Introducing ロジェ・デュブイ　エクスカリバー グロウミーアップ 2021年新作

 "過剰さと狂気がロジェ・デュブイのDNAの一部です"と、ブランドCEOであるニコラス・アンドレアッタは、2021年のバーチャルWatches & Wondersの参加者にビデオの中で語った。あなたが見ているのは、今年最も過激なロジェ・デュブイの時計かもしれない。

　ダイヤモンドは、その希少性、価値、光の反射と屈折をする特性から古代より珍重されており、宝飾品のピラミッドの頂点に位置している。ダイヤモンドは装飾的な高級品において究極の媒体であり、ジュエリーに近しい技術をもつウォッチメーカーも、もちろんそれを使用することが知られている。ロジェ・デュブイの時計には、トゥールビヨンや寸分の狂いもないスケルトンムーブメントに加えて、そのきらめきがあるのだ。しかし、ときには、きらびやかなスケルトントゥールビヨンでも十分ではない。

　ロジェ・デュブイのエクスカリバーシリーズに登場した傑作には、これまでの時計にはない特徴がある。同社はこの時計の至るところにスーパールミノバを塗布し、真夜中の鐘が鳴ったときにその輝きが現れる仕様とした。本機のベゼルにあしらわれた60個のバゲットカットダイヤモンドには、インビジブルセッティングのために溝が刻まれており、そこにスーパールミノバを敷き詰めることで、カラフルなハイジュエリーのような光の演出を可能にしたのだ。
　また、保守的で古い世界のhaut de gamme （ハイエンド）時計には興味がないという、ブランドの差別化要素にもなっている。ジュネーブ・シールを取得する同社の全ての部品は、ジュネーブのロジェ・デュブイ マニュファクチュールにて手作業で仕上げられる。彼らのコレクションでは、スケルトナイズされたトゥールビヨンが主流であり、今年は、ムーブメントとケースの両方にアップデートが施され、独自のローズゴールド合金も採用されている。

　ここに掲載されている時計は、正統派のオートオルロジェリーでありながら、不真面目で楽しい方向性を感じさせる。私は、ロジェ・デュブイが自社の時計を、ジュネーブ・シールにふさわしいものであると同時に、本質的に挑発的なものであると位置づけることに関心している。ロジェの全てのデザインが好きかというと、そうではないが、彼らには独自の視点があり、ジュネーブ・シールを冠した他のブランドがやらないことをやっているのだ。

　世界限定8本のグロウミーアップに使用されているイルミネーションダイヤモンドは特許出願中であり、RD（ロジェ・デュブイ）社はこの手法を今後も多くの時計に展開する方針だ。ダイヤモンドとスーパールミノバという、これまで時計において当たり前だった2つの要素が、意外な形で融合している。上の写真のように、スケルトン加工されたブリッジをはじめ、針、アワーマーカー、ブランドロゴ、トゥールビヨンケージにもカラフルな夜光が施され、さらに、"Swiss Made "の文字にもライトアップされているのだ。

　ダイヤモンドにスーパールミノバを塗布することで、その美しさが損なわれることはないのかと思うが、ロジェ・デュブイによると、特許出願中のこの方法では、実際に輝きが失われることはないそうだ。実に、驚きである。

ブランド： ロジェ・デュブイ（Roger Dubuis）
モデル名： エクスカリバー グロウミーアップ（Excalibur Single Flying Tourbillon Glow Me Up）
型番： DBEX0963
直径： 42mm
厚さ： 12.7mm
ケース素材： イオンゴールド（変色しないローズゴールド合金）
インデックス：
文字盤色： 色彩豊かなスーパールミノバが配されたゴールド製ブリッジ
防水性能： 100m
ストラップ/ブレスレット： ブラック3Dレザーカーフストラップ

キャリバー：RD512SQ（星の位置やトゥールビヨンケージがアップデート）
機能： 時、分
直径： 37.1mm
厚さ： 6.9mm
パワーリザーブ： 72時間
巻き上げ方式： 手巻き
振動数： 2万1600振動/時
石数： 19

価格： 2596万円（税込）
限定：世界のブティック限定8本
発売日：未定

詳細は、ロジェ・デュブイ公式サイトへ