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先週末のウィンブルドンでは、バルボラ・クレチコバ(Barbora Krejčíková)とカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz)がそれぞれグラスコート・グランドスラムのタイトルを獲得した。昨年の決勝でノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)と対戦したアルカラスは、イエローゴールド製のデイトナ(この時計も2023年のワンシーンを思い起こさせる)をつけて優勝し、首位の座を守った。
毎年ウィンブルドンを観戦していると、炎天下でヘンマンヒルに腰を下ろし(そう、イギリスでもたまには太陽が輝くことがあるのだ)、イングランドの伝説的グラスコートプレーヤー、ティム・ヘンマン(Tim Henman)の優勝を素朴に願いながら、おびただしい量のストロベリー&クリームを食べていた幼い私の楽しい思い出がよみがえる。彼は1度も決勝に進むことはできなかった。
90年代のテニスは私にとって幼少期におけるノスタルジアのピークであり(申し訳ないが、実際そうなのだ)、10年代のファッションを振り返るうえでの非常に愉快な丸窓でもある。Googleで「tennis in the '90s Pete Sampras watch(90年代のテニス ピート・サンプラス 時計)」で検索してみたところ、何十年にもわたりコート内外で続けられてきたレトロなファッションの底なし沼に落ちてしまった。過去のテニスの写真をスクロールしていくと、非常に興味深くも魅力的なファッションの記録を見ることができた(結婚式で真っ赤な服を着た真の80年代ビジョンであるビョルン・ボルグは、絶対にチェックするべきだ)。非常に洗練されたファッションのイメージもあった(ファッションの神、アンドレ・アガシとブルック・シールズは私の想像上の理想のカップルのムードボードに永遠にピン留めされている)。ファッションはさておき、ヴィンテージであろうと新作であろうと、テニスの大会ではウォッチスポッティングが欠かせない。
ダーティタイム(Dirty Time Co.)の政治風刺画をモチーフにした時計を身につけ、ニクソン大統領からお祝いの言葉と王冠を受け取るビリー・ジーン・キング(Billie Jean King) -1971年
アーサー・アッシュ(Arthur Ashe)、ウィンブルドンでロレックス デイデイトを着用 -1973年
ジャマイカでロレックス デイトジャストを着用するビョルン・ボルグ(Björn Borg)と、ロレックス オイスター パーペチュアルを着用するジョン・マッケンロー(John McEnroe) -1978年
ビョルン・ボルグ、カルティエ タンクを着用 -1978年ごろ
ロレックス デイデイトを着用し、全米オープン3連覇のトロフィーにキスするジョン・マッケンロー -1981年
ボリス・ベッカー(Boris Becker)、エベル スポーツを着用してウィンブルドンの試合をスタンドから観戦 -1985年
ダイヤモンドダイヤルのロレックス レディ デイトジャストを着用し、過去25年間における女性トップアスリートとして表彰されたクリス・エバート・ロイド(Chris Evert Lloyd) -1985年
アンドレ・アガシ(Andre Agassi)、エベル スポーツを着用 -1988年
シュテフィ・グラフ(Steffi Graf)、全米オープンでピアジェ ポロを着用 -1996年
オメガ コンステレーションをつけるアンナ・クルニコワ -2000年
タグ・ホイヤー モナコを着用するマリア・シャラポワ(Maria Sharapova) -2005年
ロレックス デイトナ Ref.116509を着用し、全米オープンでトロフィーにキスをするロジャー・フェデラー(Roger Federer) -2008年
全仏オープンでオーデマ ピゲのロイヤル オーク オフショアを着用するセリーナ・ウィリアムズ(Serena Williams) -2021年
全仏オープンの準決勝、ノバク・ジョコビッチとの試合でリシャール・ミルのRM27-01を着用するラファエル・ナダル(Rafael Nadal) -2021年
ノバク・ジョコビッチ、ウィンブルドン男子シングルス決勝でウブロ ビッグ・バンを着用 -2022年
ウィンブルドン男子シングルス決勝でメテオライト文字盤のイエローゴールド製ロレックス デイトナを着用するカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz) -2024年
Top photo: Getty Images
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