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クイック解説
2019年に発表されたエクスカリバーシリーズの話題作、ブラックライトが再び帰ってきた。本機は、スケルトンウォッチの代名詞的存在であるエクスカリバーのダイヤル上に、ネオンカラーに発光するサファイアマイクロチューブを配したモデル。ブラックライトを当てると、下写真のように幻想的な光景がダイヤル上に浮かび上がる演出が仕込まれている。
本機のネオンは、香港やシンガポール、北京の夜景をモチーフに、香港において唯一無二のネオン職人であるWu Chi Kai氏とコラボの末に完成したもの。Wu氏は「ネオンアートは細部へのこだわり、経験とクラフツマンシップを必要とする。ロジェ・デュブイの時計師の方々もこれに共通して、熟練とその精神をもっており尊敬している」と述べ、同社の時計づくりへの姿勢に共感しているようである。
ファースト・インプレッション
今回のブラックライトのベースに選択されたのは、18KWGと18KPGケースでいずれもベゼルにダイヤモンドがセッティングされる。18KWGモデルの方は、通常時にはサファイアチューブは無色であり、昼夜でよりコントラストが生まれる仕様だ。一方で18KPGモデルには、カラージェムがベゼルに配され、ゴールドブレスレット仕様とされたことで、(サイズは一緒だが)女性でも楽しめそうなきらびやかさを放っている。
僕は本機を実際に見たが、単純に心をワクワクさせてくれる仕上がりとなっていた。ジュネーブ・シールを取得したロジェの時計のムーブメントはまさにため息ものなのだが、それを惜しげもなくキャンバスとしてちょっとどころではない遊び心を付加するのはただ事ではない。
ロジェ・デュブイ関係者の話によると、エクスカリバーの前面に配されている星型のブリッジは、既に構造としては無くても成立するものらしい(かつては強度や構造の面から必要だった)。しかしそれを残し続けるのは、もはやこの時計にとってのアイコンとなっており、ブランドを象徴するデザインだからだろう。そしてこのブラックライトのためのカラーサファイアチューブの装飾は、デザイン以上のなにものでもない。腕時計が、より個性やライフスタイルを代弁する存在になっている以上、このような"無用の用"が重宝されるのは強い流れとなるだろうし、ロジェ・デュブイはまさにそれを実践しているといえる。
基本情報
ブランド: ロジェ・デュブイ(Roger Dubuis)
モデル名: エクスカリバー ブラックライト
型番:EX0834(18KWG)、EX0861(18KPG)
直径: 42mm
ケース素材: 18KWG、18KPG
文字盤色: ネオンカラーに発光するサファイアブリッジを配したスケルトン
インデックス: なし
夜光: あり
防水性能: 3気圧
ストラップ/ブレスレット:夜光が施されたラバーストラップ(EX0834)、もしくは18KPG製ブレスレット(EX0861)
ムーブメント情報
キャリバー: RD820SQ
機構: 時、分
直径:16リーニュ
厚さ:6.38mm
パワーリザーブ: 約60時間
巻き上げ方式: 自動巻き(マイクロローター)
振動数: 4Hz(2万8800振動/時)
石数: 35
クロノメーター認定: なし
追加情報:ジュネーブ・シール取得
価格 & 発売時期
価格: EX0834 1290万円、EX0861 1400万円(全て税抜)
発売時期:販売中
限定:世界限定8本(EX0834 ※ブティック限定)、世界限定28本(EX0861)
詳細は、ロジェ・デュブイ公式サイトへ。
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