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本日パリにて、ルイ・ヴィトンは第1回“ルイ・ヴィトン ウォッチ プライズ フォー インディペンデント クリエイティブズ”の受賞者として、ラウル・パジェス(Raúl Pagès)氏が受賞したと発表した。パジェス氏は、腕時計にデテント脱進機を搭載するという印象的な自社製キャリバー、RP1 レギュラトゥール・ア・デタントを発表し、同賞にノミネートされた。
ルイ・ヴィトンが2022年11月に発表したウォッチ プライズ。“クリエイティブな才能、そして独立系ウォッチメイキング業界の大胆さを讃え、職人や起業家を奨励し、次世代に受け継ぐことを心志す”ことを目的に、2年ごとに開催される。優勝したパジェス氏にはLVのラ・ファブリク・デュ・タンから1年間の指導と賞金が贈られる。
最終選考に残ったのはペテルマン・ベダ、サイモン・ブレット、ジョン ミカエル フロー、アンドレアス・ストレーラー、そしてラウル・パジェスの5人だった。
デテント脱進機は、マリンクロノメーターの時代から長いあいだ精密な計時と関連付けられてきた。だが衝撃には弱いため、腕時計への応用は限られていた。しかしパジェス氏はこの課題に挑戦し、3年の歳月をかけて衝撃から脱進機を保護する革新的な安全ローラーカムを備えた独自の手巻きキャリバーを開発。パジェス氏は何年もかけて機械式時計の傑作を復元しており、そのなかにはデテント脱進機を使ったものもあり、それが彼の仕事にインスピレーションを与えたと述べた。パジェス RP1の詳細については、Hands-On記事をチェックだ。
ウォッチ プライズは、指名された以下5人の審査員によって選ばれた。
- キャロル・フォレスティエ=カザピ/タグ・ホイヤー ムーブメントディレクター
- アウロ・モンタナーリ/ウォッチコレクター兼ライター
- レジェップ・レジェピ/独立時計師兼アクリヴィア創業者
- スー・ジャーシャン/ジャーナリスト兼SJX創業者
- マイケル・テイ/アワーグラス マネージング・ディレクター、審査委員長兼任
テイ氏は2月6日、パリで行われた授賞式にてパジェスを受賞者として発表した。
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