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我々が知っていること
昨日、スウォッチはミッション トゥ ザ スーパー ブルー ムーンフェイズを発表した。とても青い本モデルはいつものクロノグラフ機能に加え、今回はシルバーブルーのオパラインダイヤルと2時位置のインダイヤルに配置されたUVインクのムーンフェイズが特徴的だ。ムーンフェイズ表示は、青く光るUVインクで描かれている。時・分表示およびクロノグラフ秒針の先端にはもちろんスーパールミノバ®が使用され、こちらもブルーに発光する。
新作はタキメーター機能の代わりにパルスメータースケールを備えたコレクション初のムーンスウォッチである。そのため“これは本当にムーンウォッチなのか?”という疑問が生じるかもしれない。それはコメントで確かめて欲しい。
バイオセラミック ムーンスウォッチ ミッション トゥ ザ スーパー ブルー ムーンは、8月1日から8月19日までという期間限定で発売する。これは満月のブルームーンと今年最初のスーパームーンの日付であり、また午後5時以降のブルーアワー中のみに販売される。すべてのバイオセラミック ムーンスウォッチコレクションと同様、ひとりにつき1日1本、選ばれた販売場所ごとに購入できる時計は1本のみである。
スウォッチはよく知られた芸術的な手法に立ち返り、ほかの多くの現代アーティスト(イヴ・クライン、ピカソ、ルイーズ・ブルジョワなど)が感情的な愛着を持つと主張する色に対する感性に訴えているのだろうか? それとも単に青が非常に人気のある色だからだろうか? 確かにブルーはムーンスウォッチのオリジナルシリーズでも人気が高く、とても手に入りにくいカラーバリエーションであった。
我々の考え
私はブルーに対する執着がある。ブルーに関する本を何冊も読み、アズレージョタイルを見るためだけにポルトのサンタ・カタリナ礼拝堂を訪れたこともあった。ラピスストーンのダイヤルについて話し始めたら止まらない。青は私にあらゆる感情を呼び起こす。だからこそ自分がムーンスウォッチ好きではないにもかかわらず、この新作は審美的に私の心に響いた。ムーンフェイズという最もロマンチックな複雑機構を加えつつ4万6200円(税込)という価格は、スウォッチのコラボ商品特有の入手困難さを考慮しても、なかなかのお買い得アイテムだ(手に入ることができればの話だが。スウォッチとのコラボはいつも苦労する)。
“ムーンスウォッチはいつまで続けられるのか”という疑問は、今や不要なものに思える。なぜならスウォッチが続けると言う限り(または月のインスピレーションが尽きるまで)終わらないことが明らかだからだ。8月の2週間という短い期間、しかも午後5時以降のブルーアワーに並ぶという詩的なアイデアは理解できるが、この盛り上がりの茶番は終わらせて、オンラインで販売することはできないのだろうか?
私は時計産業における民主主義を支持するが、そのためにこれほど努力する必要があるのだろうか? スウォッチよ、人々が望むものを提供して欲しい。ただ(ブルーという曲を持つ)エッフェル65を(ほかの人に迷惑をかけないようにヘッドフォンで)爆音で流しながらポジティブな気分で締めくくろう。この時計は非常に商業的に成功したテーマの楽しいバリエーションである。黒と白のスヌーピーに加えて、バイオセラミックに関しては少し洗練され始めているような気がしてならない。
基本情報
ブランド: スウォッチ(Swatch)
モデル名: ミッション トゥ ザ スーパー ブルー ムーンフェイズ(Mission To The Super Blue Moonphase)
型番: SO33N700
直径: 42mm
厚さ: 13.75mm
ラグからラグまで: 47.3mm
ケース素材: ブルーバイオセラミック
文字盤: ブルー&シルバーオパライン
夜光: あり、インデックスと時分針とクロノグラフ秒針にスーパールミノバ®
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット: ベルクロストラップ
ムーブメント情報
キャリバー: クォーツ
機能: 時・分表示、スモールセコンド、クロノグラフ、ムーンフェイズ
価格 & 発売時期
価格: 4万6200円(税込)
発売時期: 2024年8月1日から8月19日の午後5時以降のあいだ、世界各地にある特定のスウォッチ販売場所でのみ購入可能
詳しくはこちらをご覧ください。
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