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Introducing ブルガリ アルミニウム & ブルガリ アルミニウム クロノグラフ 2020年新作(編集部撮り下ろし) 

ブルガリの現代的なスポーツウォッチコレクションにマストバイの3本が加わりました。

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ブルガリはここ数年、洗練された軽量スポーツウォッチの製造において、真のリーダーとしての地位を確立してきました。オクト フィニッシモは、過去10年間で最も象徴的な新作時計のひとつだと思います(僕はこの表現を決して軽々しく使いません)。しかし、ローマのデザインハウスが誇るものはオクト フィニッシモだけではありませんし、ブランドの長い歴史を辿れば幾多の発見ができるでしょう。それは、1960年のラ・ドルチェ・ヴィータ(人々が生き生きとし、人生の悦びに満ちていた時代)に立ち返ることを意味する場合もありますが、ブルガリがさまざまな素材やデザイン言語を試した、前世紀の終わりを振り返ることも意味します。本日ご紹介するのは、薄くて軽量なスポーツウォッチのトリオです。1990年代後半の作品からインスピレーションを得ていますが、どれも重要なアップデートが加えられています。

 ブルガリ アルミニウムとブルガリ アルミニウム クロノグラフは、1998年にブルガリが初めて発売した腕時計を再解釈したもので、それはアルミニウム製ケース、ラバーストラップ、クォーツムーブメントを組み合わせた、これまでとは一線を画す高級時計でした。今では当たり前に思えるかもしれませんが、貴金属を使用しないラバーストラップの時計を高級時計として発表することは、90年代後半においてはかなり革命的な出来事でした。思い起こすと、90年代後半はウブロやリシャール・ミルのようなブランドが、世の人々にラグジュアリーの定義は1つだけでは無いのだと説得させる前の時代のことです。本日ご紹介する新作(3針デイト付きモデルとパンダダイヤルのクロノグラフの2つのバリエーション)は、この革命的なコンセプトをベースとしており、耐久性に優れた新しいアルミニウム合金ケース、ブルガリ独自のラバーストラップ、機械式ムーブメントを搭載しています。外見上は、先代モデルと類似していますが、技術的なアップデートが施されているのが重要なポイントです。

 3針デイト付きのアルミニウムは、サンドブラスト加工が施された40mmケースとマットブラックのラバーベゼルを採用しています。ブルガリはこの新しいアルミニウム合金についての詳細は明らかにしていませんが、より耐摩耗性に優れていると説明しています(普通のアルミニウムは軽くて柔らかく、傷や凹みに弱いという特徴があります)。基本的に研磨された面は一切見られず、控えめな雰囲気があり、ブルガリのロゴは全て取り除かれており(これについてはまた後ほど)、夏の日差しの下でもよく映えます。秒針に施された赤のアクセントが時計に彩りを添え、大きなサンセリフ体で書かれた「12」と「6」の数字も時計にインパクトを与えています。この時計の裏蓋は頑丈なチタン製で(アルミニウムよりも安全性が高い)、Cal.B77(ETA 2892のブルガリ版)が搭載されており、自動巻きで42時間のパワーリザーブを備えています。ダイヤルはブラックとウォームグレーの2種類から選べますが、どちらもソフトでマットな仕上げとなっています。ウォームグレーのダイアルは僕好みで、特に、直射日光の下でも強すぎる印象を与える事がないので、時計が醸し出す印象を常に表現できていると思います。

 アルミニウムクロノグラフも、基本的には同様です。同じ40mmのアルミニウム合金ケース、ラバーベゼル、チタン製ケースバックとラバーストラップを採用しています。最大の違いはクロノグラフ機構で、これは明らかにETA 2894-2(これ自体は2892がベース)を元に作られた、Cal.B130を搭載しています。つまり、42時間のパワーリザーブと、スモールセコンドと12時間積算計を備えた3レジスターのクロノグラフが搭載されています。また、デイトウィンドゥが4時半位置にあるのですが、この位置にデイトウィンドゥを置くことが僕は嫌いです(この話についてはまた別の機会にしましょう)。文字盤は1種類のみで、黒とウォームグレーのパンダダイヤルです。僕は、大きめに書かれた 「12 」と、ダイヤルの大部分を占める3つの大きな黒のインダイヤルのバランスが取れている点が本当に好きです。プッシャーとリューズは全てブラックPVD処理されているので、より一層コントラストを高めています。

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 これらの時計で僕が最も驚いたのは値段です。決して安価ではありませんが、3針デイト付きモデルは31万5000円で、クロノグラフは45万5000円です(全て税抜)。これはブルガリのラインナップの中(特に機械式モデルにおいては)では、間違いなくエントリーレベルに近い価格設定です。このアグレッシブな価格設定は、時計愛好家が夏のスポーツウォッチを楽しむ時計を探す場合に最適のチョイスとなり得るため、ブルガリはスマートな決断をしたなと思います。この価格帯でアルミニウムケースのちょっと特別な時計を購入するのは、同じものを30~50%高で(この価格でも僕は驚きませんが)購入するよりもずっと気軽です。似たようなものは思いつかず、すでに幅広いブルガリコレクションがある人にとっては楽しみのひとつに、そしてブルガリを持っていない人にはブルガリの世界への絶好のエントリーポイントになるかと思います。今後数ヵ月で、これらの時計をどこで目にできるのか楽しみです。

