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クイック解説
全くの偶然ですが、2019年11月にブルガリが日本の著名な建築家である安藤忠雄氏との初のコラボレーションを発表したとき、僕はたまたま東京にいました(それについては、HODINKEE Japanの素晴らしい取材記事「ブルガリ オクト フィニッシモ 安藤忠雄コラボレーションモデル」をご覧ください)。オールチタン製のこの時計は日本だけのエクスクルーシブで、瞬く間にその年で最も話題になり、最も欲しがられた時計のひとつとなりました。その隣でひっそりと発売されたのが、10本限定のカーボン製トゥールビヨンで、これはあまり話題になっていませんが興味深いことに変わりはありません。今日は、第3弾となった安藤忠雄×ブルガリの時計を紹介しますが、これも非常に注目すべき時計です。
オクト フィニッシモ 安藤忠雄 限定モデル Ref. 103534は、3針モデルのオクト フィニッシモ 40mmをベースにしたモデルで、年々新たな面白さを追求しています。ケースとブレスレットには、サンドブラストによる質感の高いマットブラックセラミックを採用。文字盤は、夜空の深さをイメージしたラッカー仕上げのリッチブルーで、5時位置には、新月の始まりを意味するイエローゴールドの月が配されています。この「三日月」は、再生と時の流れの象徴。このような自然へのジェスチャーは、グランドセイコーなどでも見られますが、ブルガリと安藤忠雄氏がそれぞれのコンセプトを表現しているのは素晴らしいことです。
ムーブメントはお馴染みのBVL138で、サファイアケースバックから見ることができます。ケースバックには安藤氏のサインが刻印され、さらに華やかさを増しています。このモデルは160本しか製造されませんが、世界中のブルガリブティックや正規販売店(HODINKEE Shopを含む)で購入することができます。さらに良いことに、今すぐ購入できるのです!
ファースト・インプレッション
いつも読んでくださっている方は驚かないかもしれませんが、僕はこの時計が大好きです。オリジナルのアンドーとブルガリのコラボ商品と同じくらい好きかって? そうとは言い切れません。あの単色のオールチタンのデザインには、安藤氏の建築と深く結びついた純粋さと透明感があり、同時にブルガリらしさも感じられます。今回のモデルでもその関係性は変わりませんが、よりミステリアスで詩的な雰囲気が加わっています。正直なところ、この理由で、多くの人が従来のモデルよりも親しみやすく身近に感じられるかは疑問です。最終的には個人の好みの問題になってくるでしょう。
この時計で僕が最も興奮したことは、究極ともいえる仕上げです。ダイヤルに施されたブルーのラッカー仕上げと、セラミックケースのサンドブラストです。これにより、かなり強烈なコントラストが生まれています。ダイヤルにはガラスのような、水のような視覚効果があり、ケースには光を吸収する深い処理が施されていて、全てが調和しています。写真で見ても十分に楽しめますが、本当は実際に見てみないと分からないことです。近いうちにHODINKEE Shopの同僚に、現物を見たいと頼もうと思います。
基本情報
ブランド:ブルガリ(Bvlgari )
モデル: オクト フィニッシモ 安藤忠雄 限定モデル(Octo Finissimo Tadao Ando Limited Edition)
型番: 103534
直径: 40mm
厚さ: 5.15mm
ケース素材: サンドブラスト加工されたブラックセラミック製
文字盤色: イエローゴールドの三日月が配されたブルーラッカー仕上げ
インデックス: なし
夜光: なし
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット: フォールディングバックル付き、サンドブラスト加工のブラックセラミック製ブレスレット
ムーブメント情報
キャリバー: BVL 138
機構: 時・分・スモールセコンド
直径: 36.6mm
厚さ: 2.23mm
パワーリザーブ: 60時間
巻き上げ方式: 自動巻き(マイクロローター)
振動数: 3Hz(2万1600振動/時)
石数: 36石
価格・発売時期
価格:217万8000円(税込)
販売時期:2021年4月ブルガリブティックと正規販売店にて(日本先行発売)
限定:世界限定 160本
詳細はブルガリ公式サイトをご確認ください。
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