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Introducing ノルケイン インディペンデンス21 スクラッチ&スケルトン 大きく異なる2つの象徴(編集部撮りおろし) 2021年新作

このスイスの新進ブランドは、新しい限定版に1度に2つの方向性をもたらした。

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我々が知っていること

 ノルケインは2018年の設立直後から注目を集め、すぐに評価の高いリテールパートナーとの関係を構築した。また、チューダー/ケニッシの高品質なクロノメーター規格の自動巻きキャリバーを採用した数少ない、そして最も新しいブランドの1つとなり、セリタやミヨタに頼るのが一般的な他の新しい時計会社との差別化を打ち出している。

 もちろん、どちらのムーブメントも悪いわけではない。今日は実際に最近発売された2つの42mmのノルケインの腕時計を紹介しよう。1つはセリタ、もう1つはケニッシのムーブメントを搭載している。

 今回のインディペンデンス21 限定モデルは、ミッドナイトブルーのダイヤルに、ノルケインが“スクラッチパターン”と呼ぶ、手作業によって施された2つと同じものが存在しない模様を採用している。ミッドナイトブルーのバリエーションは、1年前に発表されたノルケインが初めてケニッシ社のムーブメントを採用したスクラッチ模様のフォレストグリーンダイヤルに続くものである。

 ダイヤルの下には、ケニッシムーブメントのノルケイン版、Cal.NN20/1が搭載されている。カスタムしたローターに加えて、チューダーが採用するシリコン製ヒゲゼンマイではなく、従来のニバロックス製ヒゲゼンマイを採用している。しかし、このムーブメントはCOSC規格に準拠しており、チューダーのものと同じ堅牢な構造をもつ。

 もうひとつのノルケインの新作は、インディペンデンス21 DLC スケルトン 限定モデルだ。100本限定のこのモデルは、DLCコーティングを施したステンレススティール製のケースとブレスレットを採用し、スケルトン部分を除いてオールブラックの外観となっている。ダイヤル位置には時分インデックスを支えるフランジがあり、そこからセリタのSW-200-1 Sムーブメントを見ることができる。また、風防にはノルケインのロゴが入っている。

 ノルケインによると、このスケルトンムーブメントは、従来のスケルトンムーブメントが1つの支持点に対して1つのアームしか持たないのに対し、各支持点を少なくとも2つのアームで保持するという梁構造の建築原理に基づいているそうだ。つまり、ドレッシーなモデルに搭載されがちで愛好家の間では意見の分かれるスケルトンムーブメントを、堅牢なスポーツウォッチに搭載できたということだ。

我々が思うこと

 ノルケインは設立から3年しか経っていないが、豊富な業界経験をもっていたため、スイスの時計ブランドのなかで短期間のうちに躍進することができた。創業者のベン・カッファー氏は元ブライトリング出身であり、父親のマーク・カッファー氏はスイスのプライベートブランド時計の大手メーカーであるロベンタ ヘネックスSAのCEOを務め、現在はノルケインの取締役会長を務めている。また、CVCキャピタル・パートナーズに売却する以前、ブライトリングの大株主であったシュナイダー家のテッド・シュナイダー氏も経営に加わった。彼らの経験とコネクションがあれば、ノルケインの市場参入が容易であったことが分かる。さらに興味深いのは、ノルケインがこれらの機会を活用して何をしたかということだ。

 例えば、ここに紹介する2つの時計がそうだ。チューダー、ブライトリング、シャネル、フォルティスなど、世界でも有数のブランドが使用するケニッシ社製のムーブメントを搭載したこのモデルに、ノルケインは200本の限定生産とし、文字通りユニークなダイヤルを採用することで、さらなる差別化を図っているのだ。さらに、購入者はノルケインの特徴であるケースサイドのプレートに刻印することで、時計をカスタマイズすることもできる。これはかなりの価値を与えるもので、ノルケインはブレスレットモデルで41万8000円 、レザーストラップモデルで39万3800円(ともに税込) という価格をつけた。

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 DLCコーティングを施したスケルトンの限定モデルについては、セリタのムーブメントを採用している。しかし、ただのムーブメントではなく、スケルトン仕様なのだ。それは一見しただけでも珍しいと分かる - セリタのムーブメントを珍しいと言えるならば。このムーブメントは優れた防水性を備えたオールブラックのケースと、それにマッチする同色のブレスレットが付属し、100本の限定生産だ。価格はより高価で、ストラップモデルで48万4000円 、ブレスレットモデルで52万8000円(ともに税込)となっている。

 ケニッシを搭載したノルケインは、価格、外観、ブランド認知度の点でチューダーと比較されることは避けられないだろう。私を含めて多くの人が、まだ新しい会社がこのようなムーブメントを調達する、できると発表したときには本当に驚いた。今後が楽しみな会社だ。彼らの動向から目が離せない。

ノルケイン インディペンデンス21 限定モデル。42mmのSSケース、カスタム刻印用プレート付き。ミッドナイトブルーのスクラッチダイヤル。2万8800振動/時の自動巻きムーブメント、ノルケインCal.NN20/1、70時間パワーリザーブ、COSCクロノメーター認定。サファイアクリスタルのケースバック。SSブレスレットモデルは41万8000円、ブラックレザーストラップモデルは39万3800円。(ともに税込)。200本の限定生産。

ノルケイン インディペンデンス21 DLC スケルトン限定モデル。42mmのブラックDLCコーティングのSSケース。自動巻きのセリタ SW200-1 Sスケルトンムーブメント(2万8800振動/時、38時間パワーリザーブ)。サファイアクリスタルのケースバック。針とインデックスにC1スーパールミノバを採用 。レザーストラップモデルは48万4000円、DLCブレスレットモデルは52万8000円(ともに税込)。100本の限定生産。

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All photos, Tiffany Wade.