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Introducing カール F.ブヘラ マネロ フライバックにブレスレットが登場

お馴染みのコレクションがスポーティな方向へと広がった。

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クイック解説

 ブヘラは長年、ヨーロッパで最も重要な高級時計店の一つである。当然のことながら、スイスに本社を置き、ヨーロッパに36の拠点をもち、世界で最も重要な時計やブランドの多くを販売することで知られており、成功を収めた“ブヘラブルー”シリーズの時計では、主要ブランドのいくつかとのコラボレーションをしてきた。ブヘラがいかに大きなプレーヤーであるかを知るには、数年前にトルノーを買収し、アメリカ市場への参入を果たしたことに注目すればいい。1888年の創業以来、家族経営のスイス企業であるブヘラは、創業者の名を冠した高級腕時計のカール F. ブヘラも所有・運営しており、クラシックなデザインと、最近ではトゥールビヨンを含む ペリフェラル巻き上げ機構を備えた自社製キャリバーでも知られている。しかし、今日は少し違う話をしたい。

 当サイトで前に見たことがある人も多いと思うが、今回はそのコレクションを紹介しよう。カール F. ブヘラのヴィンテージ風クロノグラフ、マネロ フライバックだ。この時計は、タキメータースケールを備えたセンスの良いセクターダイヤルが魅力的なデザインで、2016年にブラックダイヤルのステンレススティールバージョンを発表して以来、継続的に改良を重ねてきた。その後、カール F. ブヘラでは、いくつかの新しいダイヤルカラーを追加し、SSの他にゴールドも選べるオプションと共に、マネロ パーペチュアルも購入することができるようになった。そして昨年、新しいSS製ブレスレットがコレクションに加わったが、ダイヤルはブルーのみとなっている。

 このブレスレットは9列のリンクで、7列のかなり細いリンクが、外側の2つの太いリンクに挟まれている。クラスプはトリプルフォールディング仕様である。このブレスレットは、クールなブルーのダイヤルカラーが特徴のマネロ フライバックの新たなバージョンとしてデビューし、そのスポーティさを向上させたと同時に、コレクションのヴィンテージ感も強化したと思う。今回は、マネロ フライバックの3つのバリエーションをご紹介するが、それ自体は新しいものではないが(ブラック、ブルーグレー、シルバーの3色のダイヤルは、SS製のマネロ フライバックのレパートリーにすでに存在していた)、このスポーティなブレスレットでしか手に入れることができなくなった。ケース素材、ダイヤルバリエーション、ストラップ、ブレスレットを含めて、13種類のマネロ フライバックが用意されている。

ファースト・インプレッション

 マネロ フライバックの発表をきっかけに、ブレスレットが腕時計の個性をどのように変化させるかを考えてみた。最も明らかなことは、よくデザインされたブレスレットを合わせることで、どんな腕時計もよりスポーティになり、特に暑い季節はもちろん、四季を通じてあらゆる天候に対応できるということだ。

 時計愛好家なら、もちろん知っているだろう。そして、あなたも多分そうだ。しかし、最近知ったのだが、その効果はときとして少し意外なものになる。例えば、グランドセイコーのSBGM221は、私が長年愛用してきたドレスウォッチのGMTだ。結婚式にも着けていたし、大切にしている。今日まで、ストラップでしか着けたことがなく、そのときはかなりドレッシーなものなのだが、ブレスレットに着けたらどうだろうと考えたことは無かった。先日、ホディンキーとグランドセイコーから発売されたSBGM239は、詳細までよく知っているSBGM221とケースの形は同じでブレスレットに装着されていたが、それは私の思っていたものとは全く違った。全てにおいて新しさを感じ、ブレスレットを探してみようかという気になった。

 カール F. ブヘラがマネロ フライバックを9連のSSブレスレットに装着することで達成した効果は、私の目には視覚的な驚きとまではいかなかった。これらの画像を見ると、なぜ発売から4年後にこのブレスレットをあつらえることになったのか非常に明白だった。その方がはるかに魅力的な時計になるからである。おそらくゲイ・フレアー社製の、しなやかで何重にも連結されたライスビーズのブレスレットに、ピストンプッシャーを備えたクラシックな2レジスター クロノグラフは、私にとって昔懐かしい伝統的な姿を思い起こさせてくれる。夏にヨーロッパのアルプスの湖に浮かぶリゾート地でオレンジのカクテルを飲みながら、ずっと手首にあっても違和感のないルックスだ。

 そして、これはひいおじいさんが持っていたヴィンテージウォッチではないが、堂々としたジュネーブ製の手巻きクロノグラフだ(あなたがそういうものを好きなひいおじいさんがいて幸運だったと仮定して)。 これは、フライバック機能だけでなく、標準的なカムとレバーシステムの代わりに、コラムホイールを備えたETA 7750の改良版を採用した、現代的でいつでも修理可能な自動巻きクロノグラフなのだ。

 しかし、私の目を引いたのは、ドーム型クリスタル風防、バイコンパックスのクロノグラフダイヤル、面取りされたラグ、そしてもちろんブレスレットなど、時計自体のデザイン要素だった。確かに43mmというサイズはヴィンテージ風のクロノグラフにしては大きめだが、ストラップではなくブレスレットと組み合わせることでサイズ感の大きさを和らげ、全体としてまとまりのあるものにしてくれそうだ。ブレスレットとの組み合わせはまだ見たことがないが、近いうちに触ってみたいと思う。

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基本情報

ブランド: カール F.ブヘラ (Carl F. Bucherer)
モデル名: マネロ フライバック(Manero Flyback)
型番: 00.10919.08.13.21(シルバーダイヤル); 00.10919.08.93.21(ブルーグレイダイヤル、SS製); 00.10919.08.33.21(ブラックダイヤル、SS製)  

直径: 43mm
厚さ: 14.45mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤色: ブルーグレイ、シルバー、ブラック、ブルー
インデックス: アプライド
防水性能: 3気圧
ストラップ/ブレスレット: 本文を読んで欲しい。


ムーブメント情報

キャリバー: CFB 1970 (コラムホィールとフライバック機構を採用した、ETA 7750の改良版)
機能: 時・分表示、9時位置にスモールセコンド、6時位置にデイト表示、フライバック機能の付いた30分クロノグラフ
直径:30.4mm
厚さ: 7.9mm
パワーリザーブ: 42時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 25


価格・発売時期

価格: 94万円(税抜)
発売時期: 11月発売予定

詳細は、カール F.ブヘラ公式サイトへ。