
クロノメーター認定: なし
追加情報: ムーブメントはシュワルツ・エチエンヌによるモディファイ済み


価格・発売時期

価格: DLCベゼル付きチタンケース × ラバーストラップ: 2950スイスフラン(約35万円)、DLCベゼル付きチタンケース × チタンブレスレット: 3250スイスフラン(約38万円)、フルDLC × ラバーストラップ: 3250スイスフラン(約38万円)
販売時期: 発売中
限定:なし

詳細は、ミン公式サイトへ。