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Introducing レゼルボワール カニスターがフルスロットルで登場した

...そして、今年のオンリーウォッチには、スペシャルエディションのレーシングが登場。

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我々が知っていること

自動車と時計の関係は、よく知られた分野だ。スピード、メカニック、計時の相乗効果は、マーケッターにとって魅力的なものとなる。パリの時計メーカー、レゼルボワールは、スピードメーター、タコメーター、燃料計など、自動車の計測機器に焦点を当てて、自動車と時計の世界の共生をアピールしている。

 2017年に設立されたレゼルボワールは、フランスでデザインされたスイス製の時計で、ダッシュボードや計測器からインスピレーションを得たふたつの特徴的なコンプリケーションで時刻を表示する。レトログラードミニッツ(タコメーター、油圧計、水深計を想起させる)とジャンピングアワー(トリップメーター)で、6時位置のパワーリザーブは燃料計やオイルゲージを連想させるものだ。CEOであり創業者でもあるフランソワ・モロー氏は、少年時代、ヴィンテージ飛行機のコックピットや旧車のハンドルを握っていたこともあり「メーターや計測器には詳しい」と話す。「デザインが好きなんです。デザインも好きだし、強度的な意味もわかる。私たちの時計は、もちろん車や飛行機と結びついていますが、それだけでなく、彼らが機械とともに行っていたあらゆる冒険とも結びついているのです」。

Reservoir watch on a black background

 レゼルボワールの最新モデル「カニスター」は、1950年代のポルシェ356スピードスター(象徴的な911の前身となるスーパーコレクターズカー)のスピードメーターにインスパイアされた新コレクションだ。スピードスターは小型で軽量なハンドリングで知られているが、レザボワールはグレード5のチタンケースを採用し、スピードスターのクロムメッキに合わせてポリッシュ仕上げが施されている。ブラックの文字盤に、パステルグリーンのミニッツインデックスを配したコントラストが印象的なモデルだ。45-50のあいだの赤い部分と白い針がアクセントになっており、スピードスターのバケットシートが、クールで手触りのよいストラップになっている。「噛みたくなるほどですよ」とモロー氏は見事に表現している。

 「シンプルで印象的なスタイルのこの時計を完成させるのは簡単なことではありませんでした」とモローは語る。「グリーンは適切でなければならないのです。強すぎると台無しですし、暗すぎてもうまくいきません」と話す同氏は、レトログラードに施された6本のグリーンのラインが施されたセクションは、すべて手作業で描かれていることを教えてくれた。また、ストラップだけでも、適切なサイズと形状を実現するまでに5回の試作を行っているのだ。

Kanister watch in a black case with three straps

ザ カニスター for Only Watch 2021

 先月、41.5mmのカニスターがひっそりと発売されたが、ジュネーブで開催されたチャリティーオークション「オンリーウォッチ(Only Watch)」で、一点ものの特別バージョンが出品され、大きな話題を呼びそうだ。2年に1度開催されるこのオークションは、デュシェンヌ型筋ジストロフィーの研究を支援するために7000万ユーロ以上の資金を集めており、時計業界の偉人たちが集まり、各ブランドがこの目的のためにユニークな作品を制作している。2019年のオンリーウォッチでは、このオークションのために作られたスティール製のパテック フィリップ グランドマスター チャイムが、3100万スイスフランという世界で最も価値のある時計となり、歴史に名を残した。

 レゼルボワールがオンリーウォッチに参加するのは今回が初めてで、特別仕様のカニスター(推定2万~3万スイスフラン)は、ラグジュアリーなパラジウムケースに、オンリーウォッチのレッド、オレンジ、イエローのカラーリングを表現したハンドペイントの文字盤を備え、3種類のマッチしたストラップが追加で用意されている。

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我々が思うこと

 カニスターは、スーパーグラフィックな文字盤と、それによくマッチしたポリッシュ仕上げのチタンケース、そしてクールなレトロスタイルで、実に魅力的なモデルに仕上がっている。41.5mmというサイズは、幅広くユニセックス的な魅力があり、これまで43mmが主流だったレゼルボワールの製品群に歓迎すべきものだ。4150ドル(約47万円)という価格も非常に魅力的だ。

Open caseback of a watch
Crown of a watch on black background

 モータースポーツにインスパイアされた時計は数多くあるが、レゼルボワールはダッシュボードを連想させるデザインで際立っている。例えば、この時計をカニスターと名付けたのはポルシェにちなんだものだが、同時にドイツ語でジェリカン(プレス加工された2枚の鋼板を溶接して作られた燃料容器)を意味する言葉でもあり、これは偶然にもレゼルボワールの様式化されたロゴにもなっている。一方、同社の特徴であるレトログラード式の分表示とジャンピングアワー表示には、紛れもないデザインアイデンティティがある。レトログラード式の複雑機構で有名な時計メーカーといえば、シャネルのムッシュー・ドゥ・シャネルとジェラルド・ジェンタだけだ(仲間入りするのはいいことだ!)。さらに、同社は長期的な計画を立てている。デザインと基本となるムーブメントはすべて特許を取得しており、後者は信頼性に定評のあるCal.ETA2824をベースにした124個の部品からなるカスタムメイドのモジュールである。パリで製作されたスイス製の要素は、興味をそそられないまでも、多少の違いを感じさせてくれる。

 今、独立系時計メーカーにとっては、とてもエキサイティングな時期だろう。私が話を聞いたいくつかの独立系時計メーカーは、パンデミックの影響で、人々は自分の腕時計を見直し、マストアイテムの時計が本当にマストアイテムなのか、自分の心に本当に響くものなのかを疑問に思っているという。マッキンゼー・アンド・カンパニーによると、デイトナやロイヤル オークの中古市場では、それぞれ140%、85%のプレミアム価格で取引されており、数年待ちの状態が続いている。レゼルボワールの主要な価格帯である40万円から50万円台は、まさにスイートスポットと言えるのではないか。

A watch in a black box with one strap

 パラジウム製のカニスターとそのオンリーウォッチのデビューにより、レゼルボワールの知名度はますます高まっていくだろう。この原稿を書いているあいだにも、同社のダイバーズウォッチであるブロンズの「ハイドロスフィア」がGPHG賞の候補に挙がっている。GPHGの候補に同社の時計が挙がるのは4年連続だ。また、2017年のバーゼルワールドで発表して以来、初日からEコマースを導入し、20ヵ国70ヵ所の販売拠点を徐々に増やしてきた。大小の時計メーカーはもちろんのこと、新旧のコレクターもレゼルボワールに注目していることだろう。

レゼルボワール カニスター:41.5mm、グレード5チタンケース、ブラックダイヤル。機械式自動巻きムーブメント、レトログラードミニッツ、ジャンピングアワー、37時間パワーリザーブ、5気圧防水。ブラックレザーストラップと交換用NATOストラップが付属。価格は4150ドル(約47万円)

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詳細を知りたい方は、レゼルボワール公式サイトへ。