 手首に着けてみると、アルミニウム製の時計に期待していたとおりの装着感が得られ、軽やかな重さがあり、手首にぴったりとフィットします。厚みのある軽量な時計は、(スウォッチの)システム51を着けているときのような少し抜けた着用感を与えることがありますが、この時計は重さと見た目のバランスが比例しているように感じます。参考までに、3針デイト付きモデルは厚さが9.4mm、一方のクロノグラフは厚さが11.1mmあり、そして重さはそれぞれ71gと77.7gで手首への負担が少なく着けられます。僕は特に腕に収まるクロノグラフが好きです。このようなコレクションでは、クロノグラフは3針デイト付きモデルよりも1〜2mm大きいと思われるかもしれませんが、ブルガリは40mmの直径にこだわることで、コンパクトなパッケージの中に多くの要素を詰め込んだ時計を生み出しました。

 また、当初僕は長いラバーストラップと、小さなリンク状の金属を独自に組み合わせて作られたラバーとアルミニウムのブレスレットが少し気になっていました。なんだか奇妙に思えたとでも言いましょうか。しかし、すぐに十分に快適であることが判明し、このデザインが視覚的な楽しみもいくつか与えているのだと気が付きました。でも正直なところ、もし選べるのならばプレーンなラバーストラップが良いかなと思います。

 最初にこの時計をパソコンで見たとき、僕はちょっと肩をすくめてしまいました。確かにブルガリらしいデザインで、よくできていることは疑いませんでしたが、すぐに惹かれるような時計ではありませんでした。正直なところ、きっと見た目よりも現物は直径が大きいのだろうと思っていましたし、ブランド感やロゴが少ないものによりお金を払う僕にとって、手首に着けている時計を見ると、5つもブルガリのロゴが見える(そう。5つ)のは好きではありませんでした。
 しかし、この記事の写真を撮影するときに時計を着けてみて、僕の印象は一変しました。ブルガリは商品1つ1つに独特の方法で魅力的なオーラを与えるブランドとして有名ですが、僕はその魔法に取り憑かれてしまったのです。時計と一緒にポーズを取りながら、「まあ、ロゴはそんなに目立たないよね」とか、「わあ、このラバーとアルミニウムのブレスレットは着け心地が本当に快適だね」と、自分に言い聞かせていたのです。

 この魔法について、言いたい事は数えきれないほどあります。「5つのロゴ」へのジレンマを僕は完全に払拭できるのだろうか? 答えは「いいえ」でしょう。このブレスレットよりも、無地のラバーストラップの方がいいのではないだろうか? 答えは「おそらくそうだね」です。 しかし、そういったことを全て念頭に置いても、腕に特別なものを着けているという感覚を常に呼び覚まし、もっと着けたくなるような気持ちにさせてくれる時計を作ったブルガリに拍手を贈りたいと思います。あなたがブルガリの長年のファンであれば、既にこの時計の良さを理解しているかもしれませんが、懐疑的な人も、改めてこれらの時計を見ることをオススメします。僕は嬉しい驚きを覚えたし、あなたもきっとそうなるかもしれません。


基本情報

ブランド: ブルガリ(Bvlgari)

ブルガリ アルミニウム(Bvlgari Aluminium)
型番: 103382(ウォームグレーダイヤル)、103445(ブラックダイヤル)、

直径: 40mm
厚さ: 詳細分かり次第アップデート
ケース素材: アルミニウム。裏蓋、リューズはDLC仕上げのチタン。ベゼルはラバー
文字盤色: ウォームグレーまたはブラック
インデックス: バーインデックス(6と12はアラビア数字インデックス)
夜光: 時・分針およびインデックスにスーパールミノバ
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: アルミニウム製リンクのラバーブレスレット、アルミニウム製アーディヨンバックル
追加情報: アルミニウムとラバーの専用ボックス付き

ブルガリ アルミニウム クロノグラフ(Bvlgari Aluminium Chronograph)
型番: 103383(ウォームグレーダイヤル)

直径: 40mm
厚さ: 3針デイト付きモデルは9.4mm、クロノグラフは11.1mm(実測値)
ケース素材: アルミニウム。裏蓋、リューズ、プッシュボタンはDLC仕上げのチタン。ベゼルはラバー
文字盤色: ウォームグレー。インダイヤルはブラック
インデックス: バーインデックス(12はアラビア数字インデックス)
夜光: 時・分針およびインデックスにスーパールミノバ
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: アルミニウム製リンクのラバーブレスレット、アルミニウム製アーディヨンバックル
追加情報: アルミニウムとラバーの専用ボックス付き


ムーブメント情報

ブルガリ アルミニウム 

キャリバー: B77
機能: 時・分表示、センターセコンド、3時位置にデイト表示
直径: 25.6mm
厚さ: 3.6mm
パワーリザーブ: 42時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 25

ブルガリ アルミニウム クロノグラフ

キャリバー: B130
機能: 時・分表示、3時位置にスモールセコンド、クロノグラフ(6時位置に12時間積算計、9時位置に30分積算計)、4時から5時位置の間にデイト表示
直径: 28mm
厚さ: 詳細分かり次第アップデート
パワーリザーブ: 42時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 37


価格・発売時期

価格: ブルガリ アルミニウムは31万5000円(税抜)、ブルガリ アルミニウム クロノグラフは45万5000円(税抜)
販売時期: 公式ウェブサイトにて9月1日からプレオーダー開始、9月15日発売予定(ブルガリを扱う時計専門店でも同日発売予定)
限定: 通常ライン

詳細は、ブルガリ公式サイトをクリック。