trophy slideshow-left slideshow-right chevron-right chevron-light chevron-light play play-outline external-arrow pointer hodinkee-shop hodinkee-shop share-arrow share show-more-arrow watch101-hotspot instagram nav dropdown-arrow full-article-view read-more-arrow close close email facebook h image-centric-view newletter-icon pinterest search-light search thumbnail-view twitter view-image checkmark triangle-down chevron-right-circle chevron-right-circle-white lock shop live events conversation watch plus plus-circle camera comments download x heart comment default-watch-avatar overflow check-circle right-white right-black comment-bubble instagram speech-bubble
June 22, 2021
Talking Watches NAOYA HIDA & Co. 飛田直哉さんの時計コレクションをご紹介

Talking Watches NAOYA HIDA & Co. 飛田直哉さんの時計コレクションをご紹介

ヴィンテージスタイリングのオリジナルウォッチを手掛ける飛田さんの、自身の時計コレクションとは。

Play

 時計好きや著名人、コレクターの方々とHODINKEE編集部が時計について語り合う動画企画Talking Watches。本日は、日本オリジナルの第二弾をお届けします。今回のお相手は、飛田直哉さん。元々プロモデラーとしてガレージキットの原型などを作ってた方で、1990年代からは時計業界に携わり、エテルナ、ジャガー・ルクルト、ヴァシュロン・コンスタンタンやブレゲといった名だたるブランドのセールス・マーケティングを担当。さらにF.P.ジュルヌやラルフ ローレン ウォッチ アンド ジュエリーの日本立ち上げに尽力されました。

 そしてなんと、時計が好きすぎるあまり自身の理想とする時計を作るためにブランドまで立ち上げられた、日本時計業界では知らぬものはいないと言われる人物です。HODINKEE Japanでも、同ブランドの処女作であるNH TYPE 1Bや今年の新作NH TYPE 2Aをご紹介しました。ドレスウォッチが中心のコレクションかと思いきや、本当にバリエーションに富んだ時計を見せていただきました。本日は飛田さんのパーソナルなコレクションにフォーカスを当てていきます。

本動画は、公式YouTubeチャンネルでもご覧いただけます。


エテルナ エテルナ・マチック

 このエテルナ・マチックは、今回お持ちいただいた中で、最初に手に入れられた時計。時計内部のメカニズムが、裏からも表からも十分に堪能できる部分が気に入っているそう。時計業界に入られた当初は、ルーペを使って長い時間飽きずに内部の動きや構造を眺めていたといいます。最初の時計として、ここまでスケルトン加工されたものを選ぶという人も珍しいのではないでしょうか。飛田さんがご自身で初めて購入された時計にこれを選ばれたのは、彼が時計に興味をもったきっかけにあるかもしれません。飛田さんは、中学生の頃にプレゼントでもらった時計が壊れてしまった際に裏蓋を開けて内部にムーブメントを発見し、メカ好きだったことからすぐに魅了されていったのだそうです。


セイコー×ジウジアーロ・デザイン スピードマスター

左がオリジナルのセイコー ジウジアーロ、右が復刻モデル。

 ジウジアーロがデザインを手掛けたセイコーの時計は様々なバリエーションがありますが、これは1983年登場したモデル。京都ご出身の飛田さんは、地元の美術館で開催されたジョルジェット・ジウジアーロのデザイン展(車はもちろんのこと家電やパスタまであったとか!)で、この時計と出会います。そのときは購入できなかったものの、後に手頃な価格で偶然見つけ購入されたのだそう。ただこの年代の時計を日常使いするのには抵抗があるそうで、2013年の復刻モデルを愛用されています。


エベル 1911 オートマティック

 飛田さんが初めてスイスに訪れるきっかけになったのがこのエベルの仕事だったこともあり、非常に思い入れのある時計だそうです。非常に薄く内部にはフレデリック・ピゲの自動巻きムーブメントCal.951を搭載しています。この時計は、ケースやブレスレットはステンレススティール製ですが、リューズだけホワイトゴールド製となっている現在では珍しい仕様です。これは所有者が一番触れる部分だからこそ、腐食に強い金が採用されたとのこと。こうした細かいこだわりを含め、どういった時計を作るかというトップの意識が大きな組織の末端にまで浸透していたことを目の当たりにし、感銘を受けたと言います。


