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Recommended Reading ロレックスがついに製品不足について声明を発表 - 陰謀論は存在しない

商品が空になっているブティックの謎が正式に解明され、ロレックスはHODINKEEになぜ今までコメントしなかったのかを語った。

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2週間前、Yahoo Financeに 「なぜロレックスはここまで品不足なのか」という見出しの記事が掲載された。このタイトルはクリックしたくなるようなものだが(そして、私はクリックした)、記事自体は - そのままでは - かなり以前からよく知られていることを取り上げているにすぎなかった。スティール製のロレックスのスポーツウォッチを買うのは、まったく不可能とまではいわないが、非常に難しい。それだけである。しかし、その後記事は更新され、ロレックスからの公式コメントが加えられたのだ。

 ロレックスは基本的に公にコメントしない会社だということを知っておいて欲しい。特に自社の供給や流通に関しては。これは大きなニュースだが、同時にいくつかの大きな疑問も生じた。

 その前に、このコメントの全文を見てみよう。

“私たちの製品が備える希少性は、私たちによる戦略ではありません。現在の生産体制では、今ある需要を完全に満たすことができないのです。少なくとも、当社の時計の品質を落とさずに対応することは難しいわけですが、品質への妥協は許されませんのでお断りしている状況です。このレベルの優秀さには時間が必要であり、これまでもそうしてきたように、私たちはすべての時計が自社基準を満たすだけでなく、品質、信頼性、堅牢性の面でお客様の期待に応えることができるように、必要な時間をかけていきます。ロレックスは、優れた時計を作るために必要なことには妥協しません。


 ロレックスの時計はすべて、スイスにある4つの拠点で開発・製造されています。これらの時計は、品質、性能、美しさに関するブランド独自の高品質な基準を満たすように、細心の注意を払って手作業で組み立てられています。当然のことながら、生産能力は制限されていますが、私たちは常に品質基準に沿って、可能な限りそれを高め続けています。


 最後に、ロレックスの時計は正規販売店のみで販売され、お客様への時計の配分はそこで独自に管理されていることを申し上げておきます”

– Rolex

 ここでは、たくさんのことを解き明かすことができる。まず、私たちがずっと真実だと思っていたことが確認された。ロレックスが自分たちの供給量を減らして、我々が愛する時計を奪おうとする悪意のあるマスタープランは存在しない。それどころか、これは時計購入者自身の責任である。我々はサブマリーナーやデイトナ、GMTマスターが欲しくてたまらず、それらを買いつくしてしまったわけだ。当サイトのジャック・フォースターは、2週間ほど前に、時計の仕様に関する記事コメント欄で、この点を指摘している(ぜひ、全文を読んで欲しい)。 「今、私たちは、一般的なSS製のスポーツウォッチ、特にロレックスに対して、かつてないほどの熱狂的な買い付けを行っている真っただ中にいる」と彼は言い、「20年以上のあいだ、こんなことは見たことがなかった」。もちろん、この方程式には「名前を言ってはいけない人たち」(私はグレーマーケットと呼んでいる)も加えることができるが、それはまだ語られていない問題だ。

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 第二に、供給量を増やすことで品質が犠牲になることをロレックスが認めたことだ。これは特にルーペやマクロレンズを使って生きている我々にとっては、起こって欲しくないことだ。また、第2パラグラフの最後の部分も重要だ。需要の高まりを受けて、ロレックスは供給を少しでも増やそうとしている。つまり、ブティックのガラスケースに時計がまったくないという状態から、1本か2本、並ぶことになるのかもしれない(夢は広がる)。

 しかし、最も衝撃的なのは最後の段落だ。ロレックスによると、「お客様への時計の配分を独自に管理しているのは正規販売店」ということになる。これは、全体的な在庫状況に関して「我々ではなく、彼らが管理しているのだ」ということである。多くの意味で、これはロレックスがウェイティングリストの文化から自らを切り離していることを示す。

 世界で最も認知度の高い時計ブランドの貴重な3つのパラグラフを注釈付きで深読みするのはさておき、いくつかの疑問がある。
 1つめは、なぜYahoo Financeなのか、ということだ。よりによって、なぜここを公式発表の場にしたのか。ウォール・ストリート・ジャーナルではありそうなことだが、Yahooで?
 2つめの疑問は、1つめとリンクしている。広報手段に加えて、なぜ今これを発表するのかということだ。製造や販売に関してコメントしないという長年の方針を、なぜ今になって破ったのか?

 この2つの質問について、我々はロレックスに問い合わせてみた。これらの疑問は何年も前から誰もが狂ったように推測してきたことだが、誰もしなかったことが一つあった...それは直接ロレックスに聞いてみることだ。

 HODINKEEへ返信のあったコメントにおいて、北米ロレックスはYahooからの要請に応えてこのような声明を出した理由を正確に語ってくれた。「それは彼らが聞いてきたからです」だそうだ。また、製品不足については、「これは私たちが何年も前からお伝えしてきたことと同じです。私たちは製品の品質を決して妥協しません」

 ロレックスの陰謀論を唱える人たちに対する今後のアドバイスはこうだ。「迷ったら、聞いてみよう」

 Yahoo Financeの記事をご覧になりたい方は、以下のリンクをクリック。この記事には、我々の友人であるエリック・ウィンド(Eric Wind)氏をはじめ、時計業界の人々の声が掲載されている。