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Introducing 第4弾となるNaoya Hida & Co.の時計は、36mmのケースサイズで登場

ジャパンブランドのTYPE4AとTYPE4A-1は、ヴィンテージ風の時計をよりスポーティに、さらに小さくブラッシュアップしたものだ。

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我々が知っていること

2018年の発売以来、熱狂的なファンを獲得しているナオヤ ヒダ&コー(Naoya Hida & Co.)。そして今回、次のコレクションとしてNH TYPE4A、およびTYPE4A-1が追加された。第4弾はヴィンテージが持つ美しさと現代のテクノロジーを融合させるというブランドの掲げる目標を忠実に守りつつも、より小振りでスポーティなパッケージに仕上げられている。

 TYPE4AとTYPE4A-1は、直径36mm、ラグからラグまでは42.9mm、厚さ11mmのステンレススティール製ケースを採用する。文字盤はこれまでのナオヤ ヒダ&コーの時計と同様の美しさを持ち、サンセリフのアラビア数字インデックスやロゴを丁寧に彫り刻んでいるのが特徴だ。Type 4Aはジャーマンシルバーダイヤルを、そしてType 4A-IはジャーマンシルバーダイヤルにDLC処理を施し、ダークグレーに仕上げている。時針と分針には仕上げがシャープなローザンジュタイプを使用している。

ナオヤ ヒダ&コー Type 4AとType 4A-1

 NH TYPE4シリーズは、バルジュー7750をベースにした既存のCal.3020CSを搭載。手巻き式ムーブメントで、約45時間のパワーリザーブを備えている。なお、どちらの時計も税込300万円前後で提供している。限定シリーズではないものの、飛田直哉氏によると、2023年から2024年にかけて4A型が約15本、4A-1が約20本と、生産量を限定するそうだ。


我々の考え
ナオヤ ヒダ&コー NH Type 4A-1の文字盤アップ
ナオヤ ヒダ&コー NH Type 4A-1のサイドカット

NH Type 4A-1

ナオヤ ヒダ&コー NH Type 4Aの文字盤アップ

NH Type 4A

ナオヤ ヒダ&コーを率いる飛田直哉氏はこれまで、ブレゲやヴァシュロン・コンスタンタン、F.P.ジュルヌ、ラルフ ローレン ウォッチ&ジュエリーに勤務し、時計に関する深い知識と経験を有している。これらのブランドでの経験が彼の時計のあり方に対する考え方、つまり正統的かつクラシック、そして少しシンプルな時計を形成したことは間違いない。エリック・クー(Eric Ku)氏やアーモリーのマーク・チョー(Mark Cho)氏といったコレクターは、仕上げや手彫りの細部までつくりこまれたディテール、ヴィンテージにインスパイアされたモダンな美学など、このブランドを高く評価している。確かに飛田直哉氏は、私を含め多くの人が愛するヴィンテージのパテックやヴァシュロンなどの3針からインスピレーションを得ている。そしてそれらを現代の技術やブランド独自の日本的な時計づくりの視点から、再構築を図っているのだ。ヴィンテージ風でありながら、やり過ぎていない。そしてそのヴィンテージで最も重要なポイントは、時計職人らが細部にまでこだわっていること。これはナオヤ ヒダ&コーのどの時計シリーズにも共通していることだ。

 新しいTYPE4A、TYPE4A-1では、ケースを36mmへとダウンサイズすることで、ヴィンテージのインスピレーションをさらに高めている。ただしこの文字盤とケースを組み合わせると、これまでのブランドの作品よりも少しカジュアルな印象を放つ。またサンセリフのアラビア数字インデックスを、まるでセクターダイヤルにも見えるエングレービングサークルの外側に配置。ヴィンテージのパテック カラトラバ(そしてロンジンやオメガなど)からインスピレーションを受けているのは明らかだ。しかし、モダンなフォントとジャーマンシルバーダイヤル(Type 4A-1の場合はその上にDLCをコーティング)の採用により、現代の時計であることに疑いの余地はない。さらにクラシックなアルファスタイルの針をモダンにアレンジした新しいローザンジュの針がそれに拍車をかけ、シャープな印象を与えている。

ナオヤ ヒダ&コー NH Type 4Aのイメージカット

 さて値段の件だが、NH TYPE4シリーズはNH TYPE4Aが286万円(税込)から、NH TYPE4A-1が297万円(税込)からとなっている。2021年、クー氏はナオヤ ヒダ&コーのType2Aを受け取ったあとこう語っている。仕上げから文字盤、ムーブメントの細部にまでこだわったディテールを見て、この3針時計が“決して安くない”値段に見合う(本人も認めているように)価値があると。結局は個人的なことになるが、オーナーらは飛田直哉氏が手がける時計のディテール、ブランドそのもののストーリーに引かれるのだ。まだ5年目のブランドにとって、こうした初期からいるオーナーはいわば常連客のようなものである。ナオヤ ヒダ&コーは確かに万人向けのブランドではないが、生産数を絞っているという事実がそうでないことを物語っている。飛田氏が考える、“時計のあるべき姿”に共感してくれる人のためのものなのだと。

ナオヤ ヒダ&コー NH Type 4A-1のイメージカット

基本情報

ブランド: ナオヤ ヒダ&コー(Naoya Hida & Co.)
モデル名: NH TYPE4A、NH TYPE4A-1

直径: 36mm(ラグからラグまでは42.9mm)
厚さ: 11mm
ケース素材: 904Lステンレススティール
文字盤: ジャーマンシルバー(NH TYPE4A)、ダークグレーDLC仕上げのジャーマンシルバー(NH TYPE4A-1)
インデックス: 12個のアラビア数字
防水性能: 50m
ストラップ/ブレスレット: ゴート・レザーストラップ。またストラップをワンタッチで5mmまで調整できる、ナオヤ ヒダ&コーの新開発Dバックル、もしくはピンバックルがセット

d-clasp naoya hida

ストラップの調節が簡単にできる、ナオヤ ヒダ&コーによる新しいDバックルタイプも登場した。


ムーブメント情報

キャリバー: 3020CS
機能: 時・分・センターセコンド
直径: 30mm
厚み: 5mm
パワーリザーブ: 約45時間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 22
追加情報: クロノグラフキャリバーのバルジュー7750の構成がベース


価格 & 発売時期

価格: NH TYPE4Aのピンバックルタイプが286万円、Dバックルタイプが308万円。NH TYPE4A-1のピンバックルタイプが297万円、Dバックルタイプが319万円(すべて税込)
限定: なし。ただし2023年から2024年にかけて、TYPE4Aは約15本、TYPE4A-1は約20本のみ生産する予定。

 ナオヤ ヒダ&コー NH TYPE4AおよびNH TYPE4A-1はnaoyahidawatch.comから申し込みが可能。申込者多数の場合、アーモリーがランダム抽選で販売して割り当てる予定(日本以外)だという。日本での抽選期間は2023年5月21日午後11時から、5月24日午後11時まで受け付ける。詳細に関してはtribeca@thearmoury.com、 またはDMの@thearmourynycで問い合わせを。またニューヨーク在住の方であれば、アーモリー アッパーイーストサイド店にて4月26日から27日まで、そしてトライベッカ店にて4月28日から29日まで、NH TYPE4シリーズが展示される予定のため足を運んでみてほしい。