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Hands-On カルティエ ドライブ ドゥ カルティエ エクストラフラット ステンレススティール&イエローゴールド

2017年からのお気に入りが、2種類の新しい素材で一層素晴しくなりました。

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2017年のSIHHでドライブ ドゥ カルティエ エクストラフラットを初めて目にしたとき、この記事を書くよりも遥かに短い時間で、あっという間にこの時計の虜になってしまいました。ほぼ365日が経った2018年、僕はまた同じような体験するのです。カルティエはスリムなドライブのケースを採用し、それを控えめなSSとクラシックな18KYGの2つのバリエーションで装いを新たにしました。誤解しないで欲しいのですが、ホワイトゴールドとピンクゴールドのモデルはもちろん最高で今も素晴らしいのですが、「SSと18KYG」というのはこのモデルに何だかしっくりくるように感じました。そこで、昨日カルティエのブースに行ったとき、一瞬の迷いもなく一目散にこの新モデルを手にしたのです。

 新作を見ると、思ったとおりの出来栄え。新しいドライブ ドゥ カルティエ エクストラフラットは、2017年のモデルより、そしてSIHH 2018の最優秀賞候補の時計たちの中でも特に素晴らしく仕上がっていました。

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 まずは基本的なところから。ドライブ ドゥ カルティエ エクストラフラットは、縦38mm、横39mmのクッションケースで、そのわずかな寸法の違いが、手首に着けたときケースにダイナミックさを与えます。それはまるで侘び寂びのようなわずかな感覚で、時計のどの部分が注意をひくのかつい見入ってしまいます。

 サイズに感してカルティエが最も誇りにしているのは、わずか6.6mmという厚みです。その数字の意味を理解するのに苦労するようであれば、それはタンク ルイ カルティエのLMと全く同じ厚さだということです。
 また、ジャガー・ルクルト マスター・コントロール・デイトのような時計と比較しても良いでしょう。比較的スリムな時計だと考えられていますが、厚さは11.9mmあり、本機のほぼ2倍です。あえて言うなら、ドライブシリーズは実にスリムでしたし、今もそうです。「壊れやすいのでは?」と感じるかどうかのちょうどいい厚さではあるものの、それもしばしば超薄型時計が抱える問題のひとつではあります。

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 新しいケース素材の両方とも(実際には、2017年にリリースされたモデルも)、ケースの仕上げは全く同じです。カーブを描いたベゼルとラグの上部はポリッシュされ、ケースとケースバックの側面は垂直にヘアライン仕上げが施されています。僕は普段「光沢があまりない方が良い」と思うタイプの人間ですが、ドライブのケースは正面部分が磨かれていなくても同じように思ったかどうかは分かりません。サテン仕上げなされたケースサイドはすべてを落ち着かせているようですが、時計を手首に着けたときに鈍くて平らに見えないようにするために、光の加減が必要なのでしょう。またサンバースト仕上げの文字盤は、ミニッツマーカーの内側と外側に2つのわずかな溝があり、光を受けた際の立体感を演出します。

 この時計はクローズドケースバックで、時計全体のヴィンテージな印象にまさにぴったりです。トランスパレントバックは、時計をより厚くし(この存在理由を打ち消しかねない)、やや行き過ぎた印象を与えてしまうでしょう。中には、ピアジェ430Pをベースにしたスリムな手巻きのカルティエのCal. 430 MCが搭載されています。直径20.5mm(9リーニュ)、厚さわずか2.1mmで、36時間のパワーリザーブを持ち、18石、3Hz(2万1600振動/時)で駆動します。ムーブメントには合計131個の部品が使われ、時計のケースバックを開けると、メジャープレートとバランスコックにシンプルなダブルCの刻印を見ることができます。

 技術的な話はもう十分でしょう。この時計を着けた感じはどのようなものかお答えします。まさに夢のようというのがぴったりな言葉です。ケースサイズは、手首に本物の存在感を与えるのに十分な大きさですが、(僕の比較的小さな手首でも)端からはみ出るようなことは全くありません。肌にぴったりと密着し、短くわずかにアーチを描いたラグはストラップが快適に収まります。手首に着けていることをつい忘れてしまうようなとても快適な時計です。前にも言いましたが、もう一度言いましょう:この時計は、真剣に全盛時のヴィンテージ・カルティエを彷彿とさせます。

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 最後の質問は難しいですね。SSかそれともYGか? 僕は何度か行ったり来たりしていますが、SSバージョンが一番のお気に入りです。毎日運転する人にとっておそらく最も良い選択だと思いますが、YGも無視できないほど魅力的です。
 ヴィンテージウォッチのような見た目についても触れましょう。本機は、まさにコレクターが伝統的なカルティエに求めるものだと言えます。グレーのアリゲーターストラップも最高ですが、それは個人的な好みの問題です。ただ、両方とも競争力のある価格帯で販売されており、SSバージョンの小売価格は59万5000円、YGバージョンの小売価格は152万2000円(いずれも税抜価格)。

 ドライブ ドゥ カルティエ エクストラ フラットが登場して以来、僕はこれらの時計の1つまたは両方を1年間密かに待ち望んでいました。今までの期待が裏切られてしまったかと思ったのですが、嬉しいことに今回のケースではそんなことは一切ありません。これらの新しいモデルは両方とも傑出しており、最近カルティエに興味を持ちはじめた人を含め、ほぼすべての時計コレクターは、僕と同じように夢中になること間違いなしです。

詳細についてはカルティエ公式サイトへ。