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Business News 【業界アップデート】ドゥ・べトゥーンCEO退任、Chrono24はブランド刷新

ピエール・ジャック氏がドゥ・べトゥーンのCEOを退き、名誉会長に。Chrono24は新ロゴとともに新体制へ。

今週半ば、時計業界ではふたつの注目すべき動きがあった。インディペンデントブランドであるドゥ・べトゥーン(DE BETHUNE)の経営陣に大きな変化があり、一方で世界最大のオンライン中古時計マーケットプレイス、Chrono24は刷新されたビジュアルと新たなメッセージを掲げていた。

 スイスのブランド、ドゥ・べトゥーンは水曜日、LinkedIn上でピエール・ジャック(Pierre Jacques)氏のCEO退任を発表した。ジャック氏は2011年よりCEOを務めてきたが、今後は名誉会長に就任する。共同創業者であるマスター・ウォッチメーカー、ドニ・フラジョレ(Denis Flageollet)氏によって2002年に設立された同ブランドは、“スムーズな移行のもとで”この人事を実施するとしている。

(左)ピエール・ジャック氏。(中央)ドニ・フラジョレ氏。(右)ジャスティン・リース氏、ドゥ・べトゥーンの経営執行会長。Photo courtesy of De Bethune

 ジャック氏の在任期間中、フラジョレ氏の革新的なタイムピースは高い評価を集めたものの、ブランドは財政面では苦戦を強いられる場面もあった。彼は複数回のオーナーシップ変更を経て経営を導き、最終的に2021年、米国の小売業者かつオンライン販売プラットフォームであるWatchBox(現在のThe 1916 Company)がドゥ・べトゥーンの過半数株式を取得した。さらに投資家にはブレモンの筆頭株主でアクティビスト投資家でもあるビル・アックマン(Bill Ackman)氏も名を連ねており、彼は約5%の株式を保有していると今年初めのインタビューで語っている。

 今後もThe 1916 Companyのジャスティン・リース(Justin Reis)氏がエグゼクティブ・チェアマン(経営執行会長)を務め、フラジョレ氏はクリエイティブおよび技術面のリーダーとしてブランドに残る。なお、ジャック氏はドゥ・べトゥーン以前にジュネーブウォッチグランプリ(GPHG)のディレクターを務めていた人物だ。ジャック氏のCEO退任は今夏中に正式に発効される予定で、今後は個人的な活動および新たな職業的挑戦に取り組むとしている。

 一方、もうひとつの注目ニュースとして、Chrono24がブランドを刷新した。新たなロゴとともに、ブランドキャンペーンおよび新しいキャッチコピー“Time is Our Thing(時間は私たちのもの)”を発表。業界最大のオンライン時計マーケットプレイスは、ユーザーに向けて新たな価値と方向性を提示している。

Source: Chrono24 

 Chrono24のブランド刷新は、2024年1月にCEOに就任したカーステン・ケラー(Carsten Keller)氏のもとで進められている一連の改革の一環である。ドイツのカールスルーエに本社を置く同社は、今回の新ロゴと新たなブランドメッセージを通じて、特に成長著しいアメリカ市場において新規顧客への認知拡大を図る狙いだとケラー氏が声明で述べている。

Source: Chrono24 

 なおChrono24は以前、株式上場(IPO)を検討していたが、パンデミック後のかつてない価格高騰を経た中古時計市場が減速に転じたことを受け、その計画を撤回している。今年4月には新たなCFO(最高財務責任者)を迎えており、新任者は2021年に上場したドイツのオンライン自転車小売企業、Bike24の元幹部である。