ヴァシュロン・コンスタンタン ラウンド

 手巻きでセンターセコンドという仕様に惹かれて購入した、ラウンドケースをもったヴィンテージのヴァシュロン・コンスタンタン。この時計が作られた1960年代は、センターセコンドの時計こそが時計の未来と考えられていた時代で、スモールセコンドの手巻き時計をわざわざセンターセコンドに作り変えることもあったんだとか。ヴァシュロン・コンスタンタンを担当されていた当時、他にもいくつものブランドに携わっていた飛田さんは、バーゼルワールドやSIHHといった展示会では、ポケットにいくつもの時計を入れて持ち歩き、ブースに入る前に着け替えていたといいます。この時計もそのうちの1つで、初めてこの時計を見た当時のヴァシュロン・コンスタンタンのトップたちに非常に褒められたのだそう。


パテック フィリップ カラトラバ Ref.2483

 ブレゲを手掛けていた飛田さんは、最大のコンペティターであるパテック フィリップを調べていくうちに気づけばその虜になっていたと語ります。Ref.2483は、Ref.96と同じダイヤルレイアウトですが、直径30mmではなくやや大きい33mm。ムーブメントは、手巻きCal.12-120を搭載し、飛田さんいわくバランスに優れた文字盤レイアウト。スモールセコンドの位置が文字盤中心ではなくベゼル側に寄っていること、そして比較的小ぶりなケースに大きなムーブメントをめ一杯に入れるのが良いという、ご自身の理想形を決定づけるきっかけにもなった時計だそう。


NAOYA HIDA & Co. NH TYPE 1B

 取材当日、飛田さんが着けていたのは、昨年初めて市販モデルとして発表されたNH TYPE 1Bです。これまで所有された時計や業界で経験されたことが詰め込まれた時計。ケースサイズやスモールセコンドの位置に至るまで飛田さんのこだわりが詰まっています。詳細はハンズオン記事をご覧ください。


ユニバーサル・ジュネーブ ポールルーター

 機構自体に興味をもったことから、マイクロローター搭載ムーブメントの時計を集めていた時期があったそう。その時期に購入されたうちの1つが、このユニバーサル・ジュネーブのポールルーターです。スカンジナビア航空のニューヨーク/ロサンゼルスからヨーロッパへの極地便の就航記念に、時計デザインをかのジェラルド・ジェンタに依頼。当時としては珍しい耐磁性を兼ね備えたモデルです。


スウォッチ システム51

 バーゼルで発表された際に衝撃を受け、翌年SIHHの出張でチューリッヒを訪れた際に空港で見かけてすぐに購入されたのがこの時計。全自動で作り上げられるという点、とても手頃な価格ながらロングパワーリザーブ、そして精度も高いことなど、長年時計業界に携わってきた飛田さんをして、時計製造の歴史が次の世代に移り変わるのを感じさせた時計です。


MIHウォッチ

 スイス・ラ・ショー・ド・フォンにある国際時計博物館で企画されたオリジナルウォッチ。時計師で博物館の館長ルードヴィッヒ・エクスリンが企画し、インダストリアルデザイナーのクリスチャン・ガフナーがデザイン。独立時計師ポール・ゲルバーがムーブメントを手掛けた時計です。飛田さんはこの時計を身に着けた人にごくたまに会うことがあるそうですが、そうした人は本当に熱心なコレクターであることが多いのだそうです。飛田さんいわく一種の会員証のような時計でもあるのだとか。どこを切り取っても会話のタネになる要素をもった時計のようです。

曜日、月、日付表示がある。左横の赤いドットで午前/午後を表示する。

ケースバックには30分積算計がある。


ラルフ・ローレン スリム クラシック

 時計愛好家でディテールへのこだわりが非常に強いラルフ・ローレン氏が、リシュモングループとタッグを組んで作り上げたラルフ・ローレンウォッチ。スリム クラシックは、ピアジェ製マニュファクュールムーブメントRL430を搭載した非常に薄型の時計です。文字盤のギヨシェやベゼルの細かな装飾が施されていますが、ファッション・スタイリングにおいても外しの役割になるのだそうです。


キングセイコー ハイビート

 このキングセイコー ハイビートは、飛田さんが最も最近購入された時計です。1970年代前後のセイコーのデザインが気に入って探していたそうですが、グランドセイコーは価格が高騰していたため、同様のデザインをもったキングセイコーに焦点を当てたそうです。現代のセイコー、グランドセイコーに通づるユニークなデザインも気に入っている点の1つだと言います。