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Hands-On スピーク・マリン ワン&ツー アカデミック フルムーン 38mm

美しい2つの月を持つ世界限定2本の時計、そのうち1本が日本に存在する。

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本日は、美しいムーンフェイズが特徴的なスピーク・マリンの『ワン&ツー アカデミック フルムーン 38mm』をご紹介します。世界2本限定のモデルですが、そのうちの1本がなんと日本に入荷しているということで実機を見ることができました。

 スピーク・マリンは、イギリス出身のピーター・スピーク・マリン氏が、アンティークの修復やルノー・エ・パピ社を経て、2002年に立ち上げた独立系時計ブランドです。ところが、2017年に創業者のピーター氏がブランドを去ったことで岐路に立たされ、英国調のピカデリーケースやハート型の針といったこれまでのデザインコードは維持しつつ、自社ムーブメントの開発に力を入れ始めます。そして翌2018年に誕生したのが、モデルを内包する現在最も注力するコレクションのひとつである『ワン&ツー』です。

 それでは、早速ワン&ツー アカデミック フルムーン 38mmを実際に見ていきたいと思います。

まっすぐと伸びたラグが特徴的なピカデリーケース。

 基本的にワン&ツー アカデミック フルムーン 38mmは、時間表示機能のみの最もスタンダードな3針のワン&ツー アカデミックをベースにムーンフェイズ・モジュールを搭載したものです。ワン&ツーコレクション共通の1時半位置にスモールセコンドを配置するデザインはそのままに、その対角線上の7時半位置に大きくムーンフェイズ機構を配しています。

 ケースは、ローズゴールド製で直径38mmと程よく小ぶりなサイズ感です。実はワン&ツーのピカデリーケースは、さまざまなブランドで多くのデザインを手掛けた時計デザイナーのエリック・ジロー氏によって、より現代的にアレンジされています。

ムーンフェイズに表示されるオレンジの月。

 文字盤は、シルバーがかった白文字盤で、大きなムーンフェイズ窓からは、リアルな描写の月を眺めることができます。月の素材は真鍮をベースとしており、そこに月の模様をエングレーブしています。表面は丁寧に磨かれ、最終仕上げとしてロジウムコーティングしています。本モデルのムーンフェイズディスクは、シルバーとオレンジの二種類の月が備えられており、オレンジの月は、さらにピンクゴールドのレイヤーを重ねることで表現。現実世界でも、月が赤やオレンジ色に輝くのを見られますが、これは月が地平線近くにある時に大気の影響を受けるため。2色の月を交互に現すスピーク・マリンらしい芸術的解釈と所有者を楽しませる遊び心を垣間見ることができます。針は、スピーク・マリンお馴染みのハート型の時針とホイップされたような波打った形の分針が採用されています。

 時計を裏返すとトランスパレントバック越しにムーブメントを確認することが出来ます。ワン&ツーに搭載されているのは、同社が『SMA』ファミリーと呼んでいるムーブメントで、アカデミック フルムーンには、マイクロローター搭載の自社製キャリバーSMA03にムーンフェイズ・モジュールが付けられたものです。

 ムーブメントは、地板全体にダークコーティングとコート・ド・ジュネーブ仕上げが施されています。また、マイクロローターには、スピーク・マリン社ロゴがあしらわれており、振動数は2万8800振動/時で、パワーリザーブは52時間です。

 直径38mmのケースは、マイクロローターの搭載により、薄めでこじんまりとした時計です。さらにラグがやや下に向かってスッと伸びていることで、腕に着けた時に非常に収まりがよく着け心地も良いのです。ですが、ベゼルが薄くまたインパクトのあるムーンフェイズがあるため腕の上での存在感はかなり高く満足感も高い時計でしょう。

 スピーク・マリン ワン&ツー アカデミック フルムーン 38mmの正規価格は、税抜で278万円です。2本限定のうちの1本は日本にあります。詳細は、スピーク・マリンの公式サイトをご覧ください。